延原時行歌集「命輝く」(第2016回)(初日の出と富士山)

              

       延原時行歌集「命輝く」(第2016回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(199−4)華やぎ佳しの歌、歌の不思議の歌、我が修行の歌、甦りわざの歌、笑み笑み笑みの輝ける本の歌、やっての歌、昨日の歌、嬉しやの歌、言包むの歌、良寛臨終の歌、復活新段階の歌、妻共生・声聴ゆ・歌人我の歌、復活場の歌、妻華やぎの歌、人としての歌、独り言の歌(2014年11月21〜30日)。

    11月24日
              やっての歌十六首

   本作る父さんやって言ひし時妻の意欲ぞ御旨体せり

   先にはぞ本を引く手のうごきあり我に上智に行けと示せり
   「やって」にぞ籠られたるる死後生の笑みの心や意気ぞ顕る
   (備考:死後生=我と共に今『復活の省察』世に出だせる妻なり)

   笑み心岸辺立つ主と共に往くただ人の意欲の加担せしこそ
   (備考:「父さんやって」の意欲あり、絶後笑み増しと顕れぬ)

   明らかに我妻やこそ使者なりき事起こる前ひそと笑みては(備考:絶後笑み増しの予示[prolepsis]せるもの「復活省察」本なり。これ伊原淳子師いみじくも「予祝」と名付けられし心事なり:「笑み増しは、まさにこの『復活の省察』共著の完成を《予祝》していたんだなあ、と改めて示されました」。2014年11月17日付御葉書参照)

   信仰の使者達やこそ望み見てまだ見ぬ事実しかと確信(備考:へブル書11章1−3節参照:「さて、信仰とは、望んで入る事がらを確信し、まだ見ていない事実を確認することである。昔の人たちは、この信仰のゆえに称賛された。信仰によって、わたしたちは、この世界が神の言葉で造られたのであり、したがって見えるものは現れているものから出てきたのでないことを、悟るのである」)

   確信や思はず知らず笑みぞあり岸辺立つ主と喜び往くも

   人方はまだ見ぬ事の確信の心ぞなきや予期やなし
(備考:聖書的世界に典型的なるprolepsis「予期体」を人方持たず。在るものは在るものなり、の直叙体の心ゆえなり。Prolepsis=anticipation; the representation or assumption of a future act or development as if presently existing or accomplished.)

   在るものはただ在るにはぞ非ざるや在るものはそも笑みなる如し
   今やこそこの書世に出で妻の笑み人方に入る望み見るべく

   復活の大歓喜こそ人方に伝えられんや今ぞその時

   今年はぞ「復活省察」クリスマスプレゼントせん心してこそ
   妻の声耳澄ませてや沈思せる我が心にぞ誠顕る
   ただ在るにとどまる世界げにもぞや笑みぞ無きなり面白からず   (備考:ハイデガーの言ふ「世界内存在」のことなり)

   存在の世界や破れ果てしのち言の葉の内新創造ぞ
(備考:世界言葉[ロゴス]によって造らるるなり。これ”in-dem-Wort-sein”なり。ハイデガー言ふ如き"in-der-Welt-sein"に非ず。へブル書11章3節=ヨハネ福音書3節:「この言は初めに神と共にあった。すべてのものは、これによってできた。できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった」)

   世界内存在にはぞ憂ひ[Sorge]在り言葉内には笑み増しや在り

      
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延原さんから届く毎日のメルマガ「風の便り」は、毎日の「朝の言葉」ですが、こうしてこのブログで、それを時をずらして毎日収める作業をする、楽しい朝の修行は、まことに贅沢なひと時です。


ところで、このところ、思うところあって、2011年8月に刊行された延原さんの著書『あなたにいちばん近い御方は誰ですかー妻と学ぶ『ラザロとイエスの物語』」(日本キリスト教団出版局)を読んでいます。特にその第二部の「ノーちゃん(我が妻延原信子)の奇跡的治癒物語」−−これは延原さんのメルマガ「風の便り」で2010年12月2日から2011年2月6日までの「抜粋」ーーを、当時毎日お送り頂いていた「風の便り」原本と個人的な私信などと重ねあわせながら、「あの日」以来の不思議な不思議な日々を学びなおしながら、今朝も延原さんから届く、新しい「風の便り」を、ゆっくりと楽しむのです。

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元日早々より、見事な初日の出と富士山などを目にした旅の記録を、毎日収め、昨日でそれを済ませました。

しかし、未掲載の写真も多く、今日からは「初日の出と富士山」の補遺として、記録に残して置くことにします。

補遺の最初は、大晦日の夕暮れに「富士川楽座」から望んだ富士山です。


さて、元日朝5時過ぎに沼津のお宿を出発、沼津三津港より貸切船に乗っての初体験・・・。少し波に揺られながら・・・初日の出を待ちました。