延原時行歌集「命輝く」(第912回)(近江兄弟社:ヴォーリズを訪ねる)


       延原時行歌集「命輝く」(第912回)

「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(178−12)我妻笑み五態の歌、言葉なしの歌、クラクフ論文推敲の歌、思ひ出作り宇宙の歌、桜花の歌、我妻よの歌、笑み増しの歌、始めの歌、笑み御国仕事の歌、偉大なりの歌、哲学的に理解したる主の祈りの歌、昨日はの歌、朝夢やの歌、快活にの歌、恵み御配慮謝する歌、幸せの歌、看病時の歌、名声とみにの歌、日々仕事の歌、春の歌、学ぶ人の歌、復活論ずの歌、新ページ開きたりの歌、きずきたる事の歌、雄鹿再来の歌、絶頂の時の歌、ノーちゃんよの歌、万事華やぐの歌(「ラザロのための祈り」再読)、主の祈りの歌、奇蹟なりけりの歌、笑み増し素晴らしの歌、応作如是観の歌、新宇宙論の歌、又夢にの歌、妹背心の歌、原決定の原生起と妻の歌、幸せの歌、記念の歌、我妻の信の歌、延原信子物語の歌、思ひ出の歌、心に熱き雪の歌、基本基準の歌、変貌の歌、何とかなるの人の歌、妻不思議なりの歌、大変貌の歌、復活の歌、友ありてこその歌、皆は皆やの歌、復活の家にての歌、豊浦病院の頃の歌、三著目次作成の歌。(2014年4月11−20日

    4月17日
           また夢にの歌一首

   また夢にノーちゃんや出ずこの度は車乗りては後振り返る
(備考:それが左ハンドルなり。アメ車ぞや。後見るとは先導者なり――笑み増し御国入りの世界では)

           妹背心の歌十首

   確かにぞ英文箴言復唱が益々生き甲斐成りしかぞ

   我とても共に人生考究し面白き事尽きざりしなり

   常々に汝(なれ)語りたり我を世に出したしとぞや思ひけるにや
   (備考:そやで)

   ことにぞや我の身になり手紙書く如何に苦心の要りたる業よ
   (備考:ああしんど)

   我を世に出したし思ふ心にて汝(なれ)日々(にちにち)を思ひ出作り
   ことにぞや手のうごきとぞ笑み増しや「父さん喜ぶ」心ありたり
   (備考:こんな事でもせんとあの人=形而上学的に=喜べへん)

   箴言の第七条を書く時もこうでもせんと気引けんがやと
   (備考:そやで)

   さてとぞやそこまでやれば後は皆父さんがなやって呉れるよ
   (備考:本作りの事なり。やりまっせ、ノーちゃん)

   かくてぞや大安心の心にて妻や笑み増し御国入りたり

   成程ねよく分かりしよノーちゃんよ汝(なれ)御国にて我地に在りて   (備考:かくて妹背の心至福よ)   

        原決定の原生起と妻の歌十二首

   恩師そも原決定の原生起書き原事実解きし如くや
(備考:滝沢克己『あなたはどこにいるのかーー実人生の基盤と宗教』福岡・創言社、1988年、102頁参照)

   然る故原事実不動性解かれたるなり動性動者

   この動性何処よりして来たりしかホ氏説に言ふ創造作用(備考:Creativity=Creative Activityなり。我「創造性」の邦訳取らず。これまるきり「不動の動者」にCreativity貶むるなり)

   かくしてぞスピノザの言ふ実体や滝沢にては動的となる
(備考:以下は「動的」と言ふ事の滝沢による説明なり:「すなわち、ある時ある処である人に生起する覚り(正しい自覚)は、たしかに何よりも先ず第一に、いなむしろもっぱら一方的に、かの原決定のはたらきによって生起する。それ故私たちは、覚はただ絶対無相の自己のはたらきであるというとき、この絶対無的主体の「はたらき」が、原決定の原生起そのものを意味するはたらきと、その原決定の世界内部へ向かってのはたらきと、いわば二段になっていることを見逃してはならない。」(『あなたは』102頁))

   我妻の笑み増しこそや原決定原生起のぞ仄かな香り

   原生起思ひ出奉献容るるほど度量ありやと我問ひつあり

   祈る主と聴く父在りて原決定その原生起とは言(げん)神と共
   (備考:神と共=pros ton theon (ヨハネ福音書1章1節第二項)

