延原時行歌集「命輝く」(第2154回)(神戸協同病院緩和ケア病棟の完成「内覧会」)

                     

        延原時行歌集「命輝く」(第2154回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(213−3)この成果の歌、Friends!--From Father、告げし折の歌、中巻やの歌、活写の歌、もしもぞやの歌、東西プ研企画の歌、我妻やの歌、友の断想の歌、進境やいざの歌、此度はやの歌、笑み二つ輝くの歌、御文ありの歌、従順の君の歌、我言はんの歌、イエス其処より「友よ」の歌、ぽつりぽつりの歌、入来の歌、歌と笑みの歌六首、霊感凄しの歌。(2015年4月11日〜20日)

    4月13日
             もしもぞやの歌十首

   もしもぞや絶後笑み増し往きし妻誠天父に往きしならさて

   父子ひらけ妻を包みて霊体を授けしのちや御声ぞあらむ

   信子汝我が羊飼へいざや行け本作りなす時行の許

   復活の信無き基教変貌に至らせんとて妹背励めや

   一書はぞ復活省察弘めんと天父御心托されたるや

   もしもぞや誠御心かくなれば一書上昇これからが華

   新信仰単なる望みうち捨てて真実望み復活に置け

   かくてぞや復活省察命の書読みて人方変貌の秋(とき)

   裏を見せ表を見せて散る紅葉暖雪降りて御霊溢るや

   御霊はぞ誤訳教をぞ打ち砕き悔ひし心の新基教生まむ

            東西プ研企画の歌十首

   越後来て我や続くや東西研今では広く欧米知らる
(備考:東西プロセス研究企画:East-West Process Studies Project (since 1985)なり)

   学術の機関としてや世に聞こゆホワイトヘッド西田根城に

   思へばや日ノ本基教諸大学出でしも要す復活省察(備考:See my article “Some Whiteheadian Reflections on the Resurrection: My Spring, Summer, and Autumn Greetings in Tanks and Responses of My American and European Friends in Memory of Nobuko Nobuhara, Bulletin of Keiwa College, No. 24, 2015, 131-156.)

   一書出し妹背共々励みおり今や二巻に歩み粛々(備考:『復活の省察』三巻本なり。第一巻の概要「『復活の省察』[前巻]ーー妻と歌う:生くるとは深き淵より共々に甦ること喜びてこそ』に寄せて」や「全国良寛会・良寛だより」第148号平成27年4月1日、12頁にあり)

   我や知る世に哲学や数あるも復活哲学ホ氏に固有ぞ

   最近の我が講演に刻みしはその骨格ぞ会心の作(備考:「〈世界への愛〉とプロセス哲学――ホワイトヘッドの冒険ないし復活形而上学をめぐって」『桃山学院大学キリスト教論集』第50号記念号、2015年、13−46頁)

   最短の英文稿を試みぬHaiku and Analysis: Ryokan and Whiteheadなり   (備考:See Buddhist-Christian Studies, 34 (2014)199-200.)

   これ誠俳句的なる試みや多言はいらぬ詩心(うたごころ)ちと

   要はぞや世界の友に不断にや挨拶文を届くるにあり

   歌こそや実に天地往き木霊する言の葉ぞ「友よ」始むや(備考:主イエスの「友よ」革命的なる神学の初めなり。必ず父子ひらけに至る。ならば、人間関係にて基準的なるは「友よ」なり。これ大切に成す所に幸せの道開けるごとし。「友よ」――段階的に深まるごとし:イエスース・クリストス・インマヌエール・アーメン!なり。イエスース:受肉して呼びかけ給ふ御方なり。クリストス:十字架上に「何ぞ?」と《我》と共に叫び給ひ、かつ滅して不滅、岸辺の主なり給ふなり。インマヌエール:父子ひらけにてましますなり。アーメン:我らどの段階にても「友よ」と呼びかけらるる故「まことに主よ然り」と讃美感謝するなり)


         ♯               ♯


今朝も上の「4月13日」の歌に加えて「今日の歌」の内次の二首を収めます。


          〇(5月27日)良寛やの歌二首

   良寛や「我が後を」こそ転じてや元の誓ひの姿窮むや

   この姿超越内在ともに秘め御友姿に似るや麗し(備考:我が新発見これなり:良寛の短歌「我が後を助け給へと頼る身は元の誓ひの姿なりけり」、ヨハネ15・15の御友姿に酷似せるやと。「わたしはもう、あなたがたを僕とは呼ばない。僕は主人のしていることを知らないからである。わたしはあなたがたを友と呼んだ。わたしの父から聞いたことを皆、あなたがたに知らせたからである。」)




今日も暑くなりそうですね。昨日は午後、チャリンコに乗って神戸医療生協の「神戸協同病院・緩和ケア病棟の完成<内覧会>」に出かけました。

この病院はむかし難病治療で長期入院をしてお世話になった場所ですが、このたび最上階の5Fを「緩和ケア病棟」に仕上げて、この日「内覧会」が開かれ、多くの人でにぎわいました。

ところで、この緩和ケア病棟は全室個室(差額ベット料なし)で19床があり、そのお部屋の名称をひろく組合員に呼びかけられ、身近な方がこれに応募して、嬉しいことになんとそれがそのまま採用されました。

たいへん喜ばしい出来事ですので、19室のお部屋の名前を、ここにあげさせていただきます。誰でも知っている野に咲く花たちです。

あじさい・かたくり・こまくさ・さぎそう・すいせん・すずらん・すみれ・たんぽぽ・つわぶき・なずな・なでしこ・のじぎく・のばら・はまゆう・ひなげし・ひめゆり・りんどう・れんげそう・ふくじゅそう

「この名前にした理由」

「野に咲く花のように、飾らず、人に媚びず、ありのままの姿でのこされた時を安らかに過ごしたい、そんな思いを込めて・・・。
チョット地味ですが、できるだけ古来日本に自生している山野草を選び、アイウエオ順に並べて見ました。」

ついでに「花ことば」を添えて置きます。

  アジサイ 心地よい静けさ    カタクリ 寂しさに耐える
  コマクサ 気高い心       サギソウ 清純、無垢
  スイセン 神秘         スズラン 幸福の再来
  スミレ  小さな愛、誠実    タンポポ まごころの愛
  ツワブキ 謙譲         ナズナ  すべてを捧げます
  ナデシコ 純愛、勇敢      ノジギク 真実
  ノバラ  素朴な愛       マハユウ 汚れない心
  ヒナゲシ なぐさめ、思いやり  ヒメユリ 誇り、可憐な愛
  リンドウ 悲しみに寄り添う   レンゲソウ 心が和らぐ
  フクジュソウ 幸福を招く


神戸の長田・下町に建つ神戸協同病院は、あの大震災の折も全国の支援を受けながら、大きな働きをしたところとしてもよく知られています。

5Fの病室から眺める景色ーー北側は高取山などが、浜側は長田の海もちょこっと眺めることもできる――も素敵です。

住み慣れた場所で、大切な時を過ごすには、最適なところです。