延原時行歌集「命輝く」(第2153回)(昔のカメラでぶらり散歩)

                     

       延原時行歌集「命輝く」(第2153回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(213−2)
この成果の歌、Friends!--From Father、告げし折の歌、中巻やの歌、活写の歌、もしもぞやの歌、東西プ研企画の歌、我妻やの歌、友の断想の歌、進境やいざの歌、此度はやの歌、笑み二つ輝くの歌、御文ありの歌、従順の君の歌、我言はんの歌、イエス其処より「友よ」の歌、ぽつりぽつりの歌、入来の歌、歌と笑みの歌六首、霊感凄しの歌。(2015年4月11日〜20日)

    4月11日
          Friends!ーFrom Father一首

   When Jesus called us friends
   He has made known to us all
   Everything he has heard
   Even from his Father Eternal
   Who dwells in heaven with Him
   (備考:ヨハネ福音書15章15節、熟読参照)

    4月12日
            告げし折の歌七首

   本作る父さんやって告げし折妻や御父のメセンジャーなり
   (備考:これ我らが本作りの公然の秘密なり)

   それでこそこの言の葉に断固たる趣やあり甘えながらも

   何故にぞや我や答へん復活の省察こそぞ天地務めと

   我妻や絶後笑み増し往く故はこの務めげに嬉しとぞこそ

   本作り思ひ出天父奉献の料なりしこそいとも麗し

   而してや思ひ出天父奉献ぞ復活なくば在り得ざること

   なべてぞや凡そ今生超ゆるなり裸堂々なり復活の生

            中巻やの歌八首

   中巻や巻頭言に我が歌を打込むごとに心弾むや

   この巻や主イエス「友よ」と呼ぶ果てに我や見極む父子ひらけこそ

   「友よ」こそ宇宙人生心なりひらけにひらくいのち言葉ぞ

   英文の追悼文集華やかに繰り広げるや海外の友

   渾身の「世界への愛」巡りてぞ成りし嬉しや形而上学

   実録はセンターにての箴言ぞ妹背作るや痒み取れゆく

   これ奇蹟妻の病の快癒あり日々修行近き神見ゆ

   その模様我が忖度歌辿りゆくノーちゃん心ひらき示すも(備考:でや、ノーちゃん。吃驚するほど嬉しいわあ、父さん。天国まで直通やな。そう)   

