延原時行歌集「命輝く」(第885回)(「永沢寺の芝桜」)
延原時行歌集「命輝く」(第885回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(176−15)
妹背会話の歌、連呼生涯の歌、我妻信子の歌、今やの歌、信子笑み且つ称ふの歌、箴言悟りたりの歌、古希フォト飾るの歌、妻人生の歌、今朝の歌、久々にの歌、笑み三態の人の歌、笑みの秘儀に驚きぬの歌、日々と変貌の歌、復活の家今の歌、語りかけの歌、元気ノーちゃんの歌、涙の歌、妻よの歌、妻笑み三態の歌、棺中御恵みの里の歌、時かけて箴言満々の歌、嬉しさ一枚の歌、驚けり恩寵世界の歌、朝まだきの歌、微笑奇蹟の歌、傑作人生の歌、妹背対話の歌、飛翔の歌(2014年3月21−31日)
3月30日
妹背対話の歌十首
ノーちゃんよ今度の本は伸びよるよよかったなあと返事ありたり
(備考:3月11日朝の会話なり。『宇宙時代の良寛・再説――ホワイトヘッド風神学と共に』のことなり。午後2時25分県立新発田病院にて妻逝けり。只今アマゾンにて拙著急上昇示しつつあり:良寛、神学、ホワイトヘッドいずれの項目にてもぞ。「よかったなあ」の声天上より聴こゆ。心に暖かき雪降りつ)
しあわせや父さん全部やるからと言ひしや妻よ野辺の送りも
これがなあ心配事でありたるよ我もし逝かば汝(なれ)為す手なし
従ひて今汝(な)が心平安に過ごしおること我誠嬉しや
今からぞ信子華やぎ始まらん汝(な)が書必ず祝福受けん
(備考:『Songs of Blessings』祝福されん)
祝福は顔の笑み増しアルバムぞ今日三冊も我作りたり
三年余汝(なれ)看病し我覚ゆ炊事洗濯買い物なべて
今晩は寄せ鍋なるよ昼つくり今温め中ほどなく夕餉
人はそも飛び立つ者よ汝(なれ)自身三年余癒へ御国目差せり
(備考:癒ゆる嬉れしの思ひ出ありてこそ最高の幸せ感じ、汝(なれ)飛び立てるなり)
汝(な)がベッドありし居間にて立ち歩き思索せる我汝(な)が飛翔ほむ(備考:我信ず次にあるは輝く永遠世界なり。彼処にて人さらに神と共に成長してやまざるなり。陰惨なる死の世界に非ず。汝(な)が棺中の笑み増し希望語るを我しかと見たり。恐らくノーちゃん、汝(なれ)只今御国にて地上で我と切磋琢磨しつつ造りし「英文箴言」朗々と吟じ発表せるを喜ばれつつあるならん。どや苦しみながら箴言作って佳かったやろ)
3月31日
飛翔の歌四首
恐らくは人々死をば端からぞ誤解せるなりこれ飛翔なり
人がもし我妻のフォトよく見れば笑み増しにぞや打たれゆかんも
果敢無しや痛ましや言ふ心情も分らぬでなしされど笑みあり
妻笑みて飛翔世界を示したりホ氏それをぞやEverlasting申す
(備考:Everlastingにぞあるものは神と共なる無限(=Ever)成長(=Lasting)なり。我これを飛翔世界と申すなり。昔使徒パウロ「わたしにとっては、生きることはキリストであり、死ぬことは益である。」(ピりピ書1章21節)と言へり。その心は、「生きているのは、もはや、わたしではない。キリストが、わたしのうちに生きておられるのである。」(ガラテヤ書2章20節)にあり。換言すれば、我死すれば死するほどキリスト生き給ひ、我彼と共に飛翔す、という理(ことわり)なり。我妻死していま飛翔す)
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今回の歌に添える延原さんの写真は、これまた昔、若き日のものです。
1967年1月22日〜28日、尼崎教会を宿(ドヤ)にして開催された「兵庫教区職域伝道委員会」主催の「牧師労働ゼミ」の5枚です。どれも私たちにとって貴重な写真です。
延原さんはすでに1964年より「加茂兄弟団」を創設して労働牧師の実験を始めておられましたが、初めて開催されたこのゼミでは、延原さんは主催者として尼崎教会の種谷牧師らと共に準備に当られ、チャップレンを務めておられました。
もちろん「牧師労働ゼミ」の試みは初めてのことでした。牧師仲間13名によるこの実験は、私にとって牧師としての新しい生き方を発見する大きな出来事となったものです。
『報告書』がつくられていて、参加者全員の「体験記」が収められています。延原さんはその「体験記」のところに異色の「修行と言葉」と題する見事な省察を寄稿しておられます。(この論文はまだテキスト化していませんでしたので、この機会にその作業をして延原さんのもとに御送りしておきたいと思います。いずれまた先生の著作の中に登場するかもしれません。)
以下の白黒写真は、同時代を歩んできた牧師仲間の面々で、同時は「シモーヌ・ヴェイユ」の読書会などもして、意欲満々でした。延原さんはいつもその中心にありました。
延原さんは前列右端、原稿用紙を睨んでいます。
同じときの写真です。
一日の労働を終えて、夜の語らいの時です。左端の眼鏡が延原さん、長坂・種谷両牧師の隣りが私です。
右より延原・小池・鳥飼
右より延原・加辺・鳥飼
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本日は、先日急逝された友の御葬儀があり、これから出かけます。毎日こうして、延原さんから届く不思議な「復活の歌」の世界に共に生きていますと、御葬儀もすっかり景色がかわって見えてまいります。
今回の写真は、前回と同じく、新緑の美しい永沢寺の境内と賑わう「芝桜」の庭園です。