延原時行歌集「命輝く」(第2052回)(六甲山縦走コースの高取山)

                  

       延原時行歌集「命輝く」(第2052回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(203−1)新春信子入来の歌、復活宇宙の歌、復活宇宙の歌、中枢感覚問題の歌、証しの歌、誤訳教落つの歌、ジュンク堂楽しの歌、信子甦りの歌、暖雪の歌、今生増すの歌、悲しとやの歌、夢のうちの歌、歓びの歌、深み高みの歌、いのち道の歌、初春やの歌、未だ見ぬの歌、復活二道の歌、基教貧しやの歌、ゆったりとの歌――歓微笑雪をめぐって、悠然との歌、そもの歌、ふとの歌、恐らくやの歌、笑み里の歌、一切逆転の歌、御旨随(まにま)にの歌、神やこその歌、「友とす」の歌、我らが書の歌。(2015年1月1〜10日)

    1月1日
             新春信子入来の歌十五首

   此度の書そのものがぞや復活ぞ絶後笑み増す信子入来   (備考:『復活省察――妻と歌う』上中下巻のことなり)

   滅してぞ不滅なるこそ妻いのち新しき年拓き行くなり
   我はしも妻ともどもにこの理法第二巻にぞ明らめ行かむ

   人如何に悲惨なるとも裏からぞ神共にます見れば微笑ぞ(備考:復唱。人への微笑、世界への愛中巻の主題なり。初期草稿「友達づくり」、英文追悼集”Some Whiteheadian Reflections on the Resurrection: My Spring, Summer, and Autumn Greetings in Tanka and Responses of My American and European Friends in Memory of Nobuko Nobuhara,”講演「世界への愛とプロセス哲学――ホワイトヘッドの冒険ないし復活形而上学をめぐって」、リウマチセンター実録、英文箴言:Songs of Blessing、歌集「命輝く」を収む)

   復活に上昇あれば下降在り我が羊飼へ妻応へ行く
(備考:上昇は思ひ出の天父奉献なり。かくて思ひ出天父許にて未来化され、今や主の御声「わが羊飼へ」に応ふ時、信子入来とは成れり)

   友ありて応答可能の未来生今此処にぞや拓く述べ給ふ
(備考:谷口照三桃山学院大学教授ご来信2014年12月26日付、深謝無尽!:「拝啓 厳寒の折先生には益々御健勝のことと、お慶び申し上げます。/ さて先日奥様との御共著ともいうべき玉著『復活の省察[上巻]ーー妻と歌う:生くるとは深き淵より共々に甦ること喜びてこそ』を賜わり誠にありがとうございました。心より深く深く御礼申し上げます。早々に御礼申し上げるべきところこの様に大変遅くなりましたこと本当に申し訳なく存じます。心より深く深くお詫び申し上げます。/ 先のホワイトヘッド・プロセス学会での公開シンポジウムの先生方の御論稿を含めた『キリスト論集五十周年記念号』の三月刊行がようやく目途がつきました。先生からは早く玉稿を頂いておりましたが、他の原稿がなかなか揃わなくまた私の原稿も他の論集に載せなければならない原稿を抱えておりようやく数日前に出来ました。いまようやく筆を執ることが出来ました。理由にならない理由で誠に恐縮至極に存じます。/ その間少しずつ拝読しておりましたお写真も含め本当に貴重な御本であると感じ入っております。/ またイー・メールでお送り頂いております「風の便り」を含め勉強させて頂いております。/ 拝読しつつこの度の先生に御協力頂きました公開シンポジウムの構想において重視した観点を再確認している次第であります。とりわけ「過去の想起は未来への待望になるのです」というお考え 又「主体の経験を離れては、何もない、何もない、単純に無しかない」というホワイトヘッドの「『改善された主観主義的原理』に立脚すべきなのです」というお立場は、公開シンポジウムで訴えたかったことと重なります。又それらが私がこれまで語ってきた「生きることは応答可能性を拓くことである」ということの基盤性をもつことをいま改めて確信しております。/ さらに「応答可能性を拓くこと」への思索は私なりの「復活の省察」への道になる様な気がしております。/ これも先生のお蔭でございます。/ 改めて心より御礼申し上げますと共に遅くなりましたこと深くお詫び申しあげます。/ 寒くなります くれぐれも御身お大切になさって下さい。敬具  2014年12月26日 谷口照三    延原時行先生」)

   入来や信子笑み往くこの笑みや人方に笑み佑け行かむも
   我が胸に新春歓喜雪や降る我妻と共笑みや往かんも

   我悟る人世に未来かくてこそ到来すべし笑む人の如
   昔それ貞心尼のぞ蓮の露上梓せる時禅師入来
   今の世は何でもかでも捨つる習蔓延りてやも我これ匡す   (備考:それ『復活の省察――妻と歌う』三巻本の意義なり)

   我妻や絶後笑み行きそのままや天来せるやこれ一本ぞ
   我妻や絶後笑み増し不思議やも深き低みの底ぞ飛翔す(備考:復唱。飛翔、変貌、祈祷下巻の主題なり。この巻には講演「良寛最晩年の大変貌をめぐって」、論文「バルト神学における祈祷理解」、豊浦病院実録、英文箴言:Songs of Blessing、歌集:「命輝く」を収む)

   低みをぞさらにその底下ればや御子ぞ飛翔す天父御許へ
   三巻本復活称へ我妻の笑み往くやこそ嬉し随(まにま)に(備考:さあ、ノーちゃん。行くでえ。よっしゃ、父さん、おおきにね)


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今日はバレンタインデー。むかしむかし寮生活をしていた学生時代、この日に、そのいわれを付して恋人から贈られた友の、あの嬉しい笑顔を想い起します。後期高齢者となっても、この日はまた、ウキウキ・・・・。

このところ、ゆっくりと楽しみながらすすめている「延原時行説教集」の下準備は、いま新展開をみせる延原さんの「復活の省察」と重ねあわせて、新鮮な面白い発見があり、「延原研究」の下準備ともなっています。

上の「新春延原信子入来の歌」は2015年元日の歌ですが、延原さんのメルマガ「風の便り」の今朝(2月14日)の歌「この道の歌七首」より、次の二首のみ添えさせていただきます。

  この道や主の甦り笑み称ふ我妻の道承ける我が道 
  この道に歌と思想を献ぐ我浄財賜ふ友方に謝す


本日の写真も「高取山」の続きです。休日も重なり、山歩きを楽しむ人たちで茶屋も賑わっていました。高取山は六甲山縦走のコースでもあり、長田区内のスタンプラリーの企画もあったりして、老若男女がいっぱいでした。山頂まじかの場所ですが、まずは猫ちゃんが二匹、日向ボコして寝転んでいるところから、今回も撮影の順番に並べます。