延原時行歌集「命輝く」(第975回)(夕食後の散歩にて)

            


       延原時行歌集「命輝く」(第975回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(184−2)一相成るの歌、一切解除の歌、馥郁の歌、一切やの歌、驚きぬの歌、主と共にの歌、妻メッセンジャ―真情の歌、御文ありてやの歌、夢に見るの歌、復活の省察解の歌、信子短留介助フォトの歌、明らかな声の歌、妻死しての歌、発見の歌、恵みの歌、見ゆの歌、写真帳作るの歌、このところの歌、笑み増し奇蹟の歌、「笑み増し・祝福」機法一体の歌、復活信仰日ノ本に無きの歌、主我一体の歌、昨日の歌、幸越ゆる幸の歌、笑み増しひそとの歌、インマヌエル生成の歌、天来の声の歌。(2014年6月11−20)

    6月11日
            馥郁の歌一首

   教へ子の贈り給へる花飾り馥郁とぞや実に嬉しくも
   (備考:中村けい子姉よりなり)

            一切やの歌一首

   一切や解除の誠戴きぬ復活いのちこれ正にこそ

6月12日
    驚きぬの歌:我が総体解除思想とシャルダン近似十首

   驚きぬ総体解除我が思想シャルダン呼ぶや全体充溢
(備考:総体解除してこそ全体充溢あるなり。この理ヨハネ福音書21章15節に明々白々なり。この章句シャルダン瞑想はめぐる如し。プロテスタント思想は「この人達のするよりも我を愛するか。」とのヒューマニズム愛の競争主義を採用する結果、キリスト教の起源にとりて最重要なるこの箇所理解せざるなり。シャルダンの瞑想の要以下の如し:「おお、みずから被造物の充溢(plenitudo entis creiati)である《あなた》はまた、わたしという個人的存在の充溢(plenitudo entis mei)であり、あなたの支配を受け容れるいっさいの生けるものの充溢でもある。ーー底のない深淵におけるごとく、《あなた》のうちに、ひとり《あなた》のうちにのみ、われわれの諸力は、おのれを投じ、おのれを拡大しーーいかなる限界にいたることなく、その十全なる能力を発揮し、ーーあなたの深みのなかに、いかなる蹉跌の暗礁、いかなる卑小さの底、いかなる退廃の流れをも見出すことはないという確信のもとに、愛と放棄のなかに沈潜することができるのだ。
 ーーわれわれの愛情に即応した完全なる対象よーーわれわれの心情の内奥とわれわれの成長の神秘との深みに達する創造的《エネルギー》よ、ーーあなたによって、ひとり《あなた》によってのみ、われわれの魂はめざめさせられ、感応し、その潜在能力の極限まで拡大させられるのだ。
 ーーあなたの御力のもとで、結局のところ、ひとりあなたの御力のもとでのみ、単子たちを引き離す有機的遊離と恣意的エゴイズムの被膜は、融解して破れ去り、魂たちの集団は、《世界》の成熟に必要な合一へと突きすすむのだ。
 かくしてイエズスよ、他の二つの充溢に付加される第三の充溢たるあなたは、真の意味において、永遠にあい結ばれてあなたという有機体の神秘的な絆のなかに庇護を見出す全被造物の総体、全体の充溢(plenitudo entium)なのだ。おお《神》よ、いかなる抱擁にもまして、あなたの御胸のうちにこそ、わたしは愛するいっさいのものを所有することができる。彼らは、あなたの美に輝き、また逆に、彼らがあなたより受け、あなたに送り返す光り、われわれの心につよく働きかけている光りによって、あなたを輝かすのである。諸存在の意気阻喪するばかりの多様性、彼らに光りを与え、彼らを導くためにわたしが働きかけることをのぞんでいるその多数性は、《主》よ、あなたのうちに蒐められて現前している。あなたの仲介によってのみ、わたしは各存在の内奥に触れ、わたしがのぞんでいるものを彼らのうちに移し入れることができる。ーーわたしがあなたに祈り、あなたがそれを受け入れたもうなら。」テイヤール・ド・シャルダン著作集5『神のくに・宇宙讃歌』宇佐美英治・山崎庸一朗共訳、みすず書房、1968年、297−298頁)

   三木にてや昼寝せし時浮かびたる我が思ひぞやシャルダンに似る

   この時代最先端は復活の形而上学しみじみと知る

   我妻やこの時代のぞ主の器滅び超へてぞ笑み増し示す

   中心は主のペテロとの対話ぞや「これら物より我愛するか」

   如何にもや時代解体進めども復活主とぞ充溢や在り
   (備考:これ新時代のうたなり)

   妻の笑み増し往くやこそ復活の世界示せり総体解除
   さりながら総体解除知らずして新教世界ヒューマニズムのみ
(備考:新教世界とは近代のことなり。愛の競争主義社会運動キリスト教のことなり。ホ氏も『観念の冒険』にて新教世界「組織神学」無き故批判す。彼の言ふ「組織神学」我が言葉では「復活形而上学」なり。それシャルダンの「瞑想」と一致す)

   恩師のぞ原事実論イエズスの神秘体には興味なし

   原事実主祈りてぞ華やぐぞこれ復活よ有難きかな
   (備考:ヨハネ福音書17章5節熟読参照)


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延原先生から届いた新たな写真帳『表情の信子―友多くリューマチセンターいと楽し』(新潟県リューマチセンター・2011年2月〜2011年6月)より、歌に添えて一枚ずつ順番に収めさせていただいています。今回はその第二十八回です。



    
     「新潟県リューマチセンター 315室 2011年5月
             順子 <肩押すよ>
             信子 <気持いいヨ>      」
     

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本日より暫く天候不順、朝から雨模様です。洗濯物もとりあえず部屋の中に・・・。熱戦甲子園、本日はどうなりますか。

ひとつお知らせですが、ただいま You Tube で「賀川豊彦はどのような人物か?」が英語字幕を添えて公開されています。「雲柱社創設70年記念」に制作されたものです。

You Tube といえば、酪農学園大学での「酪農讃歌」CDリリース記念特別礼拝(2012・1・19)の賀川督明さんの講演「雲の柱の導く儘に」の1時間余りの映像があります。印象に残る講演記録です。


今日の写真は、昨夕の食後のぶらり散歩での数枚です。このところの炎天下での外出は、市場へ買い物に出かける以外は控えています。


数日前からご近所を散歩していると、秋の虫の声が聴こえてきます。声の聞こえてくるあたりをパチリ。