延原時行歌集「命輝く」(第2959回)(新しい朝)

              
  延原時行歌集「命輝く」(第2959回)
今朝も先生のメルマガ「風の便り」で届いた「今日の歌」を収めます。

    12月6日


   称へ部屋嬉しの歌五首

 一 何時か汝言の葉出でむ待ち遠し「別嬪さん」と我妻や言ふ

   (備考:我妻信子の場合、自宅の前庭で雪囲いの真似事をやっていて、何と言う事か梯子から落ちて頭を打ち、直ちに新発田病院に入院。緊急手術。今思い出しても危機的な開頭手術。それが奇蹟的に成功。その後人工呼吸。これも奇蹟的に抜けてから、さて、言葉を話すことが大問題でした。顔色が良いので、「別嬪さんやで」と私が話しかけていたところ、「別嬪さん、別嬪さん、別嬪さん」と自分で話し始めました。「別嬪さん」が一番好きなコトバに成ってしまったのです。拙著『あなたにいちばん近い御方葉誰ですか 妻と学ぶ「ラザロとイエスの物語」』206−207頁、参照)

 二 病室に咲く花こそやユーモアよ上方漫才如何に楽しき

   (備考:妻と話し合って、徹底して諧謔精神で病院での会話は関西弁、「えんたつ・アチャコの漫才」の調子で行くことに決めました。それがよかったですね)

 三 この世をば御神の国と称へてや称へ部屋にや真砂さま住む

 四 その故や御神まこと癒し神称へて感謝称へ部屋うれし

 五 突如にや来たるや膜下直ちにぞ救急対応ありがたきかな

12月6日―2

          この朝の歌三首

一 危機の中いのち恵まれ喜びて甦りのや感謝一筋

二 この朝や嬉しや嬉し我が命御神ともがら家族一同

三 召されしも離るる非ず思へばやげに熱きもの溢れ来たるや



   
 

おはようございます。今朝の神戸の日の出です。

先生の「今日の歌」に詠われていますように、先生ご夫妻の御著作『あなたにいちばん近い御方は誰ですか―妻と学ぶ「ラザロとイエスの物語」』」(日本キリスト教団出版局、2011年)はいま、座右の書です。

くも膜下出血の大手術を越えて、新たに命を授かり、医師・看護師などのお助けで、いまは目を開き、私たちの馬鹿話に笑みをこぼすほどになってきました。

面会は相方に任せて、わたしは本日も神戸にいて急がれている『賀川随筆集』の校正などに打ち込みます。

朝日に照らされる今朝の高取山です。