延原時行歌集「命輝く」(第1011回)(惜別:賀川督明さん)

             


        延原時行歌集「命輝く」(第1011回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(187−7)
我妻よ箴言よ笑みよの歌、見ゆの歌、不思議にもの歌、我がベースの歌、笑みの歌、つくづくとの歌、信念や佳しの歌、井上設問の歌、道学ぶ道の歌、偉い人やの歌、詠ふ時の歌、先達にの歌、歌詠ふの歌、右眼の歌、先達やの歌、今日の歌、かかる事の歌、朝餉にぞの歌、笑みこその歌、この真理の歌、時の不思議の歌、愛の歌、人生涯の歌、祝福の歌、また会ふの歌、快調にの歌、いと有難しの歌、おもむろにの歌。(2014年7月11日-20日

    7月16日
            笑みこその歌四首

   悟りとは絶対的の主体道主体滅すや笑み不滅のぞ   (備考:主体に非ず、不滅笑むなり)

   人はぞや生くる限りや悟れども滅して不滅笑みこそぞ歌
   不滅のや笑みや花咲く我妻の岸辺の主とぞ天父往く日や
   笑みこそや天父に献ぐ我妻の永久の歌なり御国の調べ

    7月17日
            この真理の歌七首

   限りなきお優しさをぞ感じ来て南無アッバとぞ我もや唱ふ

   南無アッバ唱ふ御方我が主イエスこれ唱ふ我主と共にあり

   この心イマヌエルアーメン他ならず日本基教や称名の時

   イマヌエル第二項のぞロゴス実に第一項を包む尊し

   天父のぞ無限恩寵優しくも不二の包みに顕れたるや
   我はしも妻の右眼の物語通じてこそぞこの真理知る
   妻右眼ほのと開きて笑み増して岸辺の主とぞ天父飛翔す

           時の不思議の歌十四首

   三年余妻と励むも今声す「本作る父さんやって」
   時と言ふものや誠に不思議なりかつての励み今の命(めい)生む(備考:かつての励みの時から見るならば、今の命(義務)の時は、ホワイトヘッドの言う客体化[objectification]なり。客体化の時間は我時行が為す(「父さんやって」)ものなるも、この時の発現は信子の意志に在るなり(「本作りたい」)。かかる意味において、信子は本作りの中で客体的に不死(本が成り読者に読まれ知られる限りにおいて)なるなり)

   かくてぞや闘病中に箴言を作るためとぞ妹背入魂   (備考:入魂はimmediacyの時なり)

   箴言を「復活省察」所収にて本作り成す時や来にけり
(備考:重要なるはimmediacy[直接性]とobjective immortality[客体的不死性]の和解なり。無論、和解完全になるはEverlastingness[永久の国]に於いてなり。本作りは天にて完成さるる和解の予備的形なり)

   復活し霊体天父に賜りて妻や今こそ本作り添ふ   (備考:これ我が実感なり)

   烈々の信子闘志を我感ずこれ誠にぞ復活魂
   大概は死者の顕彰なきために言命消え嘆くや魂
   (備考:言命[こといのち]とは個人の思ひ出の復活のことなり)

   我信ず我妻のぞや言命箴言にこそ秘めらる知らる
   知らるるは言甦り申すなり今生きありてその成果なり

   成果をばなべて今生得んとすはちと厚かまし移行知らぬよ   (備考:移行是なり:”We perish and are immortal.” [PR, 351, 82] 

   もしも人言甦り知るならば文化に心寄せやせんかな

   今やこそ国家主義なる時代やも移行知らぬよ今生主義よ   (備考:これ日々の新聞の我が所感なり)

   追悼歌詠みつつ過ごす今やこそいと香しき文化踏みてや

   この時代我妻の笑み何処より咲き来るかは露も知らぬも


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連日ここに触れている賀川督明さんのこと、本日も昨日の夕刊と今朝の新聞(神戸新聞)に載っている記事を収めます。


上の記事にある写真は、過日(7月31日)の賀川豊彦の代表作『宇宙の目的』(毎日新聞社)の英訳『Cosmic Purpose』をヘイスティングス先生より寄贈をうけるときのものです。

当日撮った写真があります。



この日の贈呈式の前に、ゆっくりとした懇談のときがあり、ヘイスティング先生を囲んで、督明さんの御話もお聴きしました。



贈呈式のあと、近くの春日野道商店街にある行きつけのお店に出向いて、打ち解けた語らいをいたしました。
督明さんは、このときもご自慢のパイプに葉タバコをつめて、美味しそうにふかして、ちょっとした内緒話を聴かせていただいたりして・・・。パイプを加える督明さんの写真も撮らせてもらいましたが、ここではそれをはぶいて、会が引けた後に、車いすの督明さんをみなで送るときの写真を、ここに載せておきます。



この贈呈式のあと8月には急速に体調が急変するなか、約束されていた同志社大学における集中講義をも成功裏になし終えて、奥様と三匹の愛犬に囲まれながら、御自宅での養生をつづけておられました。


前にも記しましたが、賀川督明さんは、2009年の「賀川献身100年記念事業」の準備段階の2006年ごろから、この事業の推進役として献身的な働きをされ、奥様の一枝さんと共に、大きな働きを続けられました。


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昨日は我が家の畳替えの作業をはじめました。本の山の移動も意外と重労働で・・・・。今日はただいまより昼を挟んで夕方まで、人権交流とNPOまちづくり神戸の大事な会議があって・・・・。