延原時行歌集「命輝く」(第1095回)(チャリンコでぶらり:平野方面「祇園神社」)

              

        延原時行歌集「命輝く」(第1095回)

「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(197−3)我妻よの歌、輝く笑みの歌、一書恵まるの歌、朝まだきの歌、昨日はの歌、ご評言の歌、はいはいノーちゃんの歌、誤訳怖ろしの歌、為すから成るへの歌、受肉の解の歌、喜びやの歌、癒と祝福の歌、昨日はの歌、底―視点の歌、大悲の書の歌、底―視点の歌補遺、復活省察嬉しくもの歌、主よこの書の歌、一筆やの歌、短歌神学の歌(一)(二)、一つ心の歌、今朝の歌、驚愕の驚愕の朝の歌、驚きぬの歌:My Autumn Greetings in Tanka、我妻笑み増し賀する歌、一書の祭り乾杯の歌、平安なぜかの歌。(2014年11月1〜10日)

    11月2日
           はいはいノーちゃんの歌七首

   本作り妹背の業よ我だけの名誉に非ずそこが佳きかな

   箴言の修行の果てに我妻や一本成れり如何に嬉しき
   人生は己が達成のみならばそれほどにぞや面白からず

   我ならぬ人喜びて笑みてありこれぞ醍醐味逃すまいぞや

   我妻の生くる本なり尊きは何より佳きは表紙笑顔よ(備考:殊に見開きの古希祝ひフォトの笑み、無限に佳し。延原信子一生の幸そこに在り)

   我らが書妻の笑顔の解説書とどのつまりは復活省察   (備考:出来しものこれなり)

   本作る父さんやって言ひし汝はいはいノーちゃん出来ましたぞな
   (備考:ああ嬉れし。言ふことないわ。父さん、おおきに)

            誤訳怖ろしの歌十首

   ヨハネ伝誤訳怖ろしあな恐(こわ)し基督信徒復活知らじ(備考:ヨハネ福音書21章15節:私訳「汝我をこれらの物(注。ペテロの旧き生業とそれに関わる一切の道具、網や船而して漁業全般、延いては宇宙諸多性)よりも《我》(注。宇宙の中心、比例中高=この世:我::我:天父=、ヨハネ8:58の言ふ「アブラハムの生まれる前から在る」ところの《我》)を愛するか」;日本聖書協会訳「あなたはこの人たちが愛する以上にわたしを愛するか」:新共同訳「この人たち以上にわたしを愛しているか」)

   クリスチャン知るもの何ぞ人間教基督帰命いかで知るかは

   「汝我万物よりも愛するや」この問ひこそや復活主より
   そんな事知るものかとぞ日ノ本の基教の訳や「他人(ひと)為すよりも」
   これをしも翻訳大罪申すべし日ノ本基教復活知らじ

   復活を知らざるならばこれは何イエス愛する人間競争

   そこにぞは欠片(かけら)も無きよ岸辺立つ我が主尊き御姿やこそ
   かく言ふもそれ何の事基教徒は怪訝な顔ぞ馬耳に念仏

   馬の耳念仏聴かじその如く基教の耳に復活の風
   怖ろしやあな怖ろしや日ノ本の基教なせるや復活忘却(備考:これハイデガー言ひし《Seinsvergessenheit》よりも深刻なる、《Auferstehungsvergessenheit》なり。かく言ふも、如何な反応あることやこそ)



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今日は北海道をはじめ全国的に台風並みの大荒れのようです。神戸も風が強くて、朝の掃除も窓は閉めっきりです。小鳥も部屋の中で過ごします。

延原さん御夫妻の新著『復活の省察ー妻と歌う』(上巻)が出版されていま二か月、これまでの著作とはちがう読まれ方となって静かな広がりをみせているようです。

そして出版後のこのブログにおける延原さんの新しい歌たちは、毎日閲読いただいている方々には、新著の読解にも大いに役立っているようです。延原さんの日々も、ゆっくりゆっくりと、奥様の「笑み増し」の不思議に乗って、よりいっそう豊かな「復活の省察」がすすんでいます。わたしのほうまで、何とも不思議な経験をさせていただいています。


さて、歌に添える今日の写真は、チャリンコでぶらり:神戸平野方面「祇園神社」です。今回はじめて、「祇園さん」の境内に上ってみました。

湊川公園を経て平野を通り、有馬街道の登り口の小高い場所にある祇園さんまで、撮影順に並べます。