延原時行歌集「命輝く」(第2533回)(ぶらり散歩―「会下山遊園」の牧野富太郎植物研究所跡)

              
  延原時行歌集「命輝く」(第2533回)

  「復活の家出発進行―感謝無限の旅一歩一歩」
今朝も先生のメルマガ「風の便り」で届いた「今日の歌」を収めます。

先生の待望の新著、考古堂さんとの打ち合わせがあり、いよいよ作業が本格化しました。


    9月28日

           素晴らしきの歌十四首

 一 素晴らしき編集会議昨日あり遠路見ゆるや考古堂さま
   (備考:2016年9月26日の事なり。27日記す)
 二 表紙にやオバマ氏森氏抱擁の世紀のフォトや納む嬉しも
 三 裏表紙今では知らるホ氏良寛宇宙時代のフォト納めんと
   (備考:『宇宙時代の良寛・再説――ホワイトヘッド風神学と共に』(新潟・考古堂書店、2014年2月刊)表紙フォト此度の裏表紙に活かさんとなり)
 四 良寛の手毬つき歌結語にや「とをと納めてはじまるを」
   (備考:第三章の結語これなり)
 五 この歌や良寛禅師宇宙学見事表す毬言葉なり
 六 かく言へば形而上学余りにも顔出すとかやいやと大笑
   (備考:いやいやと呵々大笑賜はりしは、考古堂会長柳本雄司氏なり)
 七 私論では良寛禅師宇宙学西田完成「宗教的の世界観」とぞ
   (備考:西田全集第11巻所収の大論文「場所的論理と宗教的世界観」は突如に現れしものに非ず、良寛継ぐなり)
 八 何にせよ日ノ本宇宙哲学の伝統にオバマスピーチ処得しなり
 九 拙稿の隅から隅へ目の届く名編集者得しや嬉しや
   (備考:佐々木克氏なり)
 十 ホ氏西田両哲学の窮むやは「平安ありて平和なる」とぞ
 十一 この主題日ノ本歌に詠ひてや神学日記添へし快哉
 十二 米友人オバマスピーチ喜びて巻頭飾る対話寄せしや
   (備考:Prof. Bob Mesle, Dr. Herman Greene, and Prof. John Quiringなり)
 十三 夜は我鮨のながしま赴きて我妻の歌推敲なすや
 十四 隅櫓味合ひつつやこの半年沈潜中の本作り謝す
   (備考:隅櫓(すみやぐら)=城下町新発田の鮨処ながしまの江戸前逸品なり)
 十五 しみじみと御神の恵み胸底に真実一路示せるや謝す
   (備考:我妻self-dedication(献身)にて御友に運ばれ天父に至る「真実一路」生くる事、謝す。これ喩へ様もなき大きなる喜悦なり)
 






今朝は雨模様ですが、昨日午前中は天候もよく、のぶらり散歩は少し遠目の「会下山遊園」まで出かけてきました。

ここには、100年以上前に建てられた立派な石碑「会下山遊園」が建ち、一本の大きなクスノキが聳えています。

この「会下山遊園」に植物学者として世界に知られている高知県佐川町の出身「牧野富太郎」を記念する「植物研究所跡」があります。(むかしいちど仕事の関係で佐川町に招かれて、そのとき牧野富太郎の地元の記念館を訪れたことがあります)

牧野富太郎の名著『植物記』(上下)もいま復刻されて、ひろく読み継がれていますが、ここには富太郎の妻の名をつけた「スエコザサ」が植えられて、休憩場所になっています。







終りに、ここにも咲いていた曼珠沙華も添えておきます。