延原時行歌集「命輝く」(第2012回)(豊川稲荷)

             

        延原時行歌集「命輝く」(第2012回)

「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(198−10)ヨハネ福音書21章15節の歌、妻欣求我一筆の歌、今朝の思ひの歌、人間教よの歌、平安の歌、パウロ復活述懐の歌、今にしての歌、友ありての歌、仕込みの歌、秋なりの歌、深謝無尽もの歌、宇宙の歌、我妻や笑むの歌、祝福と華やぎの歌、原事実による安心省察の歌、幸せの歌、人真実姿の歌、友ありての歌、驚愕の驚愕本作るの歌、未来生の歌、未来生のまことの歌。(2014年11月11〜20日

    11月20日
              未来生の歌十首

   この宇宙今生か死かひと問ふも絶後笑み増し妻や飛翔す
   ホ氏これを客体的の不死性と言ひしや見事我未来生とす

   過去生が現実化せし今生ぞさらば今生成るが未来生
   未来とは既往とならぬ命にてEverlasting[常に持つ]とぞホ氏名づけしや(備考:”In everlastingness, immediacy is reconciled with objective immortality.” [PR, 350-351])

   在ることが絶へず未来のものへのぞ参入なるがその姿なり

   参入は受くる者ぞやありてこそ岸辺に立つ主誠その御名
(備考:この妙味ホ氏言へり:”We perish and are immortal.” [PR, 351, 82]「滅して不滅」と。「て」("and")基督なり)

   我妻や笑み増しつつや参入す岸辺の主まし受け容れ給ふ
   今生を死と結びてぞ成るものはハイデガー言ふSein zum Tode[死への存在]   (備考:これ無明の存在論なり)

   宇宙には今生も死も超ゆるもの未来生在り飛翔の生ぞ
   さらばぞやSein zum Todeをぞ超へ往きて絶後笑み増すSein zum Fliegen「飛翔への存在」げにも
(備考:宇宙の相対性原理から見て、今生未来生につながると見ざれば、不可解なり。つながり死で以って杜絶すとは考えられぬなり。人々死で以って繋がり終ると考へるも、可笑しき事なり。でや、ノーちゃん。父さん、面白い哲学だこと、おほほ)

              未来生のまことの歌十首

   今朝の作未来生のぞ存在論明らめたるや実にぞ嬉しき

   ハイデガー今生と死の存在論描きたる果て世界愛欠く(備考:拙論「世界への愛とプロセス哲学ーーホワイトヘッドの冒険ないし復活形而上学をめぐって」=2014年度日本ホワイトヘッド・プロセス学会全国大会主題講演、於桃山学院大学2014年10月11−12日=参照。ハンナ・アレントの人間条件論この恩師ハイデガー哲学の急所鋭く解明せり)

   世界愛有るとせばぞや未来生絶へせず受肉成すの姿よ
   誠これ元の誓ひの姿とぞ良寛のそも詠ひしまこと

   我らが書「復活省察」目指すもの羊飼へとの「未来」受肉
   (備考:未来、復活主のことなり

   さらばぞや今日も一筆入魂の宛名書きして一書贈らむ
   人方は我らが書のぞジャンルをば見定めかねつなしのつぶても

   かかる時有るものぞかしそれも良し未来生のぞ生くる為には   (備考:なしのつぶては「未来」抱ふる故にぞ)

   大体が我らが時の観念やSein zum TodeあらずSein zum Fliegenぞ是
(備考:人死迎へるに非ず、飛翔迎へるなり。なあ、ノーちゃん。そやで、父さん。天上でお母さんと笑とるのん見へとるで。本出たのん話しとるやろ。ばれたか、父さん。ああ嬉れし)

   久方の秋の日差しの柔らかく注ぐ受けつつ我が居間楽し

        ♯              ♯


延原さんの上に詠う「飛翔への存在」!! まことに、わたしたちの今生と死を、永久に新しく包む「復活世界」「未来生」の福音が、響き渡ってきます。年初め『復活の省察ー妻と歌う』中巻の仕上げに向け、ゆっくりとゆっくりと、瞑想に打ち込んでおられるようです。

正月五日目、神戸は快晴! みなさん仕事始めです。わたしも孫を相手に、ひと遊び・・・。

歌に添える今日の写真は「豊川稲荷」の境内を少々・・・。昨日の「蒲郡」から少し東へ走ったところにあります。



境内には、名勝・妙言寺庭園と「霊狐塚」などがあります。