延原時行歌集「命輝く」(第884回)(「永沢寺の芝桜」)


       延原時行歌集「命輝く」(第884回)

「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(176−14)妹背会話の歌、連呼生涯の歌、我妻信子の歌、今やの歌、信子笑み且つ称ふの歌、箴言悟りたりの歌、古希フォト飾るの歌、妻人生の歌、今朝の歌、久々にの歌、笑み三態の人の歌、笑みの秘儀に驚きぬの歌、日々と変貌の歌、復活の家今の歌、語りかけの歌、元気ノーちゃんの歌、涙の歌、妻よの歌、妻笑み三態の歌、棺中御恵みの里の歌、時かけ箴言満々の歌、嬉しさ一枚の歌、驚けり恩寵世界の歌、朝まだきの歌、微笑奇蹟の歌、傑作人生の歌、妹背対話の歌、飛翔の歌(2014年3月21−31日)

    3月30日
           微笑奇蹟の歌八首

   我妻の死にしままなる微笑こそ今の時代の奇蹟なりけり

   大体が大怪我よりぞ癒されし三年有余全体奇蹟
   不思議なる思ひぞ常に胸にあり三年奇蹟ありて妻笑む
   三年の果てに我妻最高に幸せやとぞ言ひしまま往く
   往きつつや笑みや増せるは如何に幸神祝します省献佳き日
   省とはぞ生涯のぞや思ひ出の作成過程妹背共なる

   献とはぞいや果ての幸思ひ出を天父に持参笑みささぐ妻
   God blessed the good day
    Of self-reflection [while alive]
    And [when time comes]
    Of self-dedication [to]
    [The Kingdom of Life Eternal]

            傑作人生の歌六

   我妻の人生をぞや一言で言へばこれなり傑作人生

   頭打ち入院せしも一考慮父さんとこに帰ったらええんや
   (備考:手術代の上でかく考えしと、述懐つねなりき)

   ノーちゃんよあんた復活したんやでいや嫁帰り父さんのためや
(備考:ラザロの復活の意味で我言ひしが、「父さんがチョンガ‐ならんために嫁帰りしたげたんや」とぞ)

   のーちゃんよもうすぐ本な出るんやでうれし有名なるん好きやねん
(備考:『祝福のうたーー延原信子英文箴言集:Songