延原時行歌集「命輝く」(第2078回)(須磨・旗振山梅園復路の一の谷)

                  

       延原時行歌集「命輝く」(第2078回)

「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(205−6) 復活省察物語の歌、恩師説佳しの歌、変貌時代の歌、友との歌、どうもねえの歌、賛と寒の歌、誠の歌、PK戦の歌、校正の歌、壁や超ゆるの歌、明々白々の歌、この夏やの歌、止まらぬぞやの歌、イエスと原事実の歌、称名の歌、命脈々の歌、称名一途の歌、妹背歓びの歌、天父優しきの歌、歌とはぞの歌、雪の歌、短歌神学の歌、誠にやの歌(2015年1月21〜31日)。

    1月26日
             この夏やの歌十首

   この夏や母校学会発表に演題決定報せおきたり
(備考:"Divine Ecozoics and Whitehead's Adventure or Resurrection Metaphysics in Tandem with Ryokan," to be presented at Seizing the Alternative: Toward an Ecological Civilization: June 4-7, 2015, Pomona College, Claremont, USA.)

   ここ数年神エコゾイックス考察すホ氏の冒険哲学合はせん

   これだけの大筋をぞやメールせば友ら反応素早くもあり

   時代のや進む方向演題に打ち出し往かん実にも楽しき

   思へばや神エコゾイックス父子ひらけそこに発する声やゾエーぞ(備考:「神エコゾイックス」《an Ecozoics of the Deity》我が提唱の新学問なり。2013年オックスフォード大学にての講演にて示せり。本年はこの主題に新主題「ホワイトヘッドの冒険ないし復活形而上学」を加味する趣向なり。エコゾイックスとは、エコ+ゾエー(命)学なり。我が主張は、この理先ず神につきて妥当するとの見解なり。世界につきてエコロジー語るや通常の傾向なり。米国のSallie McFagueは「神のからだ」即世界との把握によりエコロジー神学を打ち出せしも、我これ「神のエコゾイックス」欠如せりとて、オックスフォード講演にて批判せり。今回この主張に「ホワイトヘッドの冒険ないし復活形而上学」を加味せんとするなり)

   今やこそ声に応じて此処ひらけ昇り往く道冒険哲学

   冒険と言ふは宇宙の底を下なしとタブーとせずや底の底往く(備考:宇宙の底を「それより下る下なし」と見るや恩師の主張なり。『純粋神人学序説』274頁、参照。恩師言ふ「深き低み」[ヨハネ福音書1章1節第一項=太初のロゴス=]の底あり、それ内奥の御子にして、御子「神と共なり」(pros ton theon)[ヨハネ福音書1章1節第二項]。これ「底の底」なる冒険、復活なり)

   底の底往くや実在この世のぞ新事象受く包括者なり
(備考:ホ氏も書けり:”In this Supreme Adventure, the Reality which the Adventure tansmutes into its Unity of Appearance requires the real occasions of the advancing world each claiming its due share on attention.” [AI, 295])

   かくてこそ冒険哲学またの名は復活のぞや形而上学

   宇宙のぞひらけにひらけ往くや道妻笑み示す甦り道
          ♯             ♯

上の「2015年1月26日」の歌に添えて、今朝も延原さんの新しい朝の歌の冒頭の一束、次の四首を収めさせていただきます。

          〇(3月12日)新たにぞの歌四首

   新たにぞ拙著三冊企画中『アンセルムス』や『哲学喜』など
(備考:バイリンガル本『アンセルムスの神証明と仏教的智慧:Anselm’s Argument and Buddhist Wisdom』;『哲学の喜び――チェンジの時代に、根底を示す滝沢語録を読む。』;『しるしとアナロギア問題――「イエスとキリスト」をめぐって』なり。ブログ本にては、公開中なり)

   いずれもやイースタースマイル誘ふあり岸辺の主共神学びせむ

   今日の日や「ホ西」「復省」上昇す何がおますか知らねどもぞや
(備考:『ホワイトヘッドと西田哲学の<だいだ>ーー仏教的キリスト教哲学の構想』京都・法蔵館、2001年;『復活の省察[上巻]ーー妻と歌う:生くるとは深き淵より共々に甦ること喜びてこそ』新潟・考古堂、2014年なり)

   妻がぞや我が本作り入来す然るが故に心一つに


愈々今年も、今日は「お水取り」ですね。このところの寒さを越えると、一気に春めいたくるようです。昨日は、神戸もいっとき「ぼたんゆき」が舞いましたが・・・・。

本日の写真は、「須磨・旗振山梅園」より復路の一の谷にある見事な竹藪と南洋植物園跡のところを数枚収めます。