延原時行歌集「命輝く」(第1006回)(赤・白の曼珠沙華など)

             


        延原時行歌集「命輝く」(第1006回)

「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(187−2)我妻よ箴言よ笑みよの歌、見ゆの歌、不思議にもの歌、我がベースの歌、笑みの歌、つくづくとの歌、信念や佳しの歌、井上設問の歌、道学ぶ道の歌、偉い人やの歌、詠ふ時の歌、先達にの歌、歌詠ふの歌、右眼の歌、先達やの歌、今日の歌、かかる事の歌、朝餉にぞの歌、笑みこその歌、この真理の歌、時の不思議の歌、愛の歌、人生涯の歌、祝福の歌、また会ふの歌、快調にの歌、いと有難しの歌、おもむろにの歌。(2014年7月11日-20日

    7月11日
           不思議にもの歌三首

   不思議にも体解れし三年余積み重なりし疲労去る今日
   二階にて己がベッドに眠りては如何に双脚気持ち良きかは
   昨日は丸井の主人と妻昇天語り合ひては散髪や佳し

           我がベースの歌八首

   暖かき白飯の上納豆かけ玉葱とじゃが味噌汁と食するは佳し
   紀州梅お茶に入れたる啜りてはやおら日の丸なすも風味よ

   甘きもの肉多きもの多食すは腹ちと重し好まざるなり

   かくなるはベースなるなり我が食事この上に肉刺身少々
   煮干しにぞ大根おろし合はす佳し腹の足しには武蔵らーめん   (備考:イオンJUSCO武蔵らーめん、時にからし味噌らーめんも佳し)

   時にはぞジュンク堂にて良寛書見ての帰りに小嶋屋の蕎麦

   いと佳きは新発田駅前ながしまの城下町寿司梅とろろ蕎麦

   かにかくに人は言ふとも我が食事歌作りなす風味に如かず

    7月12日
             笑みの歌十一首

   我妻の笑み増しや主と絶後にぞ天父目差して往く幸のまま

   笑みと言ひ思想主題を成す前に零るるものぞ誠笑みなり
(備考:基督教の新しき重要思想主題として「笑み」論ずることあるも)

   笑みこそは果敢無き命嘆くより天父無限の優しさをほむ

   何がぞや優しきとこそ言ふべきや右眼うっすら開き往くほか
   (備考:2014年3月13日我が家告別式より出棺の際の我妻の面なり)

   落ちし妻救急車呼び運ばれつ瞳孔全開聴くぞ悲しき
   (備考:2010年12月1日早朝救急車来たり我同乗したる時なり)

   それがぞや如何に不思議か我妻の双眸ひらく春初めこそ
   (備考:2011年2月2日県立新発田病院にての歓びの我が一句なりき)

   何がぞや嬉しきとてやこの右眼ひらく天父の御心ほどに
(備考:ことに告別の時にや、左の眼ならずこの曰くある右の眼ひらきたる。何と!)

   人はこそ飛翔するなり喜びて優しき天父待ち給ふゆえ
(備考:5月20日早朝夢に我天父の御声聴けり「我信子甦らせたり」と。如何に優しき)

   誠にや井上神父称ふ如南無アッバとぞ我唱ふなり
(備考:小野寺功「井上洋治神父追悼論文 遠藤文学と井上神学」『プネウマ 風』第96号〈井上洋治神父追悼特集〉、2014年春、57頁:「しかし晩年の井上神父は、そうした難しい理論よりは、これまでの厖大な学問的、体験的叡智を一点に絞って集約し、『南無アッバ』の題目を、何よりも大切にしておられたと思う。」)

   天父ほむ妻笑み増しを思索して綴る我が歌恵まれし歌
   (備考:我が歌に非ず、今恵まれし天父の歌なり)

   天父はぞ喩へ難くもお優しき御方なるや笑むほかぞなし


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延原先生から届いた新たな写真帳(2014年8月16日作成)『信子の表情―田園を背景に<リハビリは祝福のリズムに乗って>God blessed the good day』(豊浦病院・2011年6月〜10年5日)より、歌に添えてはじめから一枚ずつ順番に収めさせていただいています。今回はその第二十八回です。


    
      2011年8月18日 延原家玄関 一時帰宅
       津村療法士 桐明相談員 中山相談員
   時行 <皆様、有難うございました。ノーちゃん、我が家やで>
   信子 <有難うございました>  
  

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延原先生は、来月11〜12、桃山学院大学における日本ホワイトヘッド・プロセス学会において、「〈世界への愛〉とプロセス哲学ーーホワイトヘッドの冒険ないし復活形而上学をめぐって」と題するの講演を予定されていますが、昨日はご自身のメルマガ「風の便り」で、その講演の要旨が「歌」と共に公開されました。(いずれこのブログに置いても公開されます)

愈々10月1日には、待望の新著『復活の省察ー妻と歌う』(上巻)が考古堂より上梓となります。

秋は実りの季節、今朝の神戸も秋らしい空で、いい「敬老の日」です。

昨日のぶらり散歩では、ツクツクホーシの声を聴きながら、飛び交う赤とんぼと戯れて、道ばたにはじめて「彼岸花曼珠沙華」を見つけました。

曼珠沙華は「天界に咲く花」と言われますが、今年も綺麗に顔を出してくれました。

少し歩いていると、今度は珍しい「白い曼珠沙華」が目に留まりました。


昨日のベランダに咲いた薔薇の花もここに一枚はさみます。


二匹のノラの猫ちゃんも・・


そしてさらに、いくつかの花たちも・・・・。