延原時行歌集「命輝く」(第1062回)(明石公園・外堀の噴水と白鳥)

              

       延原時行歌集「命輝く」(第1062回)

「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(195−3)
復活省察上梓喜びの歌、復活学の歌、笑みや注がるの歌、ノーちゃんよの歌、超体すの歌、誤訳謀反の歌、いそいそとの歌、今日の日嬉しの歌、朝の歌、一書の歌、朝の思ひの歌、華の歌、御名称ふ歌、死後生の歌、ロゴス論の歌、我らが書の歌、門出の歌。(2014年10月1〜10日)


    10月3日
        超体すの歌七首(ホ氏哲学に添へて)

   一生を終へなば人や超体す己が経験なべて献ずよ
   献ずれば在るは創造作用への参加嬉しき神と共生

   人と言ふ生き物は実に死後生を宇宙創造只中にぞや

   個体なる命は今生あとは見よただひたすらに宇宙体なり

   宇宙体人のみ非ず万物の共々に成す甦り哉
   我妻も絶後笑み増し宇宙体示し往けるも有難きかな

   此度の書この有難さ詠ひたり妹背共々最高の幸

           誤訳謀反の歌一首

   ヨハネ伝誤訳せる無智それのみや主の御言葉を利する謀反ぞ(備考:「これらの物[注。ペテロ旧来の生業漁業の道具なる網舟等々延いては宇宙の諸多性]よりも我[宇宙の中心]愛するか」[私訳]を「これらの人達の為すよりも汝我愛するか」[注。邦訳諸聖書=日本聖書協会訳、新共同訳を含む=を見よ]に変ずるは、近代主義基督教ヒューマニズムの謀反なり)

    10月4日
            いそいそとの歌十首

   いそいそと妻の笑み増し伝ふ書を贈らむとてや宛名書きなす
   かかること我この書をば始めたる半世紀前露も思はず
   思ひしは復活省察綴ること思索人生極め往くこと
(備考:それはそれで正道なるも、「存在と思索」[ハイデガー]に隘路あり。隘路現実世界への愛なり。それ詳述せるが、此度の講演草稿「〈世界への愛〉とプロセス哲学――ホワイトヘッドの冒険ないし復活形而上学をめぐって」[第36回日本ホワイトヘッド・プロセス学会大会、於桃山学院大学、10月11−12日]なり:添付資料御参照あれ)

   されどもや現実たるや驚愕ぞ絶後に笑みて妻や教へぬ(備考:驚愕は絶命の驚愕なるも、絶後に笑みありて、驚愕の驚愕なり。それ笑み世界、すなわち復活なり)

   妻笑むや如何な思索も越え行きて復活主とぞ共在真実
(備考:これ「存在と思索」にはなき第三極なり。第三極復活なり。笑み世界なり)

   そのことを思ふにつけて我が思索初めて動きかくて本成る
(備考:妻の絶後の笑み増し「復活省察」の「解」なりとは、此度の一書の結論にして[187頁参照]、妹背の共通認識なり。なあ、ノーちゃん。そう)

   我が使命ただ本書くに非ざるよ絶後笑む妻伝ふ歌こそ(備考:普通の男性の言う使命感、ひとりよがりなりーーたとえ本書くことなるも)

   誠にや絶後笑み増す我妻と主称ふ歌ぞ命なりけり(備考:存在と思索有りとも、現実なくば、歌なし。驚愕の驚愕、妻の笑み増しありて歌出ず)

   我が歌を聴けば心に清き水流ると妻は常に言ひたり
   妻と我岸辺の主をば称へつつ初めて命歌とこそ成る   (備考:歌今生超ゆるなり)



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歌に添える本日の写真は、「明石公園」の外堀の噴水と白鳥たちです。

JRも山陽電鉄も「明石駅」は同じ場所ですが、ホームから明石公園にある美しいお城が見え、公園は駅のすぐ北側にあって、大きな「明石の鯛」が歓迎してくれます。