延原時行歌集「命輝く」(第1094回)(岡山・牛窓オリーブ園)

              

       延原時行歌集「命輝く」(第1094回)

「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(197−2)我妻よの歌、輝く笑みの歌、一書恵まるの歌、朝まだきの歌、昨日はの歌、ご評言の歌、はいはいノーちゃんの歌、誤訳怖ろしの歌、為すから成るへの歌、受肉の解の歌、喜びやの歌、癒と祝福の歌、昨日はの歌、底―視点の歌、大悲の書の歌、底―視点の歌補遺、復活省察嬉しくもの歌、主よこの書の歌、一筆やの歌、短歌神学の歌(一)(二)、一つ心の歌、今朝の歌、驚愕の驚愕の朝の歌、驚きぬの歌:My Autumn Greetings in Tanka、我妻笑み増し賀する歌、一書の祭り乾杯の歌、平安なぜかの歌。(2014年11月1〜10日)

    11月1日
             一書恵まるの歌五首

   復活の道や開ける信子様汝が笑みこそや輝きてあり

   一書出で汝が箴言と笑み増しや知られ行く幸類ひなけれや

   我はしも絶後笑み増し見てぞこそ復活省察完成不思議

   汝かつて溢れ出るものなくしてや書作ること出来ぬ言ひたり

   それがぞや汝笑み往きし不思議あり一書恵まる有難きかな

              朝まだきの歌五首

   朝まだき我起き出でて昨日の短歌読みつつソファで沈思す
   練るうちに思ひ深まり歌と我一体となり歓喜出づるも
   転寝の至福の時や来りてや骨の髄まで休みたるなり

   歌ありて休みあるなり今朝もまたどれ一仕事やらんかなとぞ

   思ひてや先ずは珈琲沸かしてやパンを焼くなり朝餉楽しも

               昨日の歌二首

   昨日は久方振りに床屋にて寛ぎたるや一書語りつ

   日本のや床屋さんはぞ病院だかく礼言はば店主にこやか

               ご評言の歌一首

   友在りて心憎きやご評言パートナーとの繋がり書けり
(備考:廣瀬忠一郎ICU教授よりご礼状あり、嬉しも:「延原時行先生、11月に入りました。平素はご無沙汰続きで失礼しておりました。/ この度はまた、奥様のお写真を表紙に、大変貴重な人生のパートナーとしてのご高察を著された「命輝く」近著のご恵贈に、心よりの御礼を申し上げます。/ パートナーとの、ここまで深い繋がりを綴られた書を目にしたことはございません。/ 多様に変化する日本の社会状況のなか、夫婦関係にも幾多の変容がみられるこの頃ですが、本書はその中にあって、際立つ光を放っていると思いました。/ 実は、10月に北イタリアとパリに3週間ほど家族と出かけておりましたので、お礼状が遅くなりました。パリでは知人たち8名と単独、及びグループで再会して旧交を温めて来ました。一人は癌で術後の療養中の人もあり、今秋は良いタイミングだと、思い切って出かけた次第です。/ 今月28日には山本良一先生の主宰されるSPEED会にて、地球環境問題と経済社会システムの非・持続可能性の打破についても小生も報告する予定です。先ずは取り急ぎ、御礼まで。廣瀬 忠一郎」;我が返書:「廣瀬 忠一郎先生 此度の書にお優しい御言葉を賜わり、妻も私の天にも昇る気持ちでありますーー妻は天にて。面白いもので、この本が出て、闘病中には期待できない、命のもう一つの面「死後生」のダイナミックスを出せて、妻も私も喜び感謝しております。妻の歓びを私は日々感受致しております。何しろ闘病中は、そういう人としてしか、妻は周りの人々から見られていなかったのですから、この本が出て、妻の人としての信仰も知性も、いえ、何よりも箴言と笑み増しを伝えられ、本望であります。生きている時よりも、死んでからこそ本当にダイナミックに生きることができる、ホワイトヘッドの言う、objectively immortalな時制は、preciousです。/ そう思い、生前、闘病期間は修行だと二人とも信じ、この本の準備をいたしておいました。「本作る。父さんやって」(2014年2月13日、北越病院での妻の遺言)。その声を叶えられ、二人とも満足です。/ 御活躍を心より祈念致しております。右、心よりお礼申し上げます。草々不一 延原時行」)



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今朝の神戸は雨です。朝の掃除の時間、いつものように窓を開けっぱなしにしても、ちょっと暖かい感じがいたしますが、予報では、明日から神戸にもうんと寒さがやってくるそうです。

これは、ベランダにできた山芋です。ことしもむかごご飯をなんどかいただきましたが、とろろも大好きですので、うれしい食卓になります。


さて、歌に添える今日の写真は、「岡山・牛窓オリーブ園」です。むかし「小豆島のオリーブ園」を訪ねたことがありますが、ここも温暖な地形にめぐまれて、素敵なオリーブ園が出来上がっています。

瀬戸内を見下ろす景色も絶景です。お店の屋上まで上って、東西南北眺め渡しました。