延原時行歌集「命輝く」(第2067回)(野良猫たち)

                  

       延原時行歌集「命輝く」(第2067回)

「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(204−5)人や見給うの歌、眉一つの歌、事の次第の歌、我が歌の歌、木漏れ日の歌、笑いかけの歌、笑み語り・笑み増しの歌、妻の事の歌、ひらけへのひらけ甦りの歌、いのち変貌の歌、我が思ひ三面の歌八首、漸くにの歌、世界更新の歌、師友の御文有難しの歌、沁み語る不思議の歌、我妻やの歌、阪神淡路大震災復興二十年の歌、この朝もの歌、復活の妙の歌、短歌神学の歌、甦り実にの歌、この務めの歌、車中の歌、基教問題と称名の歌、我や知るの歌、思ひこへの歌。(2015年1月11〜20日

    1月15日
              漸くにの歌十三首

   漸くに我分かりしやノーちゃんよ汝が一生の笑みかけ勤行

   汝やこそ幼きものに注ぎしは笑みの尽きざる愛一筋や

   幼き日汝が笑みかけをふと享けて心癒され育ちしや人

   汝やしも絶後笑み増し御国入り弥陀化佛のぞ還相菩薩

   真宗の御立場からぞ武田師や汝が甦りかくや観給ふ(備考:武田龍精師と我ら妹背やクレアモントにて親交や密。佛基対話のみならず令夫人御子息お二人と妻と我助け合ひしや彼の時1980年代)

   我やしも汝我の事皆やって呉れる言ふ程看しや佳かりき

   あの朝や汝最高に仕合せと笑みつ謝しつも昼餉に逝きぬ

   如何なるか人生やとぞ我問ふも絶後笑み増す汝やありたり

   御神や五月二十日の朝のこと信子復活させしと御声

   汝と我が人生はそも不思議なり今生死みな笑みの内なり

   我妻や絶後笑み増す不思議やも深き低みの底や飛翔す   (備考:復唱)

   猶も汝笑み一筋に一書にぞ天来使命果たさんとぞや
(備考:妹背の書『復活の省察――妻と歌う:生くるとは深き淵より共々に甦ること喜びてこそ』上中下巻、新潟・考古堂、2014年[上巻既刊]なり)

   人生はなべて進むや漸くに御神や実に歩み静々

               往くの歌二首

   生きて笑み絶後笑み増し笑むや永久岸辺の主とぞ笑み菩薩往く

   往くや往く笑みつ往く我が信子様佛基の空に大悲うたひつ

              世界更新の歌二十首

   御神のエコゾイックス進み来て我計らずや復活見(まみ)ゆ

   御神や空根底に至誠なり故にこそ世に至誠なれとぞ

   至誠をぞ経験なせし者のみが至誠招喚為し得るさだめ

   宇宙にて至誠招喚為す者は空も人でもなきぞ神のみ

   但しぞや至誠なるには根底に而して何に関してなるか

   それをぞや明かなせし人やこそ我妻なりき思ひ出如何

   人往くや思ひ出奉献天父にぞ成すやさだめぞ復活前提

   かく妻や人生神学根本の信条とせり如何に尊き

   思ひ出の天父奉献ありてこそその成就なる復活必然

   必然を可能ならしむ動因は至誠たれとの御神招喚

   われ神のエコゾイックスより発したる招喚満たす地の動機得し

   これやこそ我妻の言ふ思ひ出の天父奉献必然動機

   我妻の復活や告ぐ万物よ思ひ出なべて天父奉献

   エコロジーその解決や不思議にも復活回路示しおるなり

   一つには地の思ひ出なべて主と天父奉献復活や在り   (備考:これ万物復活の事なり)

   我妻の主の御声にぞ応へてや羊飼ふ如世界更新(備考:その際甦りし者たちラッパの響きと共に、主の御声「わが羊飼へ」に応答やせん)

   復活を信ぜざる者エコ命更新あるも悟らざるなり

   我妻や絶後笑み増し不思議やも深き低みの底ぞ飛翔す

   エコ命深き低みの底ありて飛翔なす時更新[Recapitulatio]やあり(備考:かつてD.ボンヘッファー『獄中書簡:抵抗と信従』綴るやエレナイオスの《RE−CAPITULATIO》[注。エペソ書1章10節:「それは、時の満ちるに及んで実現されるご計画にはかならない。それによって、神は天にあるもの地にあるものを、ことごとく、キリストにあって一つに帰せしめようとされたのである。」]を称ふ。See Dietrich Bonhoeffer, Widerstand und Ergebung: Briefe und Aufzeichnungen auf der Haft. Ed. Eberhard Betge. Chr. Kaiser Verlag Munchen, 1961, p. 125.)

   我妻や絶後笑み増し不思議やも天地更新さらに不思議ぞ

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上の「1月15日」に詠われた三十五首に加えて、今朝のメルマガ「風の便り」の最初の一束を、ここに公開させていただきます。


          〇(3月1日)悲喜世界の歌四首

   御文あり書を公になさりてや深く悲しも喜び成らんと(備考:八木誠東京工業大学名誉教授より御葉書2月25日付拝受、感謝無尽も:「延原時行様 2015. 2. 25 八木誠一 御著『復活の省察』(上巻)をご恵贈賜り厚く御礼申し上げます。奥様への記念文集をこのような形で公にされえましたことは、深い悲しみのなかのせめてもの喜びであられましょう。同じような経験を持つものとして御同慶の至りです。小生疲労とストレスが蓄積したか年頭に高血圧となり、安静時200−100を超えること数回、循環器科で検査を受けましたが、特に器質上の異常はないとのことで、最近平常にもどりましたがなお不安定です。最後の著作を計画していますが出来上がるかどうか不明。くれぐれもご自愛下さいますよう。草々 SY」)

   我らはやこの悲喜世界「本作る父さんやって」妻言ひて知る

   我妻や悲喜世界をぞ楽しみに絶後笑み増し往きしなりけり

   不思議なり我ら天地に別るるも心一つに本作り成す   (備考:でや、ノーちゃん。嬉しい嬉しい、父さん)




昨日の午後は、賀川豊彦の関係の深い「全労済協会」の集いが「新神戸オリエンタルホテル劇場」であり、寺島実郎さんの御話と井戸敏三知事や増粼益輝さん、そして中村順子さんを加えたパネルディスカッション、さらに太鼓集団「輪田鼓」のアトラクションなど満載でした。阪神淡路大震災から20年を記念して「安心して暮らせる共生・安全社会をめざして」学び合うイヴェントでした。

長く神戸で暮らしながら「新神戸オリエンタル劇場」は初体験です。写真は禁じられていましたので、劇場のロビーを二枚、上に収めて置きます。


そして本日の写真は、昨日の「野良猫」ちゃんを数枚・・・。