延原時行歌集「命輝く」(第1050回)(須磨離宮公園:Rose Festival)

              

       延原時行歌集「命輝く」(1050回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(192−5)つくづくとの歌、本出ずるの歌、復活の図の歌、我妻奇蹟五景の歌、新しき時代の歌、昨日の歌、本の歌、妻や言ふの歌、生くるとはの歌、笑み増し真因の歌、聴従の時の歌、如翔の歌、出ずればやの歌、宇宙和めりの歌、折々の歌、人死なばの歌、恩寵歌、新命の歌、朝祷にの歌、これからはの歌、飛翔の歌、我や知るの歌、友ありての歌。(2014年9月1〜10日)

    9月6日
            生くるとはの歌八首

   浅ましや幾多書物の「生残り」売り言葉にぞ成せるわざこそ

   勝ち誇るものこそ「知」とぞ言ふならば滅する知らぬ無知の言の葉
   喜びは滅して不滅甦りこの一事にぞありとこそ知る
(備考:ホ氏の言の葉真実なり:”We perish and are immortal.” [PR, 351; 82])

   甦りこの世の根拠破るれど神と共なる御子祈ります
(備考:この世の根拠、ロゴス神学的には、「太初のロゴス」ヨハネ福音書1章1節第一項なり。これ破るも、第二項「神と共なるロゴス」ありてこそ甦りあり。このロゴス通じて御子の祈り天父に往くなり)

   人方の「知」と呼ぶものや何あらうこの世の根拠ありとの誇り(備考:恩師の言はる「深い低み」[『純粋神人学序説』274頁」も、アリストテレスの「不動の動者」もなり)

   生くるとはなべて根拠の破るるも底の底あり主と天父往く
   一語にて飛翔と言はんこれ在りて人の命や滅して不滅
   根底が概念性に過ぎぬ時これ破るもの飛翔悟りぞ
   根底は根底にはぞ非ずなり故に根底根底なるよ
(備考:前段は「第一項のロゴス:太初のロゴス」の概念性の否定なり。それそれだけにては存在せぬ故なり。後段は「第二項のロゴス:神と共なるロゴス」の絶対肯定なり。第二項の根底第一項の根底を包括するものとして、肯定さるるなり。その時、ヨリ深き万有在神論[a deeper panentheism]現るなり)

   生くるとは深き淵より共々に甦ること喜びてこそ   (備考:復唱)

           笑み増し真因の歌一首

   我妻や絶後笑み増し不思議やも深き低みの底ぞ飛翔す
(備考:底の飛翔や驚天動地、笑み抑えられず。逆理も逆理。「十字架につけられ、死にて葬られ、黄泉にくだり、三日目に死人のうちよりよみがえり、天にのぼり、全能の父なる神の右に坐したまえり。」使徒信条のこのくだり逆理の形而上学として、笑み増しの原典なり。恩師の言はる如く、「深き低み」より下に降ることかなわぬに非ず。降れば降るほど昇るなり。この逆理、基督「岸辺に立つ主」にして、誠に笑み増しの真因なり。でや、ノーちゃん。ああ嬉し、父さん)

    9月7日
           聴従の時の歌六

   妻よ汝闘病中は箴言に我と共にぞ打込みたるや
   その時や過ぎ去り行きて今やそも一書完成新しき時
   この時に我集中す汝やしも注視おさおさ怠りぞなき

   この注視名づけて我や言はんかなco-subjective attention to the objectively alive(備考:客体的不死性、①父子ひらけの内に在る事;②地上にては、例へば、本作り進みおる事なり。これに主と共に注視する事甦らされたる者(ノーちゃん)の今日なり)

   Co-subjective何なるかとぞ言ふなれば「我が羊飼へ」御声聴き生く

   誠にや本作りこそ妹背共主に聴従のわざにこそあれ
   (備考:でや、ノーちゃん。そう)



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昨夜は久しぶりに「賀川豊彦の実践・思想と現代」というお題を頂いた学習会に参加して、愉快なひと時を過ごしました。30代・40代の方々を含んだ熟年現役の「実践交流」の例会でした。中にはかつて「べ平連」の働きや「滝沢克己」を読み込んできた御方もあったりして、もちろん私は最年長でしたが、1988年の「賀川豊彦生誕百年記念」の時には実行委員会の中心となった「コープこうべ」で関わられた御方もあって、話も弾みました。お話の最後に延原さんご夫妻の新著『復活の省察』に触れて語らせていただき、この学習会への道案内をして下さった涌井徹牧師(兵庫教会)に、延原さんから贈って貰った一冊を謹呈し、喜んでもらいました。たまには、こういう機会もいいものですね。


昨日は、ここで歌に添えて収めた一枚の写真に触れて、延原さんから新しい歌を贈っていただきましたので、その写真と共に、その歌をここに紹介させていただき、本日の写真ーー「須磨離宮公園:Rose Festival」−−の続きをUPいたします。今回も、撮影順です。


〇(31日)木洩れ日フォトの歌一首

   熱誠の友の撮りたる木漏れ日やさながら御神恩寵のうた
(備考:鳥飼慶陽師の今日のフォト=延原時行歌集『命輝く』(第1049回:2014年10月31日付)に添へて=は、「須磨離宮公園:Rose Festival」なるも、十枚の内第九番目「木漏れ日のフォト」なり。聊か感慨を詠ひたり:恩寵我らが日々の木漏れ日なり)