延原時行歌集「命輝く」(第919回)(神戸運河とカッカ―スタジアム)


       延原時行歌集「命輝く」(第919回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(179−3)
笑み増しの歌、喜びの歌、思ひ出作りの歌、道の歌、随順の歌、思索の歌、天地喜びの歌、復活立証の歌、甦りの歌、二度の歌、命歌の歌、予兆の歌、歌ある日の歌、天地一体の歌、古希の笑み讃歌、驚くもの歌、成るの歌、在共空間の歌、朝の歌、幸せの歌、我妻人生不思議の歌、怪我の功名の歌、学べりの歌、延原信子復活歓びの歌、佳き日々の歌、我が復活思索の歌、笑み無尽の歌、時の歌、春一歩一歩の歌、箴言の歌、笑みて往かんもの歌、笑み増し五態省察の歌、妻思ひ出作り往くの歌、学ぶ時の歌、新しき朝の歌、托すの歌 (2014年4月21−30日)。

    4月22日
            思索の歌十首

   我が思索妻笑み増すを辿りつつ御子天父とぞ道往く嬉れし

   妻笑むや我思索して後を追ふ日々に明らか主の道誠
   世の人は供養と言ふも我はそも思索供養と申したりきよ

   天がける妻後追ひて我もぞや広大無辺宇宙や思索

   しみじみと我覚りたり人生は地上に生きて天上に成る   (備考:これ人生完成なり)

   人々は地上に生くる考ふも天上に成る思ひもせずや

   我妻の生涯の目処思ひ出をつくり天父に捧ぐ尊し
   かくしてぞ生涯を生き成ることの全体像や一直線ぞ
   ホ氏の言ふ滅して不滅一直線誠嬉しや歓喜歓喜
   (備考:”We perish and are immortal.” [PR, 351, 82])

   良寛は生涯騰々天真に任す言ひけりこれ天に成る

           天地喜びの歌十首

   生涯を笑み増し往きし我妻の道思索為す実にも喜び

   父さんよおおきにね言ふ妻の声いよよ響くや日永夜長に
   夜明けから歌つくりてぞ只今は鰤大根を煮つつある我
   先程は義妹よりして宅配便さてもさてもと箱あける哉(備考:「長く咲いていなかった庭のつつじ白色が四輪咲きました。見つけたとき「信子が帰ってきたんだ」と一瞬思いました」と文あり、豊中順子さんより)

   ノーちゃんよ汝(な)が庭にぞや春の花いざや満開桃やどうだん
   (備考:これ汝逆瀬たるなり)

   御国入り妻するほどに華やぎの地に満つるやも春爛漫

   新著のや末尾に寄稿「良寛論」付するやきりり仕上がりも佳し(備考:新著草稿『建学の精神・対話の精神ーー至誠心の神学による大学形成の構想』末尾に「『宇宙時代の良寛・再説ーーホワイトヘッド風神学と共に』に寄せて』全国良寛会会報「良寛だより」第144号、平成26年4月1日刊を入れたり。冒頭に西田「場所的論理と宗教的世界観」の時代論的意義に触れたるところ、殊に佳し。「第一部 建学の精神、第二部 対話の精神、第三部 至誠心の神学と西田哲学」と言ふ結構なれば、付論「良寛論」西田論との無類の接点の如し。これ天の配剤なり)

   我妻よ汝(なれ)落つる前文残す大仕事なり誠誉むべし
(備考:この文「加齢とともに、いつかは果てる時もいずれ来る身を自覚すると一期一会を大切に、棺が焼けても天父のもとに持参できる思い出を増やしたい。」2010年11月28日執筆、30日時行拝見なり。「おおきにね、父さん。父さんの褒め言葉、好きやねーん。」「そうか、よかった。」)

   我妻の笑み増しをぞや考ふに考ふるほど我が思索展ぶ

   これほどの喜びぞなし誠なし天地調和のハーモニーなり



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延原さんの歌集は、省察録・講義録・説教集の趣きがあり、ホワイトヘッド西田幾多郎シャルダン良寛等々の自学自習のよい導きになります。

このところ、歌に誘われてシャルダンの著作『神のくに・宇宙讃歌』『人間の未来』『愛について』『現象としての人間』など、若き日に出逢った諸著作を取り出して再読・味読する、よい時が訪れています。


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昨日は用事があって、自転車に乗って、兵庫運河・神戸サッカースタジアム界隈をぶらり・ぶらりいたしました。その写真を数枚収めます。