延原時行歌集「命輝く」(第929回)(神戸・須磨の海)


       延原時行歌集「命輝く」(第929回)

「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(179−13)笑み増しの歌、喜びの歌、思ひ出作りの歌、道の歌、随順の歌、思索の歌、天地喜びの歌、復活立証の歌、甦りの歌、二度の歌、命歌の歌、予兆の歌、歌ある日の歌、天地一体の歌、古希の笑み讃歌、驚くもの歌、成るの歌、在共空間の歌、朝の歌、幸せの歌、我妻人生不思議の歌、怪我の功名の歌、学べりの歌、延原信子復活歓びの歌、佳き日々の歌、我が復活思索の歌、笑み無尽の歌、時の歌、春一歩一歩の歌、箴言の歌、笑みて往かんもの歌、笑み増し五態省察の歌、妻思ひ出作り往くの歌、学ぶ時の歌、新しき朝の歌、托すの歌 (2014年4月21−30日)。

    4月30日
        笑み増し五態省察の歌(於新潟良寛会)六首

   我妻の打ち倒れたる姿厳御神に一(いつ)御恵みの許
(備考:拙著『あなたに』で永遠との接触と言ひし姿なり。ホ氏の言ふthe temporal phase of physical origination [物的創始性の時間の相:PR, 350]なり。滝沢の言ふ絶対にコンティンゲント[偶有的]な即自存在の相なり。釈尊の言ひし「一切衆生 如来の知恵徳相を倶有す」なり。良寛の言ふ「倒るれば倒るるままの庭の草」の相なり)

   悟入せし妻信子ぞや笑み増しぬ十二日夜口丸む見ゆ
(備考:前夜式終へし3月12日真夜中のことなり。打ち倒れたるママの悟入の顔より反省の顔への移行ありたり)

   これはぞや反省の笑み思ひ出や嬉れし嬉れしの幸せ満つる

   と突如顎を挙げたり足下を確かめたればイマヌエルます
   (備考:インマヌエルの原事実妻脚下にありたり)

   さらにぞや見上ぐるや口称名ぞ天父目差してイマヌエルアーメン
(備考:共空間のインマヌエルなり。天父にぞ、共空間[言神と共なりき:ヨハネ福音書1章1節第二項]を通じて称名「インマヌエル、アーメン!」あぐるなり。第一のインマヌエル恩師滝沢克己先生の言ひ給ふ「人間の原点」たる「神人共に」の意義におけるインマヌエルの原事実なり。これヨハネ福音書1章1節第一項に記されたるロゴスの実相なり。ここでは神世界と一なり給ふこと肝要なり。今このインマヌエルの底破るるなり。そこに「言神共に」の広大無辺の「共空間」顕れたり。ここでは第一のインマヌエルより、人の思ひ出このインマヌエル岸辺立つ復活の主に伴はれ、天父の御座に奉献なるため、「共空間」の道辿ること肝要なり。第二のインマヌエルの相徹底して「空なる通路」なり。これ「仏教の空」、西田言ふ「絶対無の場所」、三一論的「ペリコレーシス(循環)」、マイスター・エックハルと言ふ「Nichts」なり。かかる意味にて、原事実の「原」御子より天父への「逆説的に飛翔」との意味賦与あるべし。これホ氏の言ふ「一としての宇宙における冒険」[an Adventure in the Universe as One: AI, 295]なり。一と言ふは、言神人一体なる故なり。これ宇宙の広大無辺なる実相なり。この一体性妻の笑み増しに満つ。因みに、恩師言ひ給ふ「原事実」には、未だ「共空間」通りゆく逆説なし、冒険なし。下りつつ昇る飛翔なし。ただ「深い低み」[『純粋神人学序説』274頁]に下りゆくのみなり。根源志向のみなり。これでは妻の欣求せる逆説的上昇志向「思ひ出の天父奉献」叶はずなり。逆説的と言ふは、地上における思ひ出を反省回顧せる道転じて天父への奉献上昇に至る故なり。これひとえに、共空間の然らしむる奇蹟なり。尊し。原事実がそれなる「深い低み」が、滝沢の言ひし如く、絶対的低みにしてそれ以下に降ること不可なりとせば、上昇は奇蹟ならずや。滝沢哲学には奇蹟なし。原事実論あるも、これ根源論にして根源そのものにはあらず。根源は飛翔に転ず。これ復活なり。逆説なり。冒険なり。救済なり。思ふに、先生「深い低み」を立言なさる時、「低み低みそれ自体を越ゆるほど深し」と言ひ給ひしければ、この哲学香しきなりしやも。我妻の「思ひ出天父への奉献志向」や香し)

   右眼をばほのと開けつつ天父をぞ目差して妻や笑み増し往けり


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延原先生より2014年6月15日作成の2冊目の新しい写真帳「信子と草創敬和―−Cal San Bernardino Grand Canyon 新発田<1992〜1995>」(25枚)をお送りいただき、歌に添えてこの写真集の最初から二枚ずつ収めています。今回はその九回目です。



「1994年8月14日 Grand Canyon の一番見ごろの展望スポットにて
  敬和生たち  」


「1994年8月14日 Grand Canyon National Parkにて
  延原時行 <男前に撮ってや> <実物以上は無理デース> 」



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今日はやっと一雨ありそうです。実は午後、甲子園観戦のチケットを貰っていて出かける予定で、どうも雲行きが危うくなっています。さてはて、どうなりますか。はじめて座るようなよい席を用意してあるのですが・・・・。

また、今晩から明日にかけては来客があったり、会議があったりしますので、ひょっとして明日のブログはお休みにするかもしれません。

延原先生の歌を毎日たのしみにしておられる皆さんには、まことに相済みません。先生から届く歌は、3月10日以降はとくに増えるばかりで、大量に私の手元にたまっており、可能な限りトレトレのものを、ここに収めてゆきたいとめざしておりますが・・・・、ぼちぼちと頑張ってまいります。


さて、今日の写真も未掲載の「神戸・須磨の海」の続きです。