   然る故原決定の原生起神人の間より父子の間これぞ

   父子の間に我ら容れらる救ひとや言うべきことよ恩師これなし
(備考:ヨハネ福音書17章21節:「すなわち、彼らをもわたしたちのうちにおらせるためです。」)

   父子の間に容れらるる幸目差してぞ我妻思ひ出持参奉献   (備考:それの如何ばかりの歓喜なりしか)

   思ひ出は三年有余積みしなり嫁帰りては我と共生き
   (備考:これラザロの復活段階なりき)

   今やこそ岸辺立つ主に見(まみ)へつつ笑みや増しつつ天父礼拝
(備考:これいや果ての復活なり。かつて『あなたに』にて「ラザロの復活:永遠からの接触」「死せるままにての復活:永遠との接触」と書きたり。今後者明らかとなりたり。その真実に我妻今豊かに包まれたり。如何に嬉しき!妻と行くことなかりしならば、復活の真実いかで知り得たるや我知らず。ああ何たる歓喜感動感謝!)



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歌に添えて新しい写真帳「寛ぐ:在宅介護(2011年暮〜2013年春・寛ぎと華やぎの日々)」より二枚ずつUPしていますが、今回は14回目です。



「2013年3月 信子 訪問リハビリのあと昼食を済ませたところ <幸せや>」


「2013年3月 御幸町の自宅 昼食
  延原信子・佐々木順子姉妹 」



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昨日は「賀川豊彦献身100年記念」(2009年)のときに生まれた神戸の「コア100」の御誘いに乗って、賀川豊彦より8歳年上で、終生深い交流のあった「近江兄弟社ヴォーリズ」を訪ねる、実に実に愉快な旅をしてきました。

上のポスターのように、今年は「ヴォーリズ召天50周年記念」の年です。ヴォーリズ氏が病に伏しておられた頃、近江八幡の教会で過ごし、1964年5月の御葬儀にも参列させて頂いた場所でもあり、「あれから50年」です。

本年10月から11月にかけて多彩な大規模なイベントが準備され、上に掲げた新著なども、いま話題を呼んでいます。

昨日は午前中より、本部事務局長の藪秀美氏のご案内で、ウォーターハウス・アンドリュース記念館・ヴォーリズ記念館・ハイド記念館・ヴォーリズ記念病院などを、詳しい解説付きでめぐり、藪氏による「ヴォーリズ夫妻と近江兄弟社」について準備周到な見事なお話を伺った上に、学園理事長の池田健夫氏による「ヴォーリズ賀川豊彦」のお話もあって、大満足をいたしました。

この度の旅には、わたしには少々贅沢なお食事に加えて、ぜひ一度乗ってみたかった「水郷めぐり」(1時間20分)も楽しませて貰いました。

梅雨の季節、雨も予想されていましたが、真夏のような日照りの中を、いまも豊かな水郷を、鶯やヒバリの声などを聴いたり、カイツブリの親子を目の前にみたりして、のんびり・のんびりと・・・・。

夕刻、6時過ぎの新快速で帰路につきましたが、そこで急に大きな雨が降ってきたりして・・・。うまくできておりました。

神戸から近江八幡まで往復4時間、車中では長谷川俊氏と隣り合わせとなって、その間ずっと面白いお話をたっぷりとお聴きして・・・。

「コア100」の交流・学習は今後も続きますが、これを機縁にまたお声をかけていただけそうで・・・・、楽しみなことです。

今回はその「水郷めぐり」の数枚を収めます。


後さきになりましたが、今日は午後、神戸北野の「ギャラリー島田」で開催中の「神戸海文堂」の記録展と、つづいて夕刻より、同じく北野の神戸カトリック教会で開かれる「冤罪死刑囚・西武雄氏の追悼展示(「叫びたし 寒満月の 割れるほど」など)と福岡事件を学ぶ集い」に出かける予定です。

1960年代より冤罪死刑囚の再審をもとめて全国行脚した名僧・古川泰龍師(生命山シュヴァイツァー寺)が、かつてひょっこり、拙宅「番町出合いの家」にお越しいただいた若き日の不思議な出会いもあったりしましたが、泰龍師没後、御子息の古川龍樹師が、この福岡事件の再審運動を全国展開されていて、各地での大学での特別講義など行っておられます。

追記 上記の神戸カトリック教会での集いは、先ほど会場にまいりましたら、開催日が明日(火曜日)になっておりました。当初お聞きしていた日取りと変更になっていて、ただいま(夕方5時)帰宅いたしました。