延原時行歌集「命輝く」(第2476回)(ぶらり散歩――いつもの花たち・百日紅・柘榴・キウイなど)

              
  延原時行歌集「命輝く」(第2476回)

  「復活の家出発進行―感謝無限の旅一歩一歩」
今朝も先生のメルマガ「風の便り」で届いた「今日の歌」を収めます。
大相撲で言えば、本日の歌が「千秋楽」の歌です。ここまでが、新著に収まり「エピローグ」を飾ります。


    7月31日

           皆の皆の歌二十一首

 一 父さんな一生で今最高に幸せなんよなんでやノーちゃん
 二 皆やって呉れるさかいや私がな何にもせんでええなんてなあ
 三 それもなああんたが一生父さんの面倒みてな呉れたからやで
 四 ゆくりなく妹背対話のなかにてや幸せ満喫なしたる我ら
 五 それが妻事態一変昼餉にぞ喉詰まらせてみまかりにけり
   (備考:脳挫傷による嚥下困難によるなり。晩年錠剤も粉に砕いて飲みおりしなり。術後、奇蹟的に三年四か月元気いっぱいに生きたるも。殊に英文箴言三十条作り復唱しつつこの作品と共に嬉々としてユーモラスに生き抜きたるも)
 六 救急車呼びて新発田の病院へ人工呼吸甲斐やなきなり
 七 これがぞや現実なるか我やそも病院にてや実に叫びしも
 八 然れども我片時も気落ちせず前夜告別式整えぬ
 九 前夜式鳥飼師のや司式にて義妹兄友しめやかになす
   (備考:我「神共に居まして」力いっぱい讃美せり。妻喜びおりし我感ず)
 十 深夜我棺の蓋取り驚けりほのと我妻口丸めおり
 十一 我妻や絶後笑み増し不思議やも深き低みの底ぞ飛翔す
   (備考:復唱)
 十二 「皆」を謝す妻の笑み今切れ目なく笑み増しおるや岸辺に御友
 十三 告別の式の只中妻笑みや誠麗しほのと目や開く
   (備考:2010年12月1日入院の日に、救急車にて「瞳孔全開」と言はれしかの右眼、告別式の只中ほのと開きて御父仰ぐや、御友に在りて)
 十四 我や今「皆」の意味こそ今生に昇天併せ全一と知る
 十五 これ正に御友神学顕現の信子復活物語なり
   (備考:拙著『復活の省察・上巻――妻と歌う:生くるとは深き淵より共々に甦ること喜びてこそ』(新潟・考古堂書店、2014年10月刊)、参照)
 十六 此処からや御友に在りて被爆のや底に復活見へし我なり
   (備考:我妻の切れ目なき笑み見ずしてや我広島長崎の被爆の方々の在処(=復活)知るを得ざりしならむと、我信ず)
 十七 かくてぞや妻笑み御友被爆底輝きてます我称ふなり
 十八 我妻や我皆なすと謝すれども皆の皆成す御友とぞ知る
   (備考:でや、ノーちゃん。父さん、それ本当や、嬉しい嬉しい)
 十九 かくほどや「皆」謝し喜悦せし妻や絶後笑み増すこれ等価なり
 二十 いのち際かくまで喜悦せしほどは汝絶後にぞ笑み増せるかな
 二十一 笑むほどは御友持て来る笑み増しぞ我悟りたり御友御力






酷暑の一日、昨日もいつものように「ぶらり散歩」に出かけて、少し遠目のいつものコースで、美しい花たちやキウイや柘榴を眺めてきました。

まだまだ、夏の花――百日紅の花ーーが燃え盛っています。



終りに、私たちの花壇とねこ四匹。ねこたちは、風通しの良い一番しのぎやすい場所で、自分の場所をもっていて、お昼寝です。