延原時行歌集「命輝く」(第1025回)(「兵庫県いけばな展・於DAIMARU神戸店」続)

             

        延原時行歌集「命輝く」(第1025回)

「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(189−2)箴言はじめの歌、丸き口の歌、いざ本作りの歌、宇宙論神学の歌、復活形而上学的神学の歌、今日の日はの歌、あとがき成るの歌、日々の歌、人と復活の歌、主イエス祈り給ふの歌、麗しの歌、主の道麗しの歌、反論痒み消へし歌、あの日よりの歌、復活の歓びぞ今の歌、校了の歌、今の歌、変転の歌、さあの歌(2014年8月1日―10日)
 
    8月2日
           宇宙論神学の歌十五首

   Ⅰ 御神至誠心論

   至誠心御子も天父も共空間大切にさる御心にぞや
(備考:拙著『至誠心の神学ーー東西融合文明論の試み』京都・行路社、1997年参照)

   然る故至誠心子に於てぞや天父へ飛翔成すや麗し
   天父はぞ至誠心にて子と人の欣求受け止め思ひ出受容
   我妻の右眼に注ぐ天父のぞお優しさこそ至誠の御旨
   至誠なる御神こそや至誠なれとぞ人招き思ひ出抱擁
   而してぞ岸辺の主はぞ汝らも天父全き如くあれやと
   (備考:マタイ福音書5章48節熟読参照)

   共空間空にして空自らを空ずる如く原事実成す(備考:これ「空即是色」神学なり。共空間が個物と合するところ原事実なり)

   その如く至高者は実に空にぞや至誠にしてぞ至誠喚起す
   されどもや空に喚起の力なし空に至誠の経験ぞなし   (備考:至誠心の経験者のみ、至誠たれとぞ喚起可能ぞ)

   御神や至誠にしてや至誠たれ呼びかけ給ふ恩寵無限
   Ⅱ 宇宙ロゴス論

   宇宙論共空間と至誠心軸にしてこそ描かるる哉
   両軸のなくしてこそや物命心論ずる学や未だしと見ゆ(備考:シャルダン賀川豊彦もその宇宙論にて「物質圏・生命圏・精神圏」論ずるも、これ発展論なり、基軸論明確ならず)

   共空間原事実をぞ包みてぞ絶後の飛翔得しめ給ふよ

   人絶後原事実のぞ底破り共空間に迎へられ往く
   ロゴス底底破れてはロゴス道底と道とを繋ぐもロゴス
(備考:ヨハネ福音書1章1節第一・二・三項のロゴス物語重要なり:「太初にロゴスありき。」「ロゴスは神と共なりき。」「ロゴスは神なりき。」)

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ここで公開いただいている延原先生の「復活形而上学としての短歌神学日記」(このたびの新著『復活の省察』での呼称)は、先生にとって毎日毎日、一歩一歩、新しい発見を、歌で表現される発見の歓びの歌です。

今回の上の歌にある歌の妙も、先生の独創的な延原神学=「至誠心の神学」の新展開として、益々豊かに溢れ出ています。


この度の台風は、神戸も強風31メートルを記録しました。やっといま台風は抜けつつあります。

台風一過、御嶽山は雪の予報ですが、急に肌寒くなるのでは・・・今夜は十三夜ですね。


本日の写真は「兵庫県いけばな展」の未掲載分さいごです。このいけばな展は、明日で終わります。