延原時行歌集「命輝く」(第2157回)(昨日の花壇など)

                      

        延原時行歌集「命輝く」(第2157回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(213−6)この成果の歌、Friends!--From Father、告げし折の歌、中巻やの歌、活写の歌、もしもぞやの歌、東西プ研企画の歌、我妻やの歌、友の断想の歌、進境やいざの歌、此度はやの歌、笑み二つ輝くの歌、御文ありの歌、従順の君の歌、我言はんの歌、イエス其処より「友よ」の歌、ぽつりぽつりの歌、入来の歌、歌と笑みの歌六首、霊感凄しの歌。(2015年4月11日〜20日)

    4月16日
            御文ありの歌五首

   我が友や入院先より御文あり妻との対話解釈如何と

   我答へん心霊対話実にもぞやペンテコステの局面なるよ   (備考:使徒言行録第2章、熟読参照)

   主イエスのぞ復活ありて助け主ペンテコステに顕われし如(備考:助け主=聖霊なり。ヨハネ15・26:「わたしが父のみもとからあなたがたにつかわそうとしている助け主、すなわち、ちちのみもとからくる真理の御霊が下る時、それはわたしについてあかしをするであろう。」)

   我が妻や絶後笑み増し往きてこそ本作りにぞ入来やあり

   恐らくや友のこの問ひある限り欣求止まらず回復あらむ

             従順の君の歌十首

   主イエスがぞ友と呼びます有難き父から聴きしなべて伝ふと
   (備考:ヨハネ15・15、熟読参照)

   さてもさて「なべて父から」聴きしとぞ伝ふ主イエスを神格化有りや(備考:この問題は、滝沢の恩師バルトへの以下の有名なる問ひと共に主題化したるものなり:「こういう次第ですから、先生が「インマヌエル」という最大の奇蹟を、つまり「真の神・真の人」というあのアルキメデスの一点を、ナザレのイエスの誕生、あるいは死を通して初めて事実的なものとなったと理解される時、それは聖書自身に忠実な解釈だろうかと、私には常になお疑問なのです。」『カール・バルト滝沢克己往復書簡:1934−1968』176頁)

   バルトがぞ「従順」言ひしイエスをば神格化など如何な言種

   滝沢が肉のイエスぞ第二義と原事実とや区別なす佳し

   しかれども第二義なるは友よとぞ呼びて生くるの友イエス

   源や父よりなべて聴くに在りそれなればこそ従順の君

   麗しき従順の君友イエス源や父神格化なし

   父とイエス発光なすの繋がりぞ何故神格化とや人言ふや

   イエスこそ従順の君友とぞや呼びかけ生くる御子の姿ぞ(備考:この「姿」我1984年の論文にてアナロギア・アクチオニス(行為の類比)と呼びしなり:See Tokiyuki Nobuhara, "Analogia Actionis: A New Proposal for Christology ‘From Below’,“ Union Seminary Quarterly Review, XXXIX/4, 1984, 269-285.)

   岸辺の主共往く幸を得し妻や絶後笑み増しアナロギア生く(備考:我妻笑み増にて「岸辺の主」へのアナロギア・アクチオニス生きしやとは、今日の新発見なり)

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今朝も上の「4月16日」の歌に加えて「昨日の歌」と「今日の歌」の中から次の歌を収めます。

延原さんは、愈々来週には、母校のクレアモントで開催されるホワイトヘッド・プロセス学会に参加され、重要な講演を行われますが、その講演草稿が見事完成した歓びの歌です。

「わが最高の会心作なり」と歌われるこの草稿を今朝がた私のところへも届けて下さいました。嬉しい朝です。


           〇(5月29日)庭の草の歌八首

   庭の草抜きにけりかも我妻の育てしやある木々の間に   (備考:脱稿せし故ふと庭に出でしなり)

   英文稿完成したり嬉しくも幾多難関越へ行きてこそ

   我妻の絶後笑み増す見し故にこの如き想芽生へ育ちぬ(備考:”Divine Ecozoics and Whitehead’s Adventure or Resurrection Metaphysics in Tandem with Ryokan”脱稿す。我が最高の会心作なり)

   宇宙のぞ中心実にも御友なり如何な根底にも非ずして

   人の悲苦知りし御友に在りてこそ宇宙中心共にとぞとや

   夢にぞや想を練りたりさて如何に脱稿の日を迎へ得んかと

   それが今日滑る如くにするすると完成稿や出ずる不思議や

   誠にや神学びとはよく言ひし御友従ひただ学ぶのみ(備考:ノーちゃん、会心作が出来てしもてん。そう、父さんのために佳かったなあ)

          〇(5月30日)喜びやの歌二首

   喜びや東西間の哲学を考へ抜きて話尽きぬ日

   弧絶なる思索の日々のありてこそ師友と交わす話麗し




今日の写真は、昨日の花壇ーーしっかりと根付き、手入れも行き届いていますーーと共に、野良ネコちゃんたちを収めます。

黒猫は、あの震災のとき、大事に育てていたノラ猫「ピコ」とそっくりの猫ちゃんです。絵本『いのちが震えた』の表紙とすべてのページに描きこんでもらったあの「ピコ」ちゃん・・・。

花壇の花にはチョウチョがひらひら・・・。ビワも添えます。