延原時行歌集「命輝く」(第2394回)(いつもの「ぶらり散歩」から)

              
  延原時行歌集「命輝く」(第2394回)

  「復活の家出発進行―感謝無限の旅一歩一歩」
5月5日以降、先生のパソコンに不具合でストップしていた先生のメルマガ「風の便り」が回復し、一挙に「今日の歌」まで届きました。今朝も、この「朝の歌」を味読しながら、ここにまとめて収めさせていただきます。

    5月5日

            脱稿の歌十首

 一 我やしも英文稿の余韻をば録して「平安」脱稿せしや
   (備考:論考「平和基礎論としてのホワイトヘッド平安哲学――神のエコゾイックスとホワイトヘッドの冒険ないし復活形而上学にちなんで」『ACADEMIA 』No. 156.、2016.4,11−21頁、参照)
 二 かくほどに英文稿や我にとり思索の基本刷新せるや
   (備考:See ”Divine Ecozoics and Whitehead’s Adventure or Resurrection Metaphysics,” Open Theology2015; 1 : 494-511)
三 如何に我一般論をなし得るも御友切実見なば虚しや
 四 この立場「風の歌」本御友学唱へて嬉し良寛とゆく
 五 焚くほどは風が持て来る落ち葉かな良寛に風切実至極
 六 父の事御友聴きてや「友よ」とぞ告げ給ふにぞ命あるなり
   (備考:ヨハネ15・15、熟読参照)
 七 生涯の際に至りて御友共父にまみゆるこれ「平安」ぞ
 八 平安に在りてこそなれ平和考世の完成に資する嬉しも
   (備考:ホ氏も書けり:”The immediate experience of this Final Fact, with its union of Youth and Tragedy, is the sense of Peace. In this way the World receives its persuasion towards such perfections as are possible for its diverse individual occasions.”[AI, 296] ”its union of Youth and Tragedy”とは「生死一体」の事なり。御友岸辺に立ち給ふ、この一事なり!ホ氏書くや:”We perish‘and’are immortal.”[PR, 351, 82] 而して‘and’御友のことなり)
 九 何があり何が無くとも我妻の切れ見なき笑み仕合せ泉
   (備考:復唱)
十 切れ目なき笑み平安ぞここにこそ仕合せ泉我見つけたり


    5月6日

           妹背会話の歌六

 一 生涯の最高の幸妻や謝す「何でや」と我「皆やって呉れる」
 二 「皆」と聴き胸溢るるやともさちぞ絶後笑み増す御友の香り
 三 ともさちに心溢るや妻と我誠御友の御運びまにまに
 四 御運びは思ひ出なべて御父へと奉献なすや命との信
(備考:これ延原信子の人生神学なり)
 五 ともさちに心溢るや妻と我御友とともに燃ゆるいのちぞ
 六 我妻や絶後笑み増し不思議やも深き低みの底ぞ飛翔す
   (備考:復唱)


    5月6日

           我が心地の歌二首

 一 歌つくり大仕事なす心地すやトランプ勝つも小事とすほど
 二 PCの設定再度TELしつつ明日や待たるや出張風来


    5月7日

           この七年の歌十二首

 一 この七年妻と歌ひて過ごしきぬ成果や信子/良寛本五
   (備考:『あなたにいちばん近い御方は誰ですか――妻と学ぶ「ラザロとイエスの物語」』(東京・日本キリスト教団出版部、2011年)、『復活の省察――妻と歌う:生くるとは深き淵より共々に甦ること喜びてこそ』(新潟・考古堂書店、2014年)信子本二冊なり。而して『宇宙時代の良寛――エコ神学者トマス・ベリーと共に』(新潟・考古堂書店、2013年)、『宇宙時代の良寛・再説――ホワイトヘッド風神学と共に』(新潟・考古堂書店、2014年)、『良寛「風の歌」にちなんでーー御友神学の省察』(新潟・考古堂書店、2016年)良寛本三冊なり)
 二 病床に呻吟せるも我妻を天地に出だす如何に嬉しき
 三 しかもぞや絶後笑み増す歓喜妻世に知らしむる我が務めなり
 四 かくなして妹背歩みは誠にや歌のまにまに御友ともにぞ
 五 なににせよ貧相なるは我好かず妻思ひ出を天父奉献
 六 良寛本揃ひ踏みなす我が三著時や来にけり頼もしき哉
 七 遂にぞや風の歌にぞ因てや御友神学生まれしぞ嬉し
 八 誰にもや憚ることもなかりけり御友と呼ぶや信仰冥利
 九 而してや風の神学生まれしや良寛とホ氏邂逅縁(よすが
 十 その間にも思ひは運ぶ我が仕事やがて一気に決めんとぞ期す
   (備考:一著これなり『「変貌論」の時代の神学――良寛「散る紅葉の歌」から神のエコゾイックスまで』;Toward a Theology of the Age of “Metamorphosis Theories”: From Ryokan’s “Song of Falling Maples” to Divine Ecozoics)
 十一 未来にや人類変貌来してやNew Speciesならむシャルダン言ふ
 十二 このことや人類生死含みてや脱却の果て御友待てると
   (備考: See Pierre Teilhard de Chardin, The Future of Man (New York and Evanston: Harper & Row, Publishers, 1959), esp. Conclusion: 1. The End of the World; 2. Last Page of the Journal of Pierre Teilhard de Chardin
 

    5月8日

           朝夢にの歌五首

 一 朝夢に変貌今に来らむと見しゆえにこそ心待ちせむ
 二 人類や大変貌の暁に「五旬節」在り聖霊降下
 三 我信ず如何に変貌あらうともPentecostalともいきやあり
 四 復活者現生者とや共々に命の社会築くことあり
 五 いのちとは切れ目なき事ある日我深く諭さる我妻笑むや
   (備考:復唱。切れ目なきとは「滅するも不滅」「不滅なるも霊降下あり」の二重の謂いなり)





今日は「母の日」ですね。父は戦時下「満州」の地で妻子を残して先立ちましたが、母は百歳間近まで天寿を歩み、想い出を一杯残していきました。

昨日は、延原先生から最新の論稿が収められた全国日本学士会会誌『ACADEMIA』No.156,2016.4 を贈っていただきました。「謹呈」の「歌」を添えて! この最新の論稿をふくめて、新著『「変貌論」の時代の神学――良寛「散る紅葉の歌」から神のエコゾイックスまで』;Toward a Theology of the Age of “Metamorphosis Theories”: From Ryokan’s “Song of Falling Maples” to Divine Ecozoics)の出版準備も着々と進んでいるようです。先生の独創的な「御友神学」は、良寛ホワイトヘッドの先達の息吹をいっそう輝かせながら、磨きがかかってまいりました。



本日の写真も、いつもの午前と午後の「ぶらり散歩」の中から、並べておきます。上の写真は、住宅の花壇の植え替えの準備などあって、近くのお花屋さんの写真です。


「ぶらり散歩」で出会った花たちのあの美しさは、写真ではうまく撮れないのが残念ですが・・・・。


散歩の途中に「絆」の文字など壁に描かれている、おもしろい建築関係の工場もあったりして・・・・。


そして、ツバメが足元の小さな水たまりに寄ってきました。次の写真は、そのツバメくんですよ。イチジクも実も、ぐんぐん大きくなってきました。





終りに今回も「須磨離宮公園」の数枚を収めます。温室のあるところで、個々で美味しいピラフをいただきました。