延原時行歌集「命輝く」(第2377回(花壇と高取山新年登山の未掲載分)

             
   延原時行歌集「命輝く」(第2377回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(237−4)変貌書起つの歌、驚きやの歌、御栄の歌、国の宝の歌、寿ぎの歌、切れ目なし嬉しの歌、無辺いのちの歌、汝がいのちの歌、ぐるりとやの歌、ぽつりぽつりとの歌、仕合せ泉の歌、一日にほんの少しぞの歌(2015年12月11日〜20日)。

    12月14日
           寿ぎの歌二首

 一 地界にぞ精神界のご提案友や成せしやエコロジー極む
 二 一文を寄するや嬉しご提案寿ぎてぞや心底より
   (備考:我が返書これ成り:「山本良一先生 拝復 過日は考古堂書店を通じまして御高著(武村牧男・松長有慶両氏との御共著)『地球環境問題を仏教に問う:温暖化地獄を仏教・密教は救えるか』(東京・一般社団法人 未踏科学技術協会、2015年)をご恵贈頂きまして誠に恐縮に存じました。心より厚くお礼申し上げます。有情にも非情にもいのちありとの日本仏教(ことに密教)の見地を、武村牧男・松長有慶両先生と共に、窮められ、その上に立って御提唱「地球的境界(Planetary Boundaries)に対して精神的境界(Spiritual Boundaries)を提案する」を詳らかになさった御高著、何度も拝見させていただいております。画期的出来事に存じます。

①草木国土悉皆成仏 草木国土は仏身である。みな仏の体である。物心一如、ものにもいのちがある。自然にはそれ自身の価値がある。自然には神聖さがあり、信仰と畏敬の対象である。このエコロジー原論から出発され、②人間は自然の一部であり、自然によって生かされている。一切衆生はこれ我が四恩なり。環境も自己である。(Cf. Thomas Berry の言う「Universe-referent」としての人間観)③自然を師とし、自然に学び、自然に規範を置く。という規範論、法源論をお取りになり ④自然は根本的に操作不能であり、介入は慎重に最小限に留めるべきである。との、法認識をされ、⑤共生、公正との、世界観を闡明され、⑥分を知り、小欲知足、ったいない(MOTTAINAI)、節約、循環との、環境倫理を宣明され、⑦忘己利他、大欲清浄、布施、奉仕、作善との、宗教倫理を窮められ⑧先義後利、三方よし経営との、経営学を打ち出され、⑨倫理的な科学技術との、科学技術の倫理原則を打ち出され、⑩倫理的な消費との、消費の倫理的方向づけを明確にされる、素晴らしい「持続可能性のための精神的境界」のご提案であります。有難う存じます。

ここに開陳させていただきますのは、小生のClaremont Conference: Seizing an Alternative: Toward an Ecological Civilization, June 4-7, 2015における発題論考:"Divine Ecozoics and Whitehead's Adventure or Resurrection Metaphysics"であります。 先生の①のエコロジー原論を私はDivine Ecozoicsと呼んでいるようであります。これは、①空(エコ)に神が至誠であり給う、という「法源」から出発して②汝らも至誠であれ、との「命法」(ゾエー)に至る、ダイナミックスの全体を「Divine Ecozoics」と呼んでおりますので、先生の①と②をふくむようであります。

ご高著への感謝の心を込めてお送りさせて頂きたく存じます。
右、御礼方々
草々不一
延原時行」)

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今朝も上の歌(12月14日)に加えて、先生のメルマガ「風の便り」で届いた「今日の歌」を収めます。

1月11日
          本作りの歌十二首

 一 誠にや妻と二人の本作り心底より成さむとぞ思ふ
 二 今にして思へば不思議我妻の決意表明我がいのち述ぶ
 三 ドクターの問やありたり何したい本作りたい父さんやって
   (備考:2014年2月13日北越病院にてのことなり。祖父江八紀ドクター妻に「何したい」と訊き給ひしに面白き答へせり。「本作りたい」言ひしまま、ふと振り返り「父さんやって」と続けたるなり)
 四 その一瞬我や悟りぬ妻と我ひとついのちの人なるかなと
 五 かくてぞや往く日我妻最高の仕合せとぞや笑みて謝したり
   (備考:2014年3月11日なり)
 六 なんでやと我訊けるにや妻答ふ皆やって呉れる満面の笑み
 七 昼餉にや喉詰まらせて死するやも通夜の夜に笑み増せる見ゆ
 八 汝が笑みや生涯の際溢れてや絶後いや増す御友いませば
   (備考:復唱)
 九 切れ目なき我妻の笑み告ぐるこそ生死一体いのち祝福
   (備考:復唱)
 十 つくづくと悟りにけりや一体ぞ死せる妻こそ生ける我なり
 十一 この不思議表すべくや本作る父さんやって言ひしぞ汝や
 十二 人生は欠くるところの有るやこそ祈求や深し深き幸あり




成人の日の今朝の神戸は曇天ですが、昨日の夕焼けも奇麗でした。

昨日から泊りがけの客人があって、愉快な語らいを楽しみ、今朝はみな元気に新しい朝を迎えました。


今日の写真は、昨日の花壇と、正月に上った高取山の未掲載分を、記録として収めておきます。




最後に、復路で馴染みの「中の茶屋」で一服して、そこに梅の咲いた盆栽とテーブルにあったおもしろいいま人気の「猫の手招き」の箱と・・。