延原時行歌集「命輝く」(第2753回)(「さんさん花壇」)

              
  延原時行歌集「命輝く」(第2753回)

  「復活の家出発進行―感謝無限の旅一歩一歩」

今朝も先生のメルマガ「風の便り」で届いた「今日の歌」を収めます。

    5月8日

            学恩窮むの歌七首

 一 恩師のや学恩窮む志バルトとの<間>先達も良しと
   (備考:この思ひ小野寺功先生と我抱けるや、往復書簡に記されたりや、先生4月27日付、我三月、四月の「風の便り」に開陳せり、嬉しも:「蕪雑な拙著に、尊い御書簡2月27日付を賜わりまして、誠に恐縮に存じました。心より厚くお礼申し上げます。尊い御激励なくば御教導なくば、此処まで辿れずとの思いがつくづくいたします。
 実は定年退職いたしました2008年4月から十七年間に亘る敬和に於ける(チャプレン職とは兼務の)哲学教授の仕事「哲学講義」の講義録を本にするべく一応の原稿を成していたもの、もう一度推敲いたしておりました。その最後のところで実は、先生の御著書『聖霊の神学』の御言葉がどうしても出て参りました。
 どうしてお言葉が出て来たのか、『哲学の喜び――チェンジの時代に、根底を省察する滝沢語録を読む。』全篇に於ける滝沢哲学の学びに併せての、私の《原事実の「新しい現在」の産み出し》という哲学原理の展開、サルトル論、デカルト論、デカルトの神証明の妥当性の、滝沢のデカルト批判に抗しての解明、――の辺りからの文脈に於いて、御言葉の引用に必然性が出て来た様なのであります。
 原稿の推敲の最終段階を終えいました所で、一度『哲学の喜び』の御高覧を仰ぐことをお許しいただけないでしょうか。
 今日は三月と四月の「風の便り」、ドイツの出版社から拙稿英文を読んだ上での本にしないかとのオファーへの返事など、――例によりましての身辺雑記でございます。お許し下さい。
 毎日食事時に御令室様のため、「天上での御祝福」をお祈りいたしております。
 右、お礼方々、お願いまで 草々不一
 二〇一七年四月二十日            延原時行拝
 小野寺 功先生」
 2017年4月27日付小野寺功先生御返書あり、深謝無尽も:「 庭にはつつじの花が咲き、若葉の季節となりました。ご無沙汰致しておりますが、お変りもございませんか。先日は「風の便り」を有難うございました。
 延原先生の独自な哲学的神学、御友神学の生成過程が克明に活写されていて、啓発されること多大です。新しく計画されている著作に「カール・バルトと滝沢哲学の<あいだ>」があり、改めて私が期待する内容の一つです。私もカトリシズムの立場から、ここを正確に把握したいと思っております。
 お便りに啓発されて『対話論神学の地平』を読み直しましたが、日本の神学の究極の課題である「二究極者の問題――空と神」が正確に把握されていて、私の「三位一体の場の神学」と相接していることが再確認されました。ここが私の到達点であり、始発点でもあります。
 「今日の大発見”with”の歌八首」は、さらにその「場」の解明の試みとして拝読しましたが、その一層の神学的展開を期待致します。日本の今の神学的、哲学的状況では、迫りつつある「核惨事!」を乗り越えることはできません。
 学兄の鋭敏な文明論と時代感覚にいつも教えられています。
 家内のため、いつも祈っていただき、心から感謝致しております。
 では御健康にはくれぐれも御留意下さい。
 四月二十七日               小野寺 功
 延原時行様」

 二 されど我学恩まずや「語録」にや認めて一書「喜び」脱稿
   (備考:『哲学の喜びーーチェンジの時代に、根底を省察する滝沢語録を読む。』なり)

 三 十七年敬和で哲学講じ来て「哲学喜び」集大成や

 四 「哲学の喜び」誠先達に御高覧をぞ願はしやこそ
   (備考:我が小野寺功先生宛て御返書5月5日付、これなり)「拝復 四月二十七日付御芳書誠に有難う存じました。心より厚くお礼申し上げます。
 先に御願い申し上げて居りました様に、拙稿「哲学の喜び――チェンジの時代に、根底を省察する滝沢語録を読む。」の御高覧誠に有難うございます。ここに同封させていただきます。よろしくお願い申し上げます。
 此処では滝沢思想を「カール・バルトとの<あいだ>」に問うよりも、純粋に哲学的領域内の事といたしましてサルトルデカルト、滝沢先生の御言葉で申します、「近代の入り口と出口」の設問に関して考察いたします。
 私の想定では、この試みが成功いたしましたならば、核に世界の問題の頂点を見定める国々(米や北)は他の選択の考慮を促される事と成ります。即ち哲学の喜びを、地球文明の先端として、涵養いたします事がこれであります。
 何時も貧しい思索の者を御教導いただきまして心より厚く御礼申し上げます。
 右、宜しく伏して御願い申し上げます。草々不一
 二〇一七年五月五日            延原時行拝
 小野寺 功先生」)

 五 「喜び」の末尾に到り先達の「聖霊神学」響き冴えるや

 六 学術の尊き故や対話にぞ在りけるとぞや我覚えけり

 七 滝沢の語録学びて先達の聖霊神学遂に会得す





「さんさん花壇」はいま、クレマチスジャスミンの花が盛りを過ぎていて、本日は現在の花の抜き取り作業を進めて、来週の植え替えの準備に取り掛かります。

いつもこの季節、連休の終りには「衣替え」をいたします。うまく時は過ぎていきますね。昨日はその「衣替え」の作業を終え、本日は少々季節を先取りした格好で・・・

以下、もう少し「さんさん花壇」を猫ちゃんと共に収めます。