延原時行歌集「命輝く」(第2042回)(長田神社:追儺式)

                  

        延原時行歌集「命輝く」(第2042回)

「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(202−2)甦り道の歌、広大宇宙知るの歌、この朝の歌、絵空事の歌、妹背対話の歌、二千日歌の歌、深みよりの歌、新しき飛翔の人の歌、人とはぞの歌、心にぞの歌、今ぞ生くの歌、復活嬉しの歌、何故にの歌、省察本の歌、一本の歌、新しき時代の歌、それ程にの歌、華やぎの時の歌、読む時の歌、熱誠の友の歌、師走日にの歌、未来生の歌、今朝の歌、今の時の歌。(2014年12月21〜30日)

    12月22日
              絵空事の歌八首

   上方の空や紅葉は絵空事越後に在るは雪と良寛   (備考:友のブログの風光観つつ思ふや)

   それだけに散る思ひぞや禅師には切実なりき圓通寺知るも(備考:圓通寺当時「西の東大」なきり。風光明媚、温暖快適。然れども良寛の散る境涯雪の越後に帰りてこそ出でしなり)

   一度(ひとたび)は雪にうずもれ天欣求かくてこそぞや禅師飛翔す
   我妻も雪囲ひ落ち目覚めたり絶後笑み増し天父御許へ
   我かつて絵空事なる南加にて十五年すむ探究烈々(備考:烈々探究なくばSouthern Californiaの「風光明媚」の絵空事に欺かるるなり)

   風光の麗しきだけ南加にや誘惑つよし天見ぬ不幸
(備考:概して風光明媚の裕福地域には社会活動活発なるも、精神の沈潜あまりなし。概して牧歌的にて鋭き思想現れず。かくて「天見ぬ不幸」胚胎す)

   地は震へ都(くに)崩るれど基あり今の祝福神戸麗し   (備考:地震体験塗炭の苦しみある故に神戸の風光「御祝福」として味わるるなり)

   雪深々なお降り止まらず白一面越後生くるは此処ぞ即今

    12月23日
              妹背対話の歌五首

   父さんな勉強時間取ったなあ何の何のよ草稿十著よ
   ノーちゃんも一遍言ふて見たかった言ふや言はぬや箴言専心

   我が生涯書きに書きしや妻看るに心準備の成りたればこそ
   妻我の哲学修行感じ入り自らもぞや箴言に生く

   誠にや人生涯ぞ修行なりこの世飛び立つ身にしあればや

        ♯              ♯


延原さんの上に収めた今朝の「朝の歌」二読三読、いずれも誠に誠に・・・。

ここ数日、2011年6月1日より手探りではじめたブログ遊び――最初は「楽天ブログ」で2014年2月1日まで、以後はただ今の「はてなブログ」−−をすべて、月ごとにCDに残す作業を進めています。

そこには、延原さん御夫妻のあの不思議な不思議な、あの不思議な日々のなかで詠い続けられる短歌神学日記と英文箴言などと、それに添えてUPさせていただいた日々の写真が満載されています。本日の「朝の歌」、いずれも誠に誠に・・・。


本日の神戸の「立春の朝日」です。越後はまだ雪の中、そのなかでの御夫妻の天地一枚の歓びの歌は、深く染み入ります。


昨日のぶらり散歩は、久しぶりの長田神社まで・・・。毎年「節分」には境内で「追儺式」(重要無形民俗文化財指定)が執り行われます。ほら貝の音が響き、沢山の参拝者で賑わっていました。こうして春がやってきます。