延原時行歌集「命輝く」(第2038回)(中庭の薔薇、ヒヨドリや棕櫚・・・)

                   

       延原時行歌集「命輝く」(第2038回)

「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(201−10)
一書粛々の歌、朝の歌、「祈祷の省察」本生まるの歌、復活時代の歌、主の祈りの歌、実にも我の歌、ふと思ひの歌、妹背召命の歌、嬉しきやの歌、創意満々の歌、笑み伝ふ笑み伏すの歌、笑み増し誠の歌、甦り時の歌、御名の歌、御国の歌、我が心の歌、主の祈り省察の歌、春菊の歌、友ら言ふの歌、歌甦りの歌、妹背箴言問答の歌、主の祈り嚙みしむるの歌、旧著の歌、著作邁進の歌、予祝随にの歌、ノーちゃんなの歌。(2014年12月11〜20日

    12月18日
             歌甦りの歌四首

   朝まだき歌瞑想に沈みてや歌と共にぞ我甦る

   我妻が箴言思索沈みてや甦りたる思ひ出ださる
   誠妻絶後笑み増し御国入りなせし麗し箴言よりぞ

   God blessed the good dayありてこそなり我妻の天翔る笑み溢るるの幸(備考:箴言第一条なり:”God blessed the good day of self-reflection and self-dedication.”)

              妹背箴言問答の歌五首

   何故but I know the philosophical world言ふのかなI’m not a philosopher言ふたからやな
(備考:箴言第二条なり:"I'm not a philosopher, but I know the philosophical world.”)

   三月にかかる問答なせし時妻の頭脳や猛回転ぞ
   (備考:本年3月11日往きし数日前の事なり)

   英語での問答にぞやヘルパー氏誠仰天妻や真顔ぞ

   悲惨中悟りの世界恵まれし妻の歓び如実なりしや

   妻と我交しし言葉思ひ出し歌にするほど楽しきはなし

           主の祈り嚙みしむるの歌三首

   主の祈り御名に包まれ崇むとぞ嚙みしむるなりロゴスの味す

   神と共在すロゴスや太初のぞロゴス包みて一切包む
   包まるる一切太初軸にして父子ひらけにぞ往くや命ぞ
   (備考:これ復活の命なり)

              旧著の歌一首

   旧著がぞ急上昇す驚きぬ長き間や微睡し後(備考:『対話論神学の地平ーー私の巡礼のなかから』横浜・春風社、2006年なり。只今アマゾンにて27万位とか。これも何かの示しなり)


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延原さんは若き日より、神への「欣求の人」「叫びの人」「祈りの人」として知られています。同志社時代の修士論文は「カール・バルトの祈祷理解」の論題で仕上げられた注目の名高い労作で、むかし自家製の『雄鹿』版で公開されました。

毎朝ここにUPしている「歌集」は、延原さんの神への「欣求の歌」「叫びの歌「祈りの歌」として「天来の暖かく降る雪」を、やわらかな言葉で表現されています。

今朝の延原さんのメール便では、新著『「変貌論」の時代ーー良寛ドストエフスキーホワイトヘッド・信子』所収の第五章・延原時行歌集「命輝く――信子を偲びて」の一齣――復活形而上学としての短歌神学日記」に今朝の歌(1月31日)<短歌神学の歌十二首>を加えて最終草稿の完成となったようです。おめでとうございます!


昨日、住宅の中庭の花壇でみつけた薔薇ちゃんです。

一羽のヒヨドリと放置されていた棕櫚を植えて、いましっかりと根付いてきた姿をパチリ。