延原時行歌集「命輝く」(第2093回)(満開のソメイヨシノ)

                  

       延原時行歌集「命輝く」(第2093回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(206−10)理解命歓びの歌、我昔と此度の歌、寒中いざいざの歌、皆やる・入来の歌、本作り奇しきの歌、ノーちゃんの歌、後藤さんの歌、ジュンク堂巡りの歌、ふとや我の歌、愛入来の歌、変貌何処への歌、燦々の歌、笑みこそはの歌、復活誤訳私訳の歌、信頼の歌、天来のマナの歌、それだけの事の歌、言の葉いのちの歌、原点破るの歌、挺身嬉しの歌、この天地の歌、御名崇むことの歌、逆転の歌、華の歌、祈り道の歌、復活省察務めの歌、ああ我やの歌、箴言第七条の歌、昨日もの歌。(2015年2月1日〜10日)

    2月10日
             ああ我やの歌八首

   ああ我や初めて悟り得たるかな妻の詠ひしThe good day復活
(備考:箴言第一条なり:God blessed the good day of self-reflection and self-dedication.The good dayとは「復活」を詠ひしなりと今日気付きたり。何故いままでこれに気付かざりしや)

   使徒パウロ復活の主に逢ひし日の輝きや妻春の陽に見ぬ
(備考:かくして2011年3月9日新潟県立リウマチセンターリハビリ室にて五十嵐セラピストの求めに応じて一枚の紙に信子書きしや:God blessed the good day.これぞ予祝ぞ。幾たびこの説明我妻我に繰返へしたるや)

   かく見れば箴言はこれ復活の祝ひの文や驚きの文

   我妻や徹頭徹尾I am blessedとぞ詠ひ往けるや如何に嬉々たる

   これをしも正に予祝と言ふべきや絶後笑み増し助走ありしよ

   驚きぬああ驚きぬ驚きぬ復活称ふ箴言や佳し

   妻心我が心とや一つなり復活心天と地に

   新潟や寒しや寒ししばれるも復活心げにも熱しや

           箴言第七条の歌十条

   我妻や復活心持ちしかど「我俗世にぞ生く」と書きおり(備考:箴言第七条傑作なり:”I am living in the secular world. And yet I am blessed by the sacred world. Is this strange? No, not at all. It is quite normal in Japan because Japanese society is very much influenced by the Buddhist wisdom: samsara is nirvana.”)

   日々やトイレ格闘看護師と父さん援け呉れおり嬉し
   (備考:妻所感なり)

   苦闘なか天来祝福妻感じ箴言にぞや表しにけり
   (備考:我が観察なり)

   かく感じかく表しし時こそや誇らしきとぞ思ひ胸にや   (備考:我が忖度なり)

   これでこそ父さんの言ふ哲学に我にじり寄り褒め言葉あり   (備考:忖度)

   父さんに褒められるのん好きやねん我見し春陽ここにやあるも
   (備考:忖度)

   これはしも哲学的の歓びぞ苦の中にてや祝福満つる
   (備考:忖度)

   箴言の第七条や仏教の生死涅槃と我が君や褒む   (備考:忖度)

   かくしてぞこの闘病の只中で我や知りたり智慧世界そも
   (備考:忖度)

   正しくや妻の心ぞ今にしてかく見へにけり楽しきやこそ
   (備考:我が所感なり。妻入来なり)

            昨日もの歌二首

   昨日も亦ジュンク堂参りせり我らが書見よ一隅照らす
(備考:『復活の省察ーー妻と歌う:生くるとは深き淵より共々に甦ること喜びてこそ』新潟・考古堂、2014年 なり)

   妹背共復活のげに歓びを本作りてや告ぐる嬉しも
        ♯              ♯

今朝も、上の「2月10日」の歌に加えて、延原さんの「今日の歌」の中から次の一連を収めます。

           〇(3月27日)天父に捧ぐ歌

   天父はぞ我ら支へておはすやもそれ示すはや御子イエス

   無限にぞお優しきアバおはしてやノーちゃん右眼癒され往きぬ(備考:2010年11月30日梯子から落ちし折瞳孔全開と救急隊員の述べし右眼なり。2011年2月2日県立新発田病院にて奇跡の開眼あり。我歓喜止まるを知らず詠へり 我妻の双眸ひらく春初め。而して2014年3月11日出棺直前 見よ ノーちゃんの右眼ほのと開きて天父御許へ往きぬ。その時なり、我天父我妻の右眼の右に述べし歴史知りつつかく在らしめ給ふを覚れり。無限のお優しさに心打ち震へたり)

   天父はや父子ひらけにぞ誠なりされどそのこと見て言ふは御子

   我妻や思ひ出なべて天父許たずさへ奉献いのち成れるや

   いざ我ら感謝誠を捧げ奉らむ岸辺の主共妻挙しアバ!

   無限にぞお優しきアバ御心やホ氏一言ぞ”understands”献ず(備考:ホ氏言へり:”In this sense, God is the great companion—the fellow-sufferer who understands.” [PR, 351] 我「無限にお優しき御方」と言ふは、ホワイトヘッドの言ふ"who understands"に該当するなり。英語の最も奥深い意義における「理解」なり。「理解」はホワイトヘッド形而上学においては神の帰結的本性における「無限の包括抱擁」を言ふ言の葉なり。我妻の癒されし右眼仄と(あの決定的な出棺直前の瞬間に)ひらくに、ホワイトヘッドの二語”who understands”を我想起せしなり)

   Our Abbaや”who understands”のみに尽くる如しぞ我妻や笑む

今日は「サクラの日」だそうですね。

年度末はどこでも新年度に向けた会議が重なりますが、昨夕もある法人の会議にチャリンコに乗って出かけました。途中には、若き日にゴム工場で汗を流して、お昼ご飯に弁当を開いた場所があり、いまそこが広い公園になっていて、公園の入り口に一本の「ソメイヨシノ」が植えられています。

毎年この季節には、この一本の「ソメイヨシノ」を観るのを楽しみにしていますが、昨夕は夕陽に照らされた初々しい姿に出逢うことができて、数枚写真に収めました。