延原時行歌集「命輝く」（第1024回）（「兵庫県いけばな展：於DAIMARU神戸店」続き）
延原時行歌集「命輝く」（第1024回）
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」（１８９−１）
箴言はじめの歌、丸き口の歌、いざ本作りの歌、宇宙論神学の歌、復活形而上学的神学の歌、今日の日はの歌、あとがき成るの歌、日々の歌、人と復活の歌、主イエス祈り給ふの歌、麗しの歌、主の道麗しの歌、反論痒み消へし歌、あの日よりの歌、復活の歓びぞ今の歌、校了の歌、今の歌、変転の歌、さあの歌（2014年8月1日―10日）
8月1日
箴言はじめの歌四首
我妻や春の陽光身に浴びてGod blessed the good dayとぞ箴言を書く (備考：2011年3月9日新潟県立リウマチセンターリハビリ室にて五十嵐療法士の「延原さん、何か一筆書いて」との求めに応じてなり）
祝福の光満ちてぞ身を包むさながらパウロダマスコ見主 (備考：それほどの光体験なりと妻述懐す）
法律の独学もはや断念と無念の時に妻や在りたり
(備考：「ノーちゃん、法律の勉強一寸無理やなあ」との我が感想ぞ「酷い言葉」と妻感じたる由なり）
人生は何が転機となることぞ延原信子箴言はじめ
8月2日
丸き口の歌五首
通夜の夜棺の蓋開け丸き口見し時ほどぞ驚きし我なし
明らかに絶後の信子意志ありし人とほかこれ見ること得ざる
勿論ぞその意志たるや岸辺立つ主と共に笑むともかぜのぞや
ありありと我や悟りぬ命とはこの世だけには非ざるよとぞ
丸き口示す命はげにもぞや御国の命滅して不滅
8月2日
いざ本作りの歌二首
復活は罪人達の再派遣「これら」より「我」愛するかとぞ
（備考：ヨハネ福音書21章15節熟読参照：「これら」=ペテロの旧き漁師の生業とそのための舟網など諸道具一切、延いては「宇宙の諸多性」なり。宇宙の諸多性より宇宙の主、シャルダンの言ひし「宇宙の中心なる基督」[the Universe is centred; Christ is its Centre, The Future of Man, p. 324]、「我」[ヨハネ福音書8章58節：「アブラハムの産まれ出でぬ先より我はあるなり。」]を愛するか、との意十分に理解すべきなり。少なくとも日ノ本の聖書翻訳を見る限り、15節を「これらの人々がなすよりも」と聖書協会訳も新共同訳も訳しおる限り、右の意、すなわち宇宙の主を愛すると言ふ含意は、未だ知られず。復活主の礼拝日ノ本には未だーー公的に、聖書翻訳の形においてーー存在せず。日ノ本の基督教は未だ復活主の「基督」教には非ず、愛の競争主義の「人間」教なり）
主よ然り我愛するは汝や知る「我が羊飼へ」いざ本作り（備考：宇宙には甦りてのち必ずRe-missio Peccatorum[罪人達の赦し=再派遣]あり。「我が羊飼へ。」すなわち、何らかの形と意味における地上的ケアの偉業促進これなり。我ら妹背にとりては天地協働しての本作りなり）
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昨日午前早々に、待望の先生ご夫妻の新著『復活の省察』上巻の宅急便が、我が家に到着しました。
新著はA5版のしっかりとした上製本、御覧の通り表紙も、その色合いとご夫妻の仲むつまじいご夫妻のお写真も、うまく収まっています。
思いの込められた「謹呈の言葉」と御親切な書簡を、次の歌と共に、添えてくださいました。
我妻や 絶後笑み増し 不思議やも
深き低みの 底ぞ飛翔す
昨日いちにち、このご夫妻の新著を愛でつつ、味読いたしました。信子さんの「英文箴言」30条：祝福の歌 Songs of Blessing と時行さんの哀悼歌集「笑み増しに命輝く」（復活形而上学としての短歌神学日記）を中心に、見事な構成で仕上げられた本書は、このブログの読者には、いちばんの道案内の書物になりました。
たくさんの歌の収まる歌集ですが、読みやすい工夫が加えられていて、ご夫妻のうたわれる「生くるとは深き淵より共々に甦ること喜びてこそ」の世界の魅力が、うまく伝わってまいります。
神の祝福をうけて、本書の完成を喜ぶ奥様の笑顔（本書巻頭のフォト）も素敵です。奥様の頼みをうけて進められてこられたこの本づくりは、考古堂さんの御力添えもあって、本年3月11日急逝から半年余りという超特急で、まずは上巻の完成となりました。
本書はさらに中下巻と続きます。ここからは、延原時行の「延原信子研究」という、世にも不思議な「復活の省察」のさらなる面白い展開が試みられる気配がいたします。まことに地味なこの作品は、地味に地味に、人から人に手渡されて、宇宙に撒かれてゆくのでしょう。
ともあれ、『復活の省察ー妻と歌う』上巻の完成、おめでとうございます。
大きな台風が近づいています。お大事に！！
本日の写真は、「兵庫県いけばな展：於DAIMARU神戸店」の続きです。
