延原時行歌集「命輝く」(第2756回)(「さんさん花壇」の土づくり)

              
  延原時行歌集「命輝く」(第2756回)
  「復活の家出発進行―感謝無限の旅一歩一歩」
今朝も先生のメルマガ「風の便り」で届いた「今日の歌」を収めます。

    5月11日

         「罪と罰」隠喩の歌十八首

 一 我やしも「いのち変貌」次著にてや描かむとぞや思量しつつあり
(備考:次著『いのちの変貌と御友神学――ドストエフスキーホワイトヘッド形而上学良寛、わが短歌神学日記Ⅱ』なり)

 二 第一に「罪と罰」にて思想のぞ現象学をば抉らむもぞや
   (備考:ドストエフスキーはその創作方法にて、あらゆる登場人物は何らかの思想を把持し、行動的にそれを演ずると考ふるなり。さりながら、それ故に、誰もが「罪と罰」なる《原状況》の力学に絡めとられる如し。やがて《原状況》に現出するもの、「人間本性」なり。思想→原状況→人間本性なる、三段階にての人生の掘削探究を窮むもの、ドストの小説世界なり。然るが故に、彼の小説、殊に『罪と罰』、現実世界の解剖に資するところあるなり:ラスコーリ二コフの他に、ニヒリスト・スヴィドリガイロフ、結婚を「金銭」事と考える世俗人ルージン、皆「思想」実演者なり)

 三 或る老婆ラスコーリニコフ殺害す「虱」でなきを実証せむと
   (備考:「虱」でなき事を実証せんと何らかの思想を把持し、演ずる点におきては、現代の地球政治の舞台の登場人物の面々も同様なり)

 四 さりながら犯行後直ぐ震へくる「罪即罰」や原状況ぞ
   (備考:原状況は、登場人物の「思想」を裏切って現出するなり。つまり、思想より深き人生の動機なるなり。それを解剖するところにドストのリアリズムの凄さあるなり)

 五 原状況脱却何処ありとぞや娼婦ソーニャの純愛のほか

 六 「罪と罰」原状況の底にぞや人間本性隠さるるあり
   (備考:人間本性は原状況よりさらにいっそう深きリアリティを開示するなり。そは、ラスコーリニコフとソーニャの出会いの中に於いてなり)

 七 この本性<愛>を契機となしつつも<超越>信ず二律相即

 八 ドスト言ふ「愛が彼らを復活へ」核脱却の隠喩ここにぞ

 九 核罪人米大統領オバマ氏や被爆者森氏抱擁復活
   (備考:人類史上初めて二発の原爆を広島長崎に投下せる米国は、血塗られたる斧を持ったまま立ちすくむラスコーリニコフの如きなりき。犯行有れば「罪と罰」の力学働くなり。オバマ氏に取りてはこの原状況にありて、何が核脱却の端緒なりしか?端的に言はば、一人の抱擁の相手、被爆者森重昭氏なりき。抱擁、彼らと彼らが代表する米日の核投下とその結果の人類犯罪の「罪と罰」の《原状況》よりの「復活」なりき!

 十 いのちのや変貌生起広島の平和公園核懺悔中
   (備考:人類史の「罪と罰」の《原状況》渦中にて「いのちの変貌」生起するなり。それをしも知るべきなり)

 十一 しかもぞや森氏の言ふや核被爆国籍やなし米兵含む
   (備考:森氏の証言「いのち変貌」の朗報ぞ:被爆者や、日米越えて、「この日を喜べり」とぞ。「喜べり」とは何なるか?彼ら皆、御友と共に復活なして、歓喜ありやとのほか)

 十二 日米の友愛の日ぞ始まりぬ広島悔悟人類新生
   (備考:これ、原爆投下の「罪と罰」《原状況》に現出せし「人間本性」なるや!)

 十三 何故に「罪即罰」の底の底新生いのち隠されたるか

 十四 イマヌエル原受肉ぞや人生の底の底にや秘められたるも

 十五 これこそや驚天動地御神のや備えたまひし恵み賜物

 十六 イマヌエル「ロゴス神とぞ共なりき」太初の言や孕みます
   (備考:我常にくどいほど強調す:『ヨハネ』1・1・第二項にある「ロゴス神と共なりき」(pros ton theon)の意義なる「原初のインマヌエル」、第一項にある「太初のロゴス」(その意味たるや、「世界の原初なる御姿」なり)に「原受肉」なさりたりとぞ。その故に、如何に潰えたりと思われども、「原受肉」のいのち変貌尽きぬ故、御神我ら助け給ふなり!)

 十七 そこにぞや「いのち変貌」第一相輝き祐く罪罰超えて
   (備考:「いのち変貌」第一相、原受肉なり。第二相、御友神学びなり(これ、普通の意味の「神学」に非ず、御友が御父より「原受肉なる原初のいのち変貌」を聴きて、我らに「友よ」と告げ給ふ、御友道=受肉の事なり)。第三相、御友我らの父運び、即ち復活永生なり(我の名付けて言ふ「大乗キリスト教」なり)

 十八 これこそや「いのち変貌」物語その第一話これにておしまい
   



昨日も「さんさん花壇」の土づくりに精を出しました。化成肥料を加え、今度は鍬で土をならして・・・。スズメたちも、道行く人たちも、寄ってきて・・・

ちょっと頑張りすぎたようで、右ひざのあたりが痛みはじめたりして・・・来週の植え替え作業まで、ぼちぼちと・・・・

午後のぶらり散歩では、市場への買い物の途中に、ひろばでぼーと・・・

終りに、花壇の薔薇などを・・・・