延原時行歌集「命輝く」(第1051回)(須磨離宮公園:Rose Festival)

             

        延原時行歌集「命輝く」(第1051回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(192−6)つくづくとの歌、本出ずるの歌、復活の図の歌、我妻奇蹟五景の歌、新しき時代の歌、昨日の歌、本の歌、妻や言ふの歌、生くるとはの歌、笑み増し真因の歌、聴従の時の歌、如翔の歌、出ずればやの歌、宇宙和めりの歌、折々の歌、人死なばの歌、恩寵歌、新命の歌、朝祷にの歌、これからはの歌、飛翔の歌、我や知るの歌、友ありての歌。(2014年9月1〜10日)

    9月7日
            如翔の歌七首

   我妻は笑みて示せり復活の福音ほのと右眼あけつつ

   深き淵底に岸辺の主ぞますや共に昇りて妻天父往く
   基督や如翔と仰ぐ我らはぞ共に昇るやいと嬉しくも
   岸辺の主黄泉に降りて三日目に死人のうちより甦りたる
   汝と共我妻や往く笑み増しつ如何に祝福嬉しかりしや

   我が胸に暖かき雪深々と降りしきるなり妻笑み往くや

   先達の御著賜り「夢中」にぞ如来学びて如翔で応ふ(備考:花園大学禅文化研究所所長西村恵心先生より御高著『夢中問答入門』角川ソフィア文庫 ご恵贈あり、感謝無尽も。「如来」Thus-ness(317頁)学びつつ、「如翔」Thus-raised-ness発想せるも)

            出ずればやの歌二首

   出ずればや一筆入魂宛名書き「復活省察」友ら送らむ
   我が本や一重に友愛伝ふ媒体(もの)復活省察妻主とや笑む
   主と共に笑み増し往きて甦り告ぐる我妻嬉しや嬉し

   笑み増せる汝が面の見ゆこの書こそ復活へのぞ類なき道
   岸辺の主我愛するか聴き給ふ総体解除帰一せんかな

    9月8日
           宇宙和めりの歌十二首

   本作る父さんやって言ひし妻如何に抱負の豊かなりしか
(備考:2月13日北越病院にて祖父江八紀ドクターの問ひ「何したい?」に応へてなり)

   妻ぽつり幸せやなあ言ひしとき万感迫る気配ぞありし
   (備考:昨夏Oxford講演より帰国せる八月はじめより幾度となくなり)

   人がそもそこまで至ることとては稀有のことなり幸の幸かな

   何でやと我訊きしにぞ妻応ふ父さんは皆やってくれると

   それを聴き我つくづくと思ひけり闘看病の如何に尊き

   幸せは常の幸せ非ずして非常時のなか心通ふや
   しみじみと妻と生涯省みて本作りつや幸の幸あり
   (備考:幸を録す誠幸なり)

   人生は味合ふこそぞ誠なるホ氏も一言self-enjoyment言ふ
   自受用や三昧とぞや言ふ味やすると仏祖も言ひ給ふほど
   誠にや我妻ぽつり幸せや言ひし時こそ自受用三昧
   驚きぬこの三昧の味のほど妻絶後にぞ笑み増し示す
   誠にや我妻信子輝きて笑み増し往くや宇宙和めり


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今年10月14日に誕生した延原さん御夫妻の新著『復活の省察(上巻)−妻と歌う:生くるとは深き淵より共々に甦ること喜びてこそ』は、まだひと月も経っていませんが、不思議な「座右の書」となって、その後もずっと、日ごとに新しい歌となって「風の便り」において、またこのブログにおいて、加えてお電話での日々の「発見・省察」のお声において、「復活の歓びのことば」が、溢れ続けています。

この不思議な本は、今回の「上巻」に続いて、さらにこれから「中巻」「下巻」へと進展・変貌していきます。何やら祝福のうちに先立たれた信子夫人が主役となって、ずんずん事を進めておられる気配です。


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今年早くも11月、昨日から三連休の二日目、今日は第一日曜日ですね。

同時進行の別のブログ http://d.hatena.ne.jp/keiyousan/ で「賀川豊彦のお宝発見」(武内勝氏所蔵資料)補遺として昭和初期と思われる作品ーー元毎日新聞社会部記者・工藤豊八氏の草稿」を5回にわたって連載していますが、本日で完結いたします。「工藤豊八」という御方のことは、この草稿以外に何もわかっていませんが、工藤氏の友であった小林多喜二とのかかわりなど、ひょっとして何か新たなことが見つかるかもしれません。


歌に添える写真は、本日の「須磨離宮公園:Rose Festival」の続きです。撮影順に並べます。