延原時行歌集「命輝く」(第950回(神戸「長田港」)


      延原時行歌集「命輝く」(第950回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(181−6) 知らるるの歌、充実感の歌、我が妻の歌、大学の歌、我が日々の歌、推敲中の歌、妻の信の歌、御業の歌、復活の歌、我妻の心の歌、復活の歌(二)、英文箴言作りの歌、信復活論の歌、ピンポンの歌、本作りの歌、雪と主の歌、笑み増しの第三、四、五態の歌、生涯業績の歌、我妻やの歌、岸辺立つ主の歌、いのちの歌、友方友情の歌、いのち仕事の歌、極み見ゆの歌、汝が面やの歌、妹背会話の歌、昨日の歌、人誰もの歌、箴言の歌、甦りの歌。(2014年5月11-20)


    5月15日
           復活の歌(二)七首

   思ひ出を岸辺立つ主と天父にぞ奉献なくば復活やなし
(備考:復活の大前提これなり。ただ単に命甦るに非ず。そこに道理なかるべからず)

   この道理見事にぞ生く我妻の笑み増しこそぞ復活のうた

   思ひ出の奉献ほどの人にとり歓喜あるかや笑み往かんやも

   二病院練磨ありてぞ箴言を産み出だせるや誠嬉しも
   (備考:よくぞ三十条作りたり)

   朗々と箴言唱へ過ごしたる愛宕の園の日々や懐かし
   (備考:昼餉の後は七条、夜三十条朗々たりや嬉しも)

   かくてこそ妻幸せの絶頂ぞ一瞬ありて御神召したり
   (備考:ああ、主よ)

   召さるるや妻直ちにぞ棺中に笑みの礼拝捧げ往きしも
   (備考:インマヌエル、アーメン!)

          英文箴言作りの歌四首

   思ひ出の奉献のため箴言を妻や産むわざカンファレンス言ふ
   (備考:かくて我二病院にて一泊二泊三泊四泊)

   ノーちゃんが情熱盛ん傾けし粋やいずるや永久に消へぬよ

   本作る父さんやって言ひしもや気づきたるなり箴言見事
(備考:箴言の醍醐味最晩時悟りたるなり。ことに北越病院訪問介護療法士大島誠雄師の前にて3月8日、八条朗々、賛嘆されし時ありたれば)

   恐らくは信子箴言知られんか人も歌はん祝福のうた
(備考:I Blessing; II The Kingdom of God; III Prayer; IV Salvation; and V Life and Integrity)

          新復活論の歌七首

   恐らくは妻の復活物語世に激震をもたらさんやも

   思ひ出をつくりて天父奉献を大前提となすや新鮮

   何にせよこれ復活の生成論人死せし後命生成
   (備考:あるは死の死、尽きざる命)

   この命霊主体をなしつつも霊体拝受広大無辺
(備考:かつての棺と共に焼けし身体の個体的回復あらじ。身心一体いまや宇宙+心なり。この心復活の主を愛しまつる心、思ひ出をすべて天父に捧げまつる心なり。それが故にこそ復活主、汝我をこれらの物(宇宙の諸多性)より以上に愛するか、と訊き給うなり[ヨハネ福音書21章15節熟読参照])

   命とはホ氏も言ふ如神人の共創(co-creation)なるや華やぎ(grandeur)ぞ成る(備考:See Lucien Price, ed., Dialogues of Alfred North Whitehead, London: Max Reinhardt, 1954, p. 366: “In so far as ‘man’ partakes of this creative process does he partakes of the divine, of God, and that participation is his immortality, reducing the question of whether his individuality survives death of the body to the estate of an irrelevancy. His/Her true dignity as co-creator in the universe is his /her dignity and his/her grandeur.”)

   神人の共創ヴィジョンヨハネでは「我が羊飼へ」とぞ鳴り響く   (備考:ヨハネ福音書21章15-17節熟読参照)

   永世は神と共なる働きぞケアこそ命尽きざるいのち

   地上にて人幸せを夢見しがこれ永久(とわ)にケアある前祝ひ

   カント言ふ正義この世に実現はせざる故にぞ来世あるべし

   我妻の笑み増しやいざ告げし如御国の幸の如何ばかりぞや



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延原先生から届いた新たな写真帳『表情の信子―友多くリューマチセンターいと楽し』(新潟県リューマチセンター・2011年2月〜2011年6月)より、歌に添えて一枚ずつ順番に収めさせていただいています。今回はその第三回です。



    
 「新潟県リューマチセンター3階廊下にて 2011年2月
   信子 <父さん、ちゃんと押してな> 時行 <ヨッシャ>  」



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今朝はちょこっと内緒の嬉しい出来事があって、朝からそのことで友人から電話をいただいたりして・・・・。

今日は「海の日」の休日、遅まきながら今日にも神戸は梅雨明けのようです。子供たちは夏休みで、須磨や垂水の海水浴も楽しそうです。

カナヅチのボクは、海も川も、水は苦手ですが・・・生まれながらの小児結核の回復が遅れていて、小学校の頃はいつも、友だちが海で泳ぐすがたを、木陰でながめておりました・・・。


70歳を過ぎていま、なにやら次々とやらねばならない・やりたい仕事がでてきていますが、学生の頃から食事代を減らしてでも本を買い求めてきて(そのほとんどは古書店で探し当てた先達の著作ばかり)それをゆっくりと読み直す楽しみは、何ともありがたきしあわせです。

昨日は賀川豊彦の初期の好著『生命宗教と生命芸術』(警醒社書店、大正11年)を取り出して読書三昧・・・・。

今日の写真は、賀川自筆の装丁でなる美本と共に神戸「長田港」(最終回)です。