延原時行歌集「命輝く」(第2933回)(『賀川豊彦著作選集』(全5巻)刊行記念会)

              
  延原時行歌集「命輝く」(第2933回)

  「復活の家出発進行―感謝無限の旅一歩一歩」
一昨日(7日)から東京へ出かけていて昨日(8日)はブログをお休みしてしまいました。先生からは毎日かわらず新しい「今日の歌」を先生のメルマガ「風の便り」で届けて頂いています。本日は二日分の歌を収めます。

    11月8日

           二軸尊しの歌五首

 一 妻の里贈り来給ふ柿や美味ソファで賞味す歌作りつつ

 二 我が歌や仏教哲理ありてぞや基教のnovelty[斬新]彫琢せむと

   (備考:仏教的キリスト教神学醸し出す「novelty」(斬新)をぞやを詠はむ)

 三 さながらや秋の風情の深まりて人生の味格別のころ

 四 創作用そも究極事性(さが)成すや無自性なるに大悲事に寄す

   (備考:復唱)

 五 この歌や宇宙二軸を詠みたるや軸「一」成るや軸「二」へ転ず

   (備考:軸「一」=創作用=空;軸「二」=大悲=御友神学。ホワイトヘッド哲学によれば、軸「二」は軸「一」のPartaking(参与)なり。[Cf.
Dialogues of ANW、366])

    11月9日

           内住飛翔の歌十首

 一 かくてこそ原初「根源」内住も大悲飛翔し天父御許へ

   (備考:根源=恩師の言ふ「原事実;大悲=御友なり」

 二 宇宙そも非対称とは称ふべき内住あるも飛翔ありてぞ

   (備考:まず「神共」ロゴス「原事実」(太初)への内住あり。これ我「原受肉」とは言ふべし。而して底の底よりの飛翔あるべし。これ天父への欣求なり)

 三 ホ氏はぞや「内住」「飛翔」併せてや交互関係とは申すなり

   (備考:Reciprocal Relation=交互関係;PR, 351.)

 四 我此れを「御友神学」呼称為す底まで内住底ぞ飛翔す

 五 ホ氏のぞや神観見事これなるや:God is the Great Companion—the Fellow-Sufferer Who understands

   (備考:Cf. PR, 351)

 六 下りてや昇る御神や御友ぞやその先に在り空即受肉

 七 三一の空神性や空ずるや即縁起なり原受肉

 八 創作用ぞも究極事性(さが)成すや無自性なるに大悲事に寄す

   (備考:復唱)

 九 軸「一」や創作用そも尊きぞ軸「二」げにもや御友大悲ぞ

 十 従来や「無からの創造」言ひしやも空即受肉大悲脈々

   (備考:「無からの創造」(creatio ex nihilo)論は、創作用の形而上学が如何にして大悲の神学に転ずるかの論理を明らめねばならぬな
り。心は、「無自性なるに」にあるなり。無自性が哲学的な”substancelessness”(非実体論:形而上学的究極論理)から「父なる神の無限のやさし
さ」(宗教的究極論理)へと転ずるところが最も肝要である。『マタイ』5・48:「『隣人を愛し、敵を憎め』言われていたこと(モーセの律法)は、あなたがたの聞いているところである。しかし、私はあなた方に言う。敵を愛し、迫害する者のために祈れ。こうして、天にいますあなた方の父の子となるためである。天の父は、悪い者の上にも良い者の上にも、太陽を昇らせ、正しい者にも、正しくない者にも、雨を降らしてくださるからである。あなたがたが自分愛する者を愛したからとて、なんの報いがあろうか。そのようなことは取税人でもするではないか。兄弟だけに挨拶をしたからとて、何の優れた事をしているだろうか。そのようなこと
は異邦人でもしているではないか。それだから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい。」)



11月7日、新神戸駅から新幹線に乗って東京へ‥‥うとうとしているうちに東京に近づいていて、車窓から美しい富士の山が・・・

昨日(8日)の帰路も、運よく富士山が見えました。一夜にして、山頂には奇麗な雪を抱いていました・・・

久しぶりに東京へ出向いたので、御茶ノ水駅あたりからぶらりぶらり・・・

神田神保町の古本屋街を散策して・・・西田幾多郎のいい本を見つけて一冊だけ・・・

少し時間があったので、ふと思いついて、これまで一度も言ったことのない「皇居」というところに立ち寄りました。

学生時代はキャンパスのすぐ隣が京都御所で、よくそこで寝転んで本を読んだり昼寝をしたものですが、広い皇居の芝生にも気持ちよく寝転んで昼寝をしている人もあって・・・

二重橋のあたりには、たくさんの外国人――中国や台湾のひとたちでしょうかーーが写真を取り合っていました。

丁度この日は広大な庭の中が公開されていて、都会のど真ん中にある森の中をぶらりぶらり・・・・

このあたりは欧米の外国人とみられる人々も多く、深い秋を楽しんでいました。立派な柿がたわわに実っていて・・・・

今回の上京は標記のように『賀川豊彦著作選集』(全5巻)刊行記念会への参加の為でした。

一般財団法人・アジアユーラシア総合研究所の主催でアルカディア市ヶ谷・私学会館6階「貴船」を会場に、5名の著名の方々――上の写真は日本生命会長の岡本圀衛氏で「『死線を越えて』に魅せられて、「行動の人」賀川豊彦」という立派なスピーチをされました(写真がぶれてしまって失礼ですが)

ーー金井新ニ・川西重忠・伴武澄・榑松かほるの各氏ーーのあとに、第一回配本(第3巻『一粒の麦・乳と密の流るる郷』)を担当させて頂いたお話をちょこっと・・・

実は全5巻の最終巻『賀川豊彦随筆集』の担当もさせてもらうことになり、早速、ただ今頑張っています。

500頁を越える上製本が完成してほっとしています。早速「図書新聞」の最新号で大きく取り上げてもらいました。

今回のシンポジウムの後は、親しい友人方と中華料理店に入って愉快な歓談を・・・

初めてお会いした方々から、たくさんの名刺をいただいて、いまつらつら眺めて・・・新たな交流が始まりそうです。


ただいまfacebookを覗きましたら、伴武澄さんが服部巌さんが投稿された写真をシェアさらた写真が載っていましたので、ここでもシェアさせていただきます。(うまくいきませんでした)