延原時行歌集「命輝く」(第2252回)(NPOまちづくり神戸の第5次東日本大震災支援・視察メモ6)

            

  延原時行歌集「命輝く」(第2252回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(224−8)朝の思ひの歌、横心と縦心の歌、誠のやの歌、原爆とエコ神学の歌、驚くやの歌、命歌の歌、復活やの歌、よくもまあの歌,ホ氏がぞやの歌、宇宙にぞの歌、信の歌、これだけで佳しの歌、今宵こその歌、もしもぞやの歌、歓び先行の歌、万物再編の歌、一驚の歌、入歓喜の歌、暑しともの歌(2015年8月1日〜10日)。

       〇(8月8日)もしもぞやの歌六

   もしもぞや万物再編なかりせば原爆投下癒すものなし

   従ひてこの所業にや正当性金輪際やあること非ず

   忘るなよ彼の時我ら国民や命滅すと心決めおり

   この一心受けて大君ひたすらに国体護持や「シ得テ」進みぬ

   ポツダムの宣言受諾その意義ぞ奈辺にありや愛民一途

   愛民に顕われしこそ御友のぞ御姿ぞかし日ノ本初発   (備考:戦後70年の「日ノ本初発」そこに在りたり)

        歓び先行の歌八首

   我妻や絶後笑み増し示したる尻上がりのぞ歓び凄し

   人生の最後に最高幸せや言ふや絶後に笑み増すや妻

   これ誠歓び先行宇宙にぞ生かされたるの稀有なる証し

   笑み見れば仄々とぞや我が胸に暖かき雪降りしきるなり

   歓びや妹背に溢れ来りしも源やげに御友なりけり

   御友のぞ称へのために英文稿我草したり昨日や佳し(備考:此度の英文稿"Divine Ecozoics and Whitehead's Adventure or Resurrection Metaphysics in Tandem with Ryokan"に我「宇宙的歓び先行」の歌詠ひ尽くせり。嬉しも)

   ひたすらに御友神学書きつ我万物再編歓び称ふ

   世の人よ世の変貌を論ずやも御友変貌などて称へぬ

       ♯              ♯


今朝も上の歌(8月8日)の歌に加えてメルマガ「風の便り」で届いた「今日の歌」を収めます。

「今日の歌」の初めに詠われている新潟市ジュンク堂で展示されているご夫妻の著書の表紙をここにUPしておきます。昨年10月に刊行された著作が現在もこうして展示されているのは異例の事のに思われますが、嬉しいことですね。

            
            


      〇(9月7日)甦り「主も我も」の歌十首

   一昨日もジュンク堂にて我らが書一隅照らす寿ぎゆきぬ

   復活のアンソロジーに一驚すイエスの復活なぜ「我も」なし   (備考:地下一階の神学コーナーにて手に取りし一書に驚く)

   かくなれば復活「対象」過ぎぬぞやホ氏の慧眼its Unity of Appearance見よ   (備考:昨日の引用テキスト[AI, 295]、熟読参照)

   復活を語る者がぞ甦りおらねば語り虚仮や不実や

   我妻や絶後笑み増し往けるこそ岸辺の主とぞ不一不二なれ

   今生に雁字搦めの聖書学「一切よりぞ我愛すか」や   (備考:ヨハネ15・15、私訳なり)

   一番の問題なるはこれなるよ汝死するまでただ論ずるや
   (備考:死は「死の死」復活なるに)

   御友とぞ詠ふ道こそ嬉しけれ我妻も共笑み往くの道

   この道や実在観や一変す御友我招(よ)ぶ宴なるこそ

   我妻や絶後笑み増し不思議やも深き低みの底ぞ飛翔す
   (備考:復唱。笑みと飛翔や不一不二)
 

        心友げにもの歌三首

   我妻の絶後えみ増す嬉しさや今生人(こんじょうびと)に謎の又謎

   復活や死の死なる故歓びぞ死を見てその死見ざる果敢無し

   我らが書歓びをもて贈るなりそれ感得す心友げにも

        今日の思ひの歌十二首

   実在の一般観点善きぞやも痒きところに手届かぬや
   (備考:例へば原事実論なり)

   かくてこそ天父に聴きて語ります御友尊し実に実に実にも
   (備考:ヨハネ15・15、熟読参照)

   我妻やいのち思ふも修行すやその暁や絶後笑みこそ
   (備考:箴言三十条制作復唱の事なり)

   妻絶後ほやとせる笑み見せし時天まで昇る心地こそすれ

   恐らくや復活書をば遠からず人方読みて思ひ致さむ

   この書はぞ読了幾月かかりしと友方こぼすさも自慢げに 

   そのうちに永久の国への思ひぞや心こころに積り往く哉

   一昨日も復活本の佇まい面白きかな思ひたるなり   (備考:ジュンク堂経廻りてなり)