             活写の歌六

   我が友の誠懇情溢るるの御返書にあり「あなたに」活写(備考:敬和学園大学名誉教授浅野幸穂先生より拙著『あなたにいちばん近い御方は誰ですかーー妻と学ぶ「ラザロとイエスの物語」』(東京・日本キリストキュ団出版局、2011年)の書評御芳書4月2日付拝受、感謝無尽も!:「2015・04・02 延原時行先生  拝啓 先生にはめぐってきた春の大気のなか、多方面なご活躍に勤しんでいらっしゃることでしょう。
 小生の場合は、長いこと会計年度の刻みで仕事をしていた習性で、春の訪れは何時も「巨歩」という感じで近づいてきます。ところで今年は、とりわけきびしい局面にあります。2月に頂戴いていましたご著書『あなたにいちばん近い御方は誰ですかーー妻と学ぶ「ラザロとイエスの物語」』は、お彼岸はおろか、年度が替っても、きちんと咀嚼したとは申せません。通読という点ではずいぶん前に終わって、読み返しもしておりますが、いまだ消化不良です。原因が小生の素養のなさに在ることは当然ですが、最近は加齢による知力、体力、したがって意力の衰えの要因が大です。第一、頭が思うように動いてくれません。疲労が肩や腰、さらに頭脳に重く感じられ、忍耐強くきちんとした文章が書けそうにありません。今できることとしては、ご著書で中心に置かれている、第2部「わが妻と学ぶ「ラザロとイエスの物語」――ノーちゃんの奇跡的治癒物語」についての感想を申し上げることだけです。
 これは御奥様信子様の不慮の重大事故以来の、ご夫妻一体となっての、信子様の生死を賭した闘病・看病過程の実録が基にされております。第2部の重みは、単に分量として優に著書の半ばを超えるといいうばかりでなく、またご家族の運命に関わるということだけでもないでしょう。先生にとっては、同志社大学学生時代以来の半世紀にも及ぶ、神学における「説教哲学」志向(伝統的なイエスの事跡(歴史)に基づく説教に加えて、宇宙の様々な事象との全体的な関係性の中でその歴史的事跡についての思索を拡げるという問題提起)のなかで、これと改めて正面から向き合って徹底した追究を繰り広げる機会と捉えて、確信を得る重要な契機となるものでした。
 小生にとりましても、『復活の省察(上)』で読ませていただいた、県立リューマチセンター〜豊浦病院入院期に先立つ、事故直後の苦難の奥底の時期の信子様の面影はぜひ伺いたいところでした。今回それがかなって知ることができた、新発田病院におけるご病状の経過は、ご夫妻を中心に、医師・看護スタッフ、ご姉妹などご親族、先生の大学・教会・学会のどの交友関係者、隣人など地域住民が信子様に向けた集中的なバックアップは誠に感動的でした。その中で先生は、多忙な本務の中でも、指圧を含め、病室での細かいお世話を一手でなさいました。とりわけ患者を優しく激励する語りかけが止むことはありませんでした。
 こうした営みが休みなく続けられて、入院当初、脳挫傷による生存率6%とし、「尊厳死か、植物人間か」の二者択一を迫った病院側に対し、断固手術を譲らなかった結果はめきめきと病状改善の実を示し、ハードルは次々と突破されてゆきます。ただ、これをもって、「奇跡的」という形容詞的な規定はともかく、受動的な意味でであれば「神の恩寵」に帰することが正しいのか、非宗教的人間の小生などは迷ってしまいます。とはいえ、隠れて人間存在の根底にいる大いなる存在に信仰を捧げられる信仰者と自分との精神力のへだたりは自分なりに感じることはできます。
 小生は、病室の中で展開された、患者信子様と先生、双生児の妹順子様ら関係者とのジョークや関西漫才もどきの軽妙なやりとりを思い浮かべます。先生・信子様は自らの療養生活に、「孤独死」のラザロに復活の意味を重ねて、彼と同様、主イエス・キリストがたとえ不在であっても「偕にいたもう」ことを信じ、死が決してすべての終わりではないことを信じておられます。こうして、お二人の言行を焦点として、病室は文字通り「いのち輝く」光彩陸離たる場となっておりました。奇跡を超自然的なものとして期待するのでなく、「いのち」の回復を求めて、最善の療養生活を送るけれども、ただ死に対して戦々恐々としているのではない。人間存在の根底に潜む、いちばん近い御方(隠れたる者)、イエス・キリストを信じて祈る、その心的態度が余裕ある、合理的な療養生活の態度となり、身体の回復力を高めているものと考えられるのです。
 至って通俗的な想像になってしまいますが、絶えず迷いや不安に苛まれて日を送る俗物である小生自身を省みますと、やはり「道心堅固」な信仰者との精神力の隔たりの大きさを思わざるを得ません。そこに導いたのは、「神様が働いておられるからだ」という、信徒の皆様の素朴だが、人間存在の根底で祈る、近くに潜む者、イエス・キリストに対するたしかな信仰心の有無なのでしょう。
 最後に、巻末の「瞑想」の末尾において、高齢化社会を見据えて展開されている教会への提案、「キリスト称名」から「ふるさとづくり」へ、を多大な関心を持って拝読しました。
 回りくどい悪文で見当違いばかり申し上げましたが、危機の時期における先生ご夫妻の躍動のお姿を拝見し、小生には未知の世界の勉強をさせていただいたことに心から感謝申し上げます。先生・信子様ご夫妻こそ「永遠のいのち」に連なる方々です。
 敬具
 浅野幸穂」)

   この活写我にとりてはそのままが妻感謝のぞ入来ぞ

   御文をぞ読みゆくほどに仄々と彼の日の事や今や現前

   有難き御返書誠有難き友の文にぞ我妻入来

   入来や間主体的いのちなり友語りつつ妻や語るも

   友語り妻語る間や貫きて甦りの主語り給ふよ

        ♯              ♯


今朝も上の「4月11日と12日」の歌の加えて「今日の歌より次の四首を収めます。


         〇(5月26日)この頃はの歌四首

   この頃は価値論をぞやマルクスに求める如し今生の内   (備考:池上彰×佐藤優『希望の資本論朝日新聞出版、参照)

   されどもや絶後笑み増し往く妻に我見しものは永久の輝き
(備考:ヨハネ17・24、熟読参照:「父よ、あなたがわたしに賜わった人々が、わたしのいる所に一緒にいるようにして下さい。天地が造られる前からわたしを愛して下さって、わたしに賜わった栄光を、彼らに見させて下さい。」21世紀の価値論ここに輝けるを我や知るなり。実存哲学もマルクス労働価値説とを突破せるもの、復活形而上学にありとは、我が深き確信なり。この確信、我妻絶後の笑みに感得せり:我妻や絶後笑み増し不思議やも深き低みの底ぞ飛翔す)

   今こそは価値論笑みに窮むべき深き低みの底ぞ飛翔す

   昨晩も復活学の輝きや夢に在りさて今日こそは脱稿を見む
(備考:我英文稿”Divine Ecozoics and Whitehead’s Adventure or Resurrection Metaphysics in Tandem with Ryokan”執筆中なり。佳境にあり)




上の写真は昨日の花壇です。まだアマリリスが咲き誇り、今回のハート仕様の花たちも勢いがあり、道行く人が立ち止まって、カメラを向けて下さいます。

今年も住宅にはビワが実をつけています。まもなく美味しく頂けそうです。



昨日は午後、歯医者さんで口内炎の治療もしてもらい、昔のカメラをもって雑草のあるひろばでしばしよっくりと・・・・。鳥たちが間近に寄って来てくれたりして・・・。珍しい花たちにも出会いました。