延原時行歌集「命輝く」(第986回)(ぶらり散歩・近くの古刹)

              


         延原時行歌集「命輝く」(第986回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(185−3)
昨日今日の歌、結語の歌、我が問ひの歌、驚愕の驚愕の歌、宇宙中心ともかぜの歌、昨日の歌、妻と我共の歌、復活省察の歌、天地信頼の歌、天地麗しの歌、喜びの歌、思ふままにの歌、祈りの歌、妹背問答の歌、人格改造の歌、W杯サッカーの歌、思索旅佳しの歌、天地交互ロゴスの歌、時の歌、大仕事の歌、箴言の歌、驚けりの歌、中心の歌、妻と我にとりの歌、これほどにの歌、歌こそや御姿拝すの歌、人々はの歌、全かれの歌、我が書にはの歌。(2014年6月21-30)

    6月23日
         宇宙中心ともかぜの歌十二首

   我妻の笑みに見しもの驚愕の驚愕なりき岸辺の主ます(備考:驚愕の驚愕とは、人幸せ只中に滅する驚愕経験するに、これ我妻の笑み増し示せる如く、復活の主と共なる「更なる驚愕」なること、言ふなり)

   人如何に悲惨なるとも復活主岸辺に立ちて笑み零れ往く

   驚愕の一は悲惨ぞまごうなき二は復活ぞ宇宙華やぐ

   変転を自ら知りて我妻や笑み増し往くや滅して不滅(備考:驚愕の一から二への変転こそ宇宙華やぎしめすなり。ホ氏の言ふ如く、"We perish and are immortal.” [PR, 351, 82]なり。その徴我妻の笑み増しなり)

   かくて知る華やぎ宇宙只中に主と共に妻中心に立つ(備考:Brian Sweimmeの言ひし「万有中心性」《omnicentricity》の内実これなり。”That which gave birth to the universe is giving birth in this moment. Although our understanding is very young, and thus inadequate in many ways, what we have discovered is already profoundly stirring. From our cosmological studies we learn that we are at the center of the large-scale omonicentric explosion of the universe. From our quantum studies we learn that matter and energy emerge from the quantum potential. Taken together these two discoveries bring human understanding to a vista never before enjoyed: Each child is situated in that very place and is rooted in that very power that brought froth all the matter and energy of the universe.” [The Hidden Heart of the Cosmos: Humanity and the New Story, Maryknoll, Ney York: Orbis Books, 1996, p. 104.内実と言ふは、心創成=基督創成のことなり)

   宇宙には中心ぞ在る滅してぞ不滅なる点輝きてこそ
(備考:宇宙には発展史のみならず中心[コア]あり。それシャルダンの言ひしChristogenesis即Noogenesisなり。ホワイトヘッドはそれを簡潔に"and"を以ってするなり:We perish and are immortal.” [PR, 351, 82] 我繰り返し述ぶる如く、"and"「岸辺に立つ復活主」[ヨハネ福音書21章4節:ただし、物語神学の記述なれど、我形而上学的神学へと読み替えるなり。すなわち、この世とあの世の結節点・媒介者なり。彼輝き給ふ)

   我妻も輝きにぞや笑み応え宇宙中心己が命と
(備考:今や我妻信子宇宙中心にて復活主と共在す。これ誠の栄誉なり、祝福なり。彼女己が思ひ出省みつつ(self-reflection!)総体解除「宇宙の中心」主に伴はれつつ「宇宙のいや果て」天父に「一切奉献」(self-dedication!)するなり:”God blessed the good day of self-reflection and self-dedication."箴言第一条)

   これこそやシャルダン言ひしChristogenesis即Noogenesis宇宙のコアぞ
   宇宙には発展ありき物生心されど今こそ主我共いのち(備考:Cosmos:Cosmogenesis—Biogenesis—Noogenesisなる宇宙発展史の極点にChristogenesis=Noogenesis宇宙中心として顕れぬ)

   驚愕の驚愕なるや極点の開示なるなり主我共いのち

   いのちとは主我共なるよ滅しても妻喜びて笑み増し往けり
   我妻の笑み増しこそぞともかぜよ復活主のぞ風に伴ふ
(備考:これ「驚愕の驚愕」の結語なり。ともかぜにつきては拙著『宇宙時代の良寛再説ーーホワイトヘッド風神学と共に』新潟・考古堂書店、2014年参照されたし)

             昨日の歌一首

   昨日はジュンク堂にて拙著のぞ一隅照らす面白き見ゆ(備考:『宇宙時代の良寛ーーエコ神学者トマス・ベリーと共に』およぶ『宇宙時代の良寛再説ーーホワイトヘッド風神学と共に』なり。面白き書さらに作り出ださん)

            妻と我共の歌五首

   我妻や大怪我ありて奮起せり箴言作り笑み増し往けり
   その毎に幸せ増せり遂にぞやこの世超ゆるも主我共いのち

   我は今本作りにぞいのちかけ妻の命を身に帯ぶる哉
   身に帯ぶる妻の命は霊体ぞ妻妻にして我と成り生く
   この如き生々一体生きんとは我知らざりき類なき事


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延原先生から届いた新たな写真帳(2014年8月16日作成)『信子の表情―田園を背景に<リハビリは祝福のリズムに乗って>God blessed the good day』(豊浦病院・2011年6月〜10年5日)より、歌に添えてはじめから一枚ずつ順番に収めさせていただいています。今回はその第八回です。


    
         豊浦病院 2011年6月 
      佐藤療法士 <また英語教えて下さい>
         信子 <いいですヨ> 
 

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延原先生は昨夕、考古堂にて新著の二校ゲラを受け取り、それを携えて京都へ、本日は珍しく同志社の同級会に出席し、アリストテレスの英書「形而上学」など買い求めてお戻りのご予定とか。


昨日は夏の甲子園の決勝戦、連日の熱戦も終わりました。こうして秋を迎えます。天気予報では、やっと明日からは秋めいてくるようです。

本日の写真は、ぶらり散歩・近くの古刹ふたつーー金剛山宝満寺と真言宗法隆寺ーーの外観を収めます。


先ずは、重文大日如来坐像のある平清盛ゆかりの臨済宗の禅寺:金剛山宝満寺。ここは福原西国第二番霊場です。

この禅寺と背中合わせに真言宗御室派法隆寺があります。