延原時行歌集「命輝く」(第2073回)(須磨・旗振山の梅園)

                   

       延原時行歌集「命輝く」(第2073回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(205−1)
復活省察物語の歌、恩師説佳しの歌、変貌時代の歌、友との歌、どうもねえの歌、賛と寒の歌、誠の歌、PK戦の歌、校正の歌、壁や超ゆるの歌、明々白々の歌、この夏やの歌、止まらぬぞやの歌、イエスと原事実の歌、称名の歌、命脈々の歌、称名一途の歌、妹背歓びの歌、天父優しきの歌、歌とはぞの歌、雪の歌、短歌神学の歌、誠にやの歌(2015年1月21〜31日)。

    1月21日
           復活省察物語の歌二十五首

   人誰も宇宙における所在をば尋ね往くなり人ならばこそ

   汝が所在滅して後や何処なるこれぞ人たる最重要事

   我妻や絶後笑み増し往きたるや所在や実にも確固不動と

   これやこそ人たるのぞや幸せのこれ以上なき表現なるよ

   かかる事汝今生にある故に確かなるやと言ふは難しよ

   今生に在るだけならばハイデガーin-der-Welt-seinとぞ憂ひて言へり

   実にもぞやSorge [憂ひ]こそなり人のぞや最大問題彼これ解けず   (備考:彼=Heideggerなり)

   人がそや絶後笑み増し往けるとは最大事なり在所確実

   我妻の逝きしを痛み哀れみてあるや悲しき人在るや何故

   一度見よ絶後の妻の笑みのぞや如何に幸なる面もちなるか

   笑みこそぞ妻の所在の確たるの喜び実にも溢れ出でしや

   思ひ出を棺の焼くるを超えてぞや天父奉献これぞ笑みなる

   此処に在り御国に昇る今生の道や明か在所確たり

   再度言ふ在所たるもの今生と言ふだけならば憂ひ隠せず

   世界内存在とだけ言ひし者人の在所を言ひ得たるぞや

   我言はん人の在所は父子ひらけ向かひてこそやひらけ往く其処

   これぞ人復活のぞや歓びの音信告ぐる場所なるや実に

   我が恩師人の在所を何あらん深き低みと告げ給ひしよ   (備考:滝沢克己『純粋神人学序説』274頁)

   低みがぞただ低みなら上昇の天父まみゆる歓びぞなき

   滝沢の深き低みはハイデガーin-der-Welt-seinとぞ言ひし世の底

   世の底や暗しも暗し憂ひ底この底破る底の底あり

   底の底何や在らんと思ひきや御子や飛翔す天父目差して

   誠にや底の底なる御子こそは父子ひらけにぞ在りて飛翔す(備考:父子ひらけ広大無辺空間にしてその底よりその頂点に御子飛翔す)

   知るべしやこの飛翔こそ汝が在所我妻やこそ笑みて示せり

   これぞ我が復活省察物語我妻と往く宇宙の笑みぞ

             恩師説佳しの歌四首

   バルト言ふ滝沢ほんの脇通るされど佛基の対話拓けり

   恩師のぞ基軸や深し原事実悟り第二の神人接触(備考:『仏教とキリスト教』京都・法蔵館、1964年にて、恩師久松禅に対し、仏と成り切る禅の立場神人の第一義の接触(インマヌエルの原事実)在りたる上での、それへの応答なりとせり)

   今少し恩師立言徹底し我や思ふや原事実のぞ底

   原事実父子ひらけにぞ包まるるこの理在りてぞ恩師説佳し

     
        ♯              ♯

本日も、上の「1月21日」に詠われた歌に添えて、延原さんの今朝の歌のなかから、冒頭の二首を収めさせていただきます。まさしく驚き桃の木、大きく動いています!!

          〇(3月7日)脱稿の歌二首

   この春や二著ぞ脱稿我が思ひ超へし御旨の成すや随(まにま)にぞ
(備考:『「変貌論」の時代』3月1日;『滝沢哲学のアンセルムス的省察』3月6日)

   これやこの復活省察初巻出で勢ひやげに入来の時   (備考:ノーちゃん、やっとるな。えへへ、父さん)



上の猫ちゃんはおなじみのネコちゃんですが、昨日はひとつびっくりした出来事がありました。

それは注文していた上の古書『DEVOTIONAL COMMENTARY GENESIS』BY C.A.LOGAN(ローガン著『創世記時代』教文館、大正15年)がゆうメールで届き、「書き込みがあり代金ゼロ円」として寄贈してもらいました。東京世田谷にある老舗古書店「文紀堂書店」の三代目佐藤和治さんです。

この古書は先日、賀川豊彦記念・鳴門友愛会会誌『阿波牧舎』(Vol.12)の寄贈をうけ、その中に、賀川豊彦が「雲の柱」1926年6月号に寄稿した「阿波の聖徒ローガン先生――「創世記講義」によせて」が掲載されており、ぜひローガン先生の著作を読んでみたくなったのでした。(このところ、ローガン先生の好著『詩編の霊歌』(上下)(教文館昭和13年)を味読していたこともあるのですが)

若き日より古書に出逢って先達の書き込みのある著書も苦にならず、むしろそれも面白く読んできましたので、このたびの「書き込みがあり代金ゼロ円」という大サービスにはびっくりいたしました。「文紀堂書店」さんへは、早速御礼を申し上げました。


さて、本日の写真は「須磨・旗振山の梅園」です。これから賑わいます。