延原時行歌集「命輝く」(第2026回)(特養「駒どりの郷」地鎮祭)
延原時行歌集「命輝く」(第2026回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(200−4)
朝まだきの歌、情熱の歌、友ありて、今の歌、友情深甚の歌、笑み道の歌、良寛禅師大変貌の歌、笑み佑くの歌、命二齣の歌、雪深々の歌、ご近所様の歌、著作とはの歌、昨晩の歌、それにせよの歌、「この時代に復活主の御声」の歌、神意の歌。(2014年12月1〜10日)
12月5日
笑み佑くの歌八首
昨朝は『変貌論』を脱稿す何やら妻の笑み増し佑く
(備考:『変貌論――良寛・ドストエフスキー・ホワイトヘッド・信子』なり。目次:はしがき、第一章 良寛最晩年の大変貌をめぐって、第二章 『罪と罰』における思想の機能について、第三章 神と自然の変貌ーーマルティン・ルターからカブ、滝沢、西田、ホワイトヘッドまで、第四章『宇宙時代の良寛・再説――ホワイトヘッド風神学と共に』に寄せて、第五章 延原時行哀悼歌集『命輝く』の一齣、あとがき、の如し)
我妻の笑み増し一度見たらばや心に笑みぞ消へず我在り
人方や心痛むと述べ給ふ謝すも沈める我ならなくに
我らが書妻の笑み増す佑けあり日々に活況何の恵みぞ (備考:『復活の省察[上巻]』アマゾンにて活況なり)
我妻よ汝や本出で人生の華やぎぞ享く如何に幸なる
我妻の死後生かくも華やぎて笑み佑け行く我が身我が時
今生や今生のみに非ざるよ笑み佑く妻在りて我在り
汝思ふ故に我在り新しき哲学やなるデカルト抜くや
(備考:ノーちゃん、えらいこっちゃで。父さん、おほほ)
命二齣の歌二首
我もはや生くるに非ず基督や我が内在りて活くるなりけり
(備考:ガラテヤ書2章20節、熟読参照)
バプテスマ授けしヨハネ死人より甦りてぞイエス生くるや
(備考:マルコ福音書6章14−16節、熟読参照。命二齣とは、キリスト教史の成立ちのことなり。この場合「命」とは個体命の事に非ず、滅して不滅なる客体化的不死性のことなり。)
12月6日
雪深々の歌六首
雪深々降るなかにてや推敲す暖かき雪心積りつ
(備考:『変貌論』第五章のなり)
世にもぞや麗しきもの我妻の笑み増しほどぞ我や知らずや
今生の滅するところ妻至り笑みて御国に往くや不滅ぞ
思ふにや如何な思想の孤高にも笑み増しほどの艶ぞあるなし
(備考:孤高なる思想未だ絶後知らぬ故なり。知らぬ故に絶後の概念性に依れり。絶後笑み増す人には笑みつ往く艶あり。これ岸辺の主と共なる故なり。孤高にはこの「艶」なし)
人如何に滅するともや繫がりや切るや能はず不滅とぞ言ふ
人死なば絆断つとぞ思ひきや命輝く復活書いま
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延原さんから毎日届く「朝の歌」は二読・三読、「1・17」20年を迎えた私たちの歓びの歌です。
昨日は「NPOまちづくり神戸」の新年拡大理事会があって、今年の研究課題「神戸市玉津市営住宅の建替計画」について第一次案を検討したあと、子どもの教育に情熱を注がれる田中敏夫先生のお話をお聴きし、新年の懇親を深めました。
さて、本日の写真は、過日(1月12日)行われた「特養:駒どりの郷」の地鎮祭のものを収めます。
これまで個人宅の起工式をキリスト教式に司式させていただいた経験はあるものの、神式の「地鎮祭」(安全祈願祭)に臨んだのは、この年になって初めてで、貴重な体験をいたしました。
受付・手水のあと・・・・
法人・駒どりの上田耕蔵理事長の鍬入れなどあって、最後に「神酒拝戴の儀」で神職による発声「いやさか!」(弥栄)で終わる伝統的な儀式には新鮮な妙趣を覚えつつ、現代の諸宗教、特に仏教とキリスト教の対話・交流の豊かな進展の重みを、改めて受け止める機会となりました。