延原時行歌集「命輝く」(第1061回)(明石公園・菊花展覧会)

              

       延原時行歌集「命輝く」(第1061回)

「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(195−2)
復活省察上梓喜びの歌、復活学の歌、笑みや注がるの歌、ノーちゃんよの歌、超体すの歌、誤訳謀反の歌、いそいそとの歌、今日の日嬉しの歌、朝の歌、一書の歌、朝の思ひの歌、華の歌、御名称ふ歌、死後生の歌、ロゴス論の歌、我らが書の歌、門出の歌。(2014年10月1〜10日)

    10月2日
          笑みや注がるの歌三首

   我妻の笑みや注がる主と共に御嶽山や悲劇の人よ

   突然の悲報相次ぎなすすべもなかりけるなか死後生笑むや

   良寛とベリ―の拙著急上昇宇宙時代の轟きや受く(備考:拙著『宇宙時代の良寛−ーエコ神学者トマス・ベリーと共に』[新潟・考古堂書店、2013年]御嶽山突如噴火に上昇す)

           ノーちゃんよの歌四首

   ノーちゃんよ大活躍はこれからぞ汝が箴言と笑み世佑けむ
   御身がぞ死なねば出せぬ復活本出でてこそ成る汝が死後生ぞ
   汝が霊体千の風如宇宙大宇宙の主共祝され往くよ
   とこしへの命世界は個体超ゆ深き低みの底ぞ飛翔す
   個体がぞ消滅せねば命なし不滅なるもの甦りなり(備考:ホ氏も生涯の最後に言へり:”In so far as man partakes of this creative process does he partake of the divine, of God, and that participation is his immortality, reducing the question of whether his individuality survives death of the body to the estate of an irrelevancy. His true destiny as co-creator in the universe is his dignity and his grandeur.” [Dialogues of ANW, 366])

   それをぞや個体中心執心すこれぞ無明の姿なりけり
   いくらぞや個体の底に原事実言ふも愚かや底ぞ飛翔す
   (備考:底の飛翔とは、陰府にまで下り給へる御子の復活なり)

   いや果てに在るは底のぞ飛翔なり父子ひらけの無限世界ぞ(備考:ノーちゃん、あんた、そんな無限世界の住人やで。父さん、そやねん)

   そのうえで主命じ給ふ「我が羊飼へよ養へ」宇宙場裏で
   天国は実を言ふなら永久(とわ)のケア為す所なり有難きかな



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昨日はこのブログもお休みして朝から「秋の備前路をゆく旧閑谷学校と<日本のエーゲ海牛窓」(高齢者生協神戸西部支部・第20回バスツアー)に出かけました。暖かな好天気にめぐまれ、バス一台総勢45名、ゆったりとしたよい旅を楽しみました。いずれブログで美しい紅葉の写真など収めてまいります。

今日は空気の澄みきった朝で、六甲山も瀬戸内の方も綺麗です。ピリッとした寒さで、今朝は、小鳥は部屋の中がいいようです。


毎日の延原さんの歌は、聖書を軸にした読書案内でもあり、ホワイトヘッドキェルケゴール良寛パスカルなどの、よい手引きにもなっています。

改めて過日来、パスカルの遺言など入った「パスカル書簡集」(由木康・松浪新三郎共訳、白水社)を読み進めていて、延原さん御夫妻の新著『復活の省察』と重ねて学んでいます。

そして、賀川豊彦が戦時下に瀬戸内海・豊島にて仕上げた『復活の福音』(昭和17年)をはじめ、賀川がたびたび取り上げてきた「復活の宗教」「人類の復活」「復活の信仰」「復活の瞑想」「イエスの復活」などの諸論稿を学びつつあります。


さて、歌に添える本日の写真は「明石公園・菊花展覧会」の最終回です。