延原時行歌集「命輝く」(第976回)(食後の散歩・虫の声)

            


       延原時行歌集「命輝く」(第976回)

「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(184−3)
一相成るの歌、一切解除の歌、馥郁の歌、一切やの歌、驚きぬの歌、主と共にの歌、妻メッセンジャ―真情の歌、御文ありてやの歌、夢に見るの歌、復活の省察解の歌、信子短留介助フォトの歌、明らかな声の歌、妻死しての歌、発見の歌、恵みの歌、見ゆの歌、写真帳作るの歌、このところの歌、笑み増し奇蹟の歌、「笑み増し・祝福」機法一体の歌、復活信仰日ノ本に無きの歌、主我一体の歌、昨日の歌、幸越ゆる幸の歌、笑み増しひそとの歌、インマヌエル生成の歌、天来の声の歌。(2014年6月11−20)

    6月12日
           主と共にの歌三首

   主と共に信子復活諸経験もちて笑み増す華やぎ多彩

   主体的なるも経験笑み増しは死せる信子が主と共に成す(備考:驚くべき諸経験なり。恩師カブも”wonderful"と褒め給へり。そんなことが(objectively immortalの世界には)在る得るなり。これまさしく奇蹟なり。「客体的に不死性の経験概念」こそぞ笑み増しに該当せり。これ「奇蹟」の定義なり)

   我もはや生くるに非ず基督ぞ我が内在りて生き給うふなり
(備考:ガラテヤ2章20節熟読参照。パウロも客体的不死性知れり、復活の主と共になり)

    6月13日
         妻メッセンジャー真情の歌十首

   我は知る妻メセンジャーなりしぞや務め果たして笑み増し往けり

   そもそもぞ手のうごき見し時からぞ絶後笑みまで汝(なれ)主の使ひ
   しかれども汝(な)が願ひはぞ我が思索ひとえに佑く真情一途(備考:これ箴言第七条に最も明らかなるも。この哲学的箴言「父さんの看病疲れ取れんかな思ひて」作りしなり。確かに我が疲れこれ見るや吹っ飛びたり。ノーちゃん、あんた、父さんの真情よう知っとるなあ。夫婦やからな、父さん。そうか。それがあんたの真情や。そう)

   七条は神智輝く一文よ闘病のなかよくも書きたり
(備考:第七条:"I am living in the secular world. And yet I am blessed by the sacred world. Is this strange? No, not at all. It is quite normal in Japan, because Japanese society is very much influenced by the Buddhist widsom: samsara is nirvana.”ノーちゃん、これまさしく傑作や。おおきに、父さん)

   西田言ふ生死即涅槃祝福の一文字にてや汝(なれ)書きにけり
(備考:「我々の自己は、何処までも絶対一者と即ち神と、逆限定的に、逆対応的関係にあるのである。我々の生命に於て、いつも即今即絶対現在的と云ふことは、ただ抽象的に時を超越すると云ふことではない。一瞬も止まることなき時の瞬間は、永遠の現在と逆限定的に、逆対応的関係に於てあるのである。故に生死即涅槃である。自己自身を超越することは、何処までも自己に返ることである、真の自己となることである。」全集第十一巻、423頁)

   遂に汝祝福のぞや復活主棺中見(まみ)へ笑み増しと咲く
   七条は実にも棺中笑み増しの所以明らめ夙に語りぬ

   かくしてぞ汝が闘病の嫁帰り絶後の笑みに備へたるかな

   信子生く二段階のぞ甦り実にも奇しくもメセンジャー道
   笑み増しの奥に控へし我妻の烈々たるや箴言   (備考:第七条無しに笑みなし)

    6月14日
          御文ありてやの歌三首

   尊敬医御文ありてや妻と我倖せ想起涙し給ふ
   (備考:片桐正則ドクターより6月9日御文なり)

   健康に留意してぞや色々な人を救って下さいます様   (備考:お言葉誠に有難き事なり)

   祖父江師や時計さぞかし巻き戻しありたしことぞ拝察します
   (備考:北越病院祖父江八紀ドクターより6月7日御文なり)


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延原先生から届いた新たな写真帳『表情の信子―友多くリューマチセンターいと楽し』(新潟県リューマチセンター・2011年2月〜2011年6月)より、歌に添えて一枚ずつ順番に収めさせていただいています。今回はその第二十九回です。


       「新潟県リューマチセンター 315室にて 2011年5月
              時行 <眼鏡どうや>
              信子 <いかすヨ>      」
     


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昨日は69回目の終戦記念日、幼かったあの日の記憶を重ねながら、一日を過ごしました。1940年生まれの三男坊の私の場合、戦争放棄の晴朗で誇らしい気分と自覚は、戦後教育の一期生として、大事な大事なお宝のひとつです。

今日も朝から天候不順、真夏のこの季節が、連日梅雨のような蒸し暑い日々が続きます。

いま甲子園の熱戦が続いていますが、わが母校は鳥取県大会の準決勝で敗退、友人の母校・八頭(やず)高校の試合が今日の第4試合に予定されています。ちょっと甲子園まで出向いてみようかなと思っていましたが、神戸は一日雨の予報、さて、どうなりますか。

今日の写真は、昨夕食後の散歩で、虫たちが澄んだ美しい声で鳴きはじめているところにカメラを向けて、ぶらぶらと・・。歩幅を大きく、さっさと歩いたりして・・・・。

まだまだマツムシやスズムシ、コオロギやウマオイなどの登場ではありませんが、これはなんという虫たちでしょうか。