   悠然とただそこにあり笑顔本辺りの空気なごみにけりや

   甦り悲しみ超ゆる大歓喜慰め深し心底まで

   これはしもなしのつぶてと思ひきやぽつりぽつりと文やありたり
(備考:延原ゼミ生、奈良橋健太郎君より2015年9月3日付お葉書、深謝無尽も:「拝啓 連絡が遅くなり、申し訳ありませんでした。お久しぶりです。先日は書物を送って頂きまして、あろがとうございました。拝見して驚きが隠せませんでした。この度は奥様、お気の毒に存じ上げます。何とお言葉をかけてよいか分かりませんが、どうかお気を落とさぬよう願います。敬和在学中のゼミの集まりでは、奥様には大変お世話になりまして、ありがとうございました。お悔みと御礼まで。奈良橋」)

   人方の心の底の便りをば読みてこそ我甦り往く
   (備考:甦り道を往くなり) 

        稀の歌二首

   我にとり笑み増し程の福音や誠あるなし御友の調べ

   人如何に神学書をば読破すもこの端的を示すもの稀

        やはりぞやの歌一首

   やはりぞや仏基対話の時代なり旧著「ホ西」や急上昇ぞ(備考:拙著『ホワイトヘッドと西田哲学の〈あいだ〉ーー仏教的キリスト教哲学の構想』京都・法蔵館、2001年、ただ今9月6日付、アマゾン:175,769位;教義キリスト教:31位なり)








第5次仮設自治会支援の視察メモ、今回は6回目です。

視察二日目(8月31日)午前中の仙台市若林区東通仮設住宅町内会訪問のあと、石巻仮設住宅自治連合推進会に車を走らせました。

昼食を済ませて、新たに完成した復興住宅団地にある「新蛇田第一集会所」を探しあて、事務局長の内海徹さんと再会しました。

上の写真は、今年4月に完成したばかりの真新しい復興住宅です。

あの大震災で石巻市では134の仮設団地が建設され、約7000もの被災世帯が入居されました。

津波を受けた2011年の12月には「孤独死をなくそう」を合言葉に「石巻仮設自治連合会」を発足させています。

内海さんはその間ずっと事務局長の役目を担いつつけておられますが、本年(2015年)11月28日には、ただいま準備中の神戸における第5回地域人権シンポジウム(基調講演は室崎益輝さん)にシンポジストのひとりとしてお迎えする予定になっていて、今回の訪問はその打ち合わせも兼ねたものでした。





多忙の中を上の3人の方々がおそろいで、ここでも愉快な交流ができました。

最初の写真が会長の増田敬さんで、新しい復興住宅にお住まいです。
次が内海徹さん、そしてもうひとり自治連合会推進会の理事をつとめておられる石巻専修大学の教員・竹中徹さんです。

この新興団地は広大な場所ですが、大規模な復興住宅に、たくさんの分譲住宅が囲まれるかたちで造成されています。

石巻市内のすべての仮設住宅が、2017年3月末までに解消すべく組みが進められていました。

現在のこの「仮設住宅自治連合推進会」はいま、これまでの場所からこの復興住宅の団地内に移り、新たな展開が模索されているようでした。

長期にわたっていまも仮設住宅で暮らす人々の確かな支援を続けながら、ここでの新たな復興団地のまちづくりに支援をあわせて、継続的に担える適切な法人格の取得の必要性の模索も始まっていました。

ここまでの豊かな経験を活かして、避難所・仮設住宅の総括的なまとめをすすめ、加えてこの復興団地の実験を模索し続ける、大切な仕事が始まっています。

現在進行中の大学や社会福祉協議会などの緊密な連携のすがたは、大いに刺激的なものでした。




時間をかけた懇談の後、増田会長の案内で、新しい復興住宅をみて回りました。

上の写真は、団地集会所で打ち上げをしていた芸術集団「発起塾」(熟年のミュージカル集団)の<コメディミュージカル:シンデレラ>)の皆さん)ともお出合いして、ちょこっと交流して・・・


新築の復興住宅は、戸建てもあれば集合住宅もあります。

それぞれに工夫があって、広場には土遊びのできる場所もあったり、3階建ての住宅にエレベータも設置されています。

一見非の打ちどころのない仕上がりに感動しましたが、会長さんのお話では、残念なことに数多くの欠陥箇所があって、すでに修理工事も行われていることを知らされました。

仮設建設の場合も同様ですが、建設計画の段階での丁寧な検討過程が省かれ、建設過程や引き渡し段階でも厳正なチェックが欠けており、そのずさんさが目につきます。ここではいちいちここに取り出しませんが、素人でもすぐに気づくような欠陥が目立ちました。

長い仮設住まいを過ごして、やっと念願の新築の復興住宅への入居に至り、いざ入居して暮らし始めてから、こうした欠陥箇所のあるのは残念なことです。避難所から仮設住宅に移られたときも、仮設住宅の仕様があまりに欠陥が多かったことなども指摘されてきましたが・・・。


明日は、視察三日目の午前中、仙台市「あすと長町仮設住宅」をお訪ねした記録を収める予定です。