延原時行歌集「命輝く」(第964回)(菅原道真ゆかりの「匂いの梅」)


       延原時行歌集「命輝く」(第964回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(182−8) 大安心の歌、妻笑みと我の歌、省献の佳き日の歌、今朝の歌、道の歌、大発見の歌、寛ぎの歌、妻と我の歌、妻真面目の歌、復活の雪の歌、妻笑み告ぐるの歌、北越2号にての歌、着きたるよとの歌、今此処の歌、敬和赴きしの歌、信子納骨IXIA!の歌、昼寝の歌、目覚めてはの歌、原事実の歌、瞑想の歌、復活の解の歌(2014年5月21-31)

    5月30日
          原事実の歌二十首

   この世のぞ原事実こそ転じてぞ天父御国の欣求尊き

   原事実世を支ふるも裏にては父と共なる祈り満ちぞや

   これや告ぐこの世最後は主の祈り通りてこそぞ甦るべしとぞ

   一麦や撒かれて死することなくば新しき体得ざるべしとぞ
   (備考:第一コリント15章4節熟読参照)

   妻笑みや絶後に凛呼変転し甦り道歌ひ告ぐるよ

   原事実その底はこそ天父にぞ共なり往くや主の祈りなり

   主の祈り原栄光を華やがせ給へとぞ述ぶ欣求一筋
   (備考:ヨハネ福音書17章5節熟読参照)

   この祈り妻の思ひ出奉献を包みてこそぞ天父に運ぶ

   誠これ復活をぞや成さしむる復活主のぞ愛無窮なり
   岸辺立つ主は絶後妻伴ひて天父奉献成さしむる愛(備考:ヨハネ21・4→21・15に在る共食の物語神学、形而上学的には、絶対愛の過程にして、ホ氏の言う"We perish and are immortal.” [PR, 351, 82]の総体解除の事なり。即ち、「汝これらの物[宇宙の諸多性]よりも我――愛無窮ーーを愛するや」。今や宇宙総体は絶対愛(pros ton theon)の内に在る事(即ち解除:それらがそれらだけであり得ること「諸多性」の放棄ーーたといそれらが原事実に支えられたるにしても、今や原事実の底に主の天父への道・飛翔の通路・愛・祈り見出せしならば)の認識告白に至るなり:「主よ然り、我汝を愛する事汝知り給ふなり。」「我が羊を飼へ。」)

   恩師はぞ「導かるるも縛られず」言ひ否認せり「総体解除」

   かくしてぞ主イエスの変貌容るること断りてこそ原事実論

   驚きぬ我昼寝にて三木で見し総体解除実にや主の愛
   これやこそ滝沢哲学容るるなき真理絶頂妻これに往く

   宇宙のぞ総体解除一の主にこれぞ基教の告ぐる復活

   奇しくもや大拙告ぐる仏教に衆生無辺誓願度あり
   我妻の墓碑に刻みぬ厳かに延原信子IXIA!
   日ノ本の基教これからこの碑文諸処の墓地にぞ刻み生くるも

   我もぞや基教精神生き来たる不断に称名唱ふ喜び
   (備考:妻の声なり)

   我にとりイマヌエルアーメン生き生きと称へてこそや共生きのうた
(備考:妻の声なり。ノーちゃん、称名いのちやなあ。父さん、そやで!)



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延原先生から届いた新たな写真帳『表情の信子―友多くリューマチセンターいと楽し』(新潟県リューマチセンター・2011年2月〜2011年6月)より、歌に添えて一枚ずつ順番に収めさせていただいています。今回はその第十七回です。



    
    「新潟県リューマチセンター  2011年4月
          一階リハビリ室にて 
          花を一心に見る 信子      」



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昨夕は、神戸市外国語大学での私の拙い講義を、当時ドクター在学中の身で熱心に聴講してくれて親しくなった彼が、久しぶりに我が家を訪ねてくれて、食事をともにしながら、愉快なひと時をもちました。

そこでの話題の一つが、延原先生の今日の上の歌にある「我妻の墓碑に刻みぬ厳かに延原信子IXIA!」で、彼はこれにいたく感動し、早速キリスト者である彼自身、わが事として近く故郷――阿波踊りで盛り上がる徳島市――に帰省するので、ご両親とゆっくりと語り合ってみたいとか・・・まだ若い彼にも、この妙味は心をうったようです。

延原先生からは昨夜、彼を兵庫駅に見送って戻った時にお電話をいただき、愈々新著『復活の省察ーー妻と歌う』(上巻)の「あとがき」を書き上げたという喜びの声をお聞きしました。

今朝はその更なる推敲分を届けていただいていていますので、このブログUPのあとに、ゆっくりと読むことを楽しみにしています。
この調子では、新著(上巻)は、9月には完成しそうですね。


ところで、今日の写真は、昨日の午後のぶらり散歩で、はじめて気づいた菅原道真ゆかりの「匂いの梅」(道真腰掛の石)を、そこに美しく咲いているエンゼルトランペットの花とともに数枚収めて置きます。

私たちの暮らす街は「菅原通り」「梅ヶ香通り」などあって、大震災で大きな被害を受けた「御蔵菅原商店街」はいま、新しい街に甦っています。