延原時行歌集「命輝く」(第2434回)(ぶらり散歩―近くの団地にも花壇づくりを楽しむ同輩のご老人が・・・)
延原時行歌集「命輝く」(第2434回)
「復活の家出発進行―感謝無限の旅一歩一歩」
今朝も先生のメルマガ「風の便り」で届いた「今日の歌」を収めます。
6月17日
歌こそやの歌六首
一 歌こそや不思議極まる器なり詠ふほどにや開きてやこそ
二 人いのち開くやこそや極みなり原爆投下この惨事さへ
三 オバマ氏も森氏も共に開きたり命惨禍を命の君に
(備考:オバマ米大統領2016年5月27日午後5時半広島平和公園の大地踏みつつ平和スピーチなし、被爆者歴史研究家森重昭氏に歩み寄り、言葉を交わし、抱擁せり。森氏12人の被爆米兵の御許確かめ、言へり。「原爆の犠牲者に国籍は関係ない」と。森重昭「オバマは広島で私を抱きしめた」『文藝春秋』2016年7月号、120−128頁)
四 かくてぞや平安命超え往きて命の君に抱かれし言ふ
五 抱かれし命平安そのままや顕れ来る地上平和ぞ
六 地上のぞ角逐憎悪テロや産む閉じたる心御友呼べるに
今朝は爽やかな晴れた朝ですが、昨日は一日中たっぷりと雨が降り続けました。
それでもいつものように傘をさして「ぶらり散歩」へ出掛かました。
今回は少しコースを変えて、歩いて10分余りのところにある団地の中をぶらりぶらり・・・・。
冒頭におさめた美しいアジサイの花にひかれてカメラを向けて居ましたら、あるご婦人が住宅の廊下から声をかけて下さいました。
そのご婦人のお話では、このアジサイの花から10メートルほどの住宅の軒下は「花壇」になっていて、ひとりの花を愛するご老人が、年金暮らしの中、瓶や缶をあつめて手にしたお金で肥料などを具面して、花や野菜を育てて、ずっと手入れをしておられ、こんな立派な花壇ができているんですよ・・・。
そんなお話をお聴きしながら、上の写真を撮らせてもらいました。
「ひとりでもふたりでも、そういう方がおられると、団地も素敵になりますね」とか、ひとしきりご婦人とおしゃべりをして・・・・
こうして、小雨の降る中を、傘を差しながら、団地の中をぶらりぶらり・・・・
すると、今度はまた、別の峰のご婦人からお声がかかり、「きれいな写真を撮ってくださいよ」と大きな声で・・・・。
更にそのご婦人のお宅から、もう一人のご老人が出てこられて、花壇の花をカメラに収めているわたしのところに近づいてこられました。
なんと、このご老人が、最初に教えていただいた花を愛するご老人でした。
このかたは、ご自分の花壇だけでなく、ここの別の花壇の花の手入れもしておられるとか・・・・
ここではこのご老人から、団地の花を育てるよろこびのおはなしを、たっぷりと聴かせてもらいました。
「田舎で育った私には、こうしてまいにち土をいじり、花や野菜を育てることが、たのしみなんです」といわれます。
このご老人のふるさとは、遠い「山形」で、さくらんぼのおいしいところなのだそうです。いまはここが「ふるさと」なんです、と。
ぶらり散歩には、いろいろ「余禄」があって、たのしいものです。