延原時行歌集「命輝く」(第2229回)(笠木透詩・安川誠曲「ツキイゲ」と岩田健三郎の版画)

          

  延原時行歌集「命輝く」(第2229回)
 「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(222−6)御姿映す嬉しの歌、朝毎にの歌、御友:超越即内在の歌、基督称名の歌、御旨ままにぞの歌、祈り歌、御復活道往くの歌、今朝の歌、興味津々の歌、御友のぞの歌、仕事果たせりの歌、嬉しくもの歌、つくづくとの歌、この朝もの歌、和平の歌、この妙味の歌、皆の歌、燦の歌、絆の歌、眼(まなこ)の歌、人生完成の歌、箴言凛呼の歌、万物再編の歌、この朝の歌、より深きの歌(2015年7月11日〜20日)。

      〇(7月16日)御友のぞの歌

   御友のぞ神学原理超越と内在繋ぐ麗しきかな
   (備考:ヨハネ15・15、熟読参照)

   宇宙のぞ命原理や御友のぞ交互関係覇権に非ず
   (備考:See Whitehead, PR, 351: “Reciprocal Relation.”)

   御友がぞ父に聴きてやなべてをぞ友よと告ぐる父や森々

   かくてこそ御父や無限恩寵の御方なりと我ら仰ぐや

        仕事果たせりの歌八首

   英書のや最終編集昨日ありクレアモントと仕事果たせり(備考:Roland Faber and Santiago Slabodsky, eds., Conviviality: Prospects and Challenges for Peace in a Multireligious Community (Lexington Books, forthcoming)に寄稿せる拙稿"The Problem of the Two Ultimates and the Proposal of an Ecozoics of the Deity”の最終稿推敲の上、メール添付せり)

   面白き時代なりけりこれがぞや戦なせしの日米なるか

   一仕事終へて散髪気持ち良し「変貌論」も転寝のうち
   (備考:丸井理髪店の主人には何でも話すも、必ず転寝に至るや)

   新発田のぞ駅前鮨屋ながしまで寛ぎてこそ歌や添削

   このところ仕事進捗著しなにごとのぞやおはしますかや

   そのうちに「アンセルムスと仏教智」日英にてや上梓果たさむ(備考:これテキサスキリスト教大学に在任中の1982年に書き始めしものなり。以来33年綴り来りし。我が畢生の作なり:Anselm’s Argument and Buddhist Wisdom.それ思うだに身引き締まるなり。全身の血管沸き立つ如し)

   目論見の在りてこそなりこの人生妻と我とで歩み来にけり

   なかなかに楽しきものよこの人生妻笑む日々や胸に抱きつ(備考:今も笑みおれば。なあ、ノーちゃん。そう、父さん、楽しい楽しい)


       ♯               ♯


今朝も上の歌に加えて延原さんのメルマガ「風の便り」で届いた最新の歌ーー昨日の未掲載の歌と「今日の歌」を収めます。

この酷暑の中、延原さんは日に日に暮らしの万事が尻上がりのようです。

その秘密は日々の歌で詠われているとおりですが、直接お電話でも、その尻上がりの声を聴かせてもらい、面白いことに、こちらにも温かい「夏の雪」が降り続けます。

パソコンの新しい Windows10 にも、だいぶん馴染んでまいりました。


      〇(8月11日)朝毎にの歌三首

   朝毎に歌作りてや深き淵底の底より我甦る

   ピカドンに影だけ残す御方や御国にありと詠ふや嬉し(備考:御方甦りたる我感ずや。なあ、ノーちゃん。そう、父さん。嬉しい嬉しい)

   御国にて御友と共に羊飼ふ我妻祈り佑け往くなり

      〇(12日)御友尊しの歌十首

   我妻の昇り往くこそ絶後笑み我只見惚れ御友認むや

   生涯の果てに我妻謝せし幸皆我なせし故にこそとぞ

   皆はぞや皆なれば往きし後含みてあるや本作りげに

   初巻はぞ夙に出だせし復活の省察嬉し歓喜本なり

   追悼本なりにけりやも歓喜本御友岸辺に迎へ給へば

   滅してや不滅命の嬉しきや歓喜本とや呼びゆくや我

   中巻や御友神学へと申す妻笑みやこそ此処へ案内す

   絶後笑み復活形而上学へ我案内すいと面白し

   かくて知る玉音の日の天籟や「滅私愛民」御友顕現

   御復活あればこそなり地球道豊かに佑く御友尊







久しぶりに曇天の朝です。少しはしのぎやすくなるのでしょうか。

今日は、恵みの雨が期待できるかもしれませんね。


上の写真は、昨日の「一本の大きな樹と夏の雪」に続いて、同じく大震災のあった年(1995年)に彫られた岩田健三郎さんの大作「ツキイゲ」です。


「ツキイゲ」は笠木透さんの詩に、安川誠さんの曲がつけられて、1995年の新曲コンサートで発表されました。

笠木さんも安川さんもいまは御許にあって、私たちを励ましておられますが、これもいま聴くにふさわしい名曲のひとつです。

歌詞は、こうです。

     ツキイゲ

南の海の 小さな島で
兵隊は死んで ツキイゲになった

こんど生まれて くるときは
役に立たない ツキイゲになろう

* コロコロ コロ 風に吹かれて
  コロコロ コロ ふるさとの国へ

誰にも知られず 見とる人もなく
兵隊さんは死んで ツキイゲになった

海の上を 風船のように
ころがっていく ツキイゲの針ぼうず

* (くりかえし)

月夜の海を 渡っていくのは
ツキイゲになった 兵隊さんたち

* (くりかえし)



昨日も午後、中庭の草木にたっぷりと水を注ぎました。
ずいぶんと蚊に刺されながら・・・

猫がベンチの下でのんびりと・・・・

秋の虫たち・・コオロギも・・・