延原時行歌集「命輝く」(第925回)(神戸YMCA礼拝堂での朝祷会)


     延原時行歌集「命輝く」(第925回)

「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(179−9)笑み増しの歌、喜びの歌、思ひ出作りの歌、道の歌、随順の歌、思索の歌、天地喜びの歌、復活立証の歌、甦りの歌、二度の歌、命歌の歌、予兆の歌、歌ある日の歌、天地一体の歌、古希の笑み讃歌、驚くもの歌、成るの歌、在共空間の歌、朝の歌、幸せの歌、我妻人生不思議の歌、怪我の功名の歌、学べりの歌、延原信子復活歓びの歌、佳き日々の歌、我が復活思索の歌、笑み無尽の歌、時の歌、春一歩一歩の歌、箴言の歌、笑みて往かんもの歌、笑み増し五態省察の歌、妻思ひ出作り往くの歌、学ぶ時の歌、新しき朝の歌、托すの歌 (2014年4月21−30日)。

    4月26日
          我が妻人生不思議の歌三首

   我妻の悲惨の底に奇蹟あり実に不思議なる御国入りなり

   この不思議手のうごき見て我や知る友方知るは笑み増し見てぞ
   この不思議我や書きてぞ世も知らんノーちゃん本を父さん作るよ
   (備考:おおきにね)

    
    4月27日
            怪我の功名の歌七首

   恐らくは怪我なくば妻内助のみ声や出でんぞ「何してくれた」

   怪我ありて事態一変第一義我妻とせり他は第二義ぞ

   次に我箴言作成目標としたりきはぞや思ひ出作り

   何故ならば治癒に勝れるモチーフがありてこそなり人日楽しむ

   人誰も人生超えて残るもの作りたきなり天父土産に
   この意味で面白きこと妻言へり「本作りたい父さんやって」
(備考:2014年2月13日北越病院にて「何したい」との祖父江八紀ドクターの問ひにかく答へたり)

   成程ね妻の願ひは本作りその完成は我に任すと(備考:これ我が妻の生涯最後の願望なりき。而してここに我がこれからの任務歴々)

            学べりの歌十二首

   美しき古希の笑顔を恵まれし妻の幸ひ我奇蹟とぞ思ふ   (備考:これ程の明朗フォトや三年四か月にほかになし)

   あの一瞬主撃ち給ひし我らただ従ひたるや御旨ひたすら
   (備考:妹背共々)

   いや果てに人大変貌遂ぐること我我妻に深く学べり
(備考:良寛禅師も晩年の一首で示し給へり:我が後を助け給へと頼む身は元の誓ひの姿なりけり)

   頼む身の元の誓ひの姿にぞ大変貌や禅師いや果て

   誠にや人のいのちの理は御国入ることありてこそなれ
   (備考:いのち今生のみなればいのち成るにあらず)

   この世にて人満足に達すこと誠あるなし実に実にぞなし   (備考:満足《satisfactio》[救ひ]の意義においてなり)

   我妻と我は知るなりいのちとは神と共なる永久のはたらき

   げにもぞやこの世のいのちそのための備へなるなり思ひ出つくり

   棺中に妻笑み往きしいのちのぞ断つと継ぐとの際見せしほど

   我妻の大変貌や静かなる頬笑みにして絶後にしめす

   たちまちに笑み往きし妻言ひ置きし「本作りたい父さんやって」

   妻落ちしその時に我露知らずとどのつまりは復活窮むと

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延原先生より2014年6月15日作成の2冊目の新しい写真帳「信子と草創敬和―−Cal San Bernardino Grand Canyon 新発田<1992〜1995>」(25枚)をお送りいただき、ただいま歌に添えて写真帳の最初から二枚ずつ収めています。今回はその五回目です。



「1993年8月 Grand Canyon の近郊 Williams, Arizona にて
  Grand Canyon Railway Station で有名な町  時行  」


「1993年8月 California State University San Bernardino
Cafeteria にて 夏期短期留学の敬和生たちと共に 時行左端  」



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今朝も延原先生から「新しい歌」とともに新著『復活の省察ー妻とうたう』(上下巻)の出版元:考古堂編集者との、楽しそうなやりとりの様子を伝えていただきました。

新しい本づくりのわくわく感は、今回はまた格別のものがあります。延原先生は奥様・信子先生の「笑み増し」を機に「復活の形而上学省察」の飛躍的な前進を見つつあることは、毎日の歌で伺うことができますが、新著は大きな出来事になる予感がいたします。


昨日は早朝5時半に起床、新幹線の「新神戸駅」の近くにある神戸YMCAの礼拝堂での神戸朝祷会に出かけてきました。延原先生のこのたびの新著の予告を中心に30分余り語らせて貰い、朝食会でも親しく語らいを楽しみました。参加者は馴染みの方々が多くおられますが、教派教団を越え、カトリックの方も加わり、深い交流の場になっています。

今回の写真は、家を出かけるとき美しく咲いていたアガパンサスをはじめに、建て替えのため神戸YMCAの礼拝堂の使用も今月で終わりになるため、<昨日の神戸YMCA>の姿を、記念として数枚収めて置きます。

礼拝堂の中にはいまも、あの「踏絵」の作品が掲げられ、礼拝堂の前には田中忠雄の作品「洗足」があります。そして大切な「神戸基督教青年会」の旧館の銅板なども・・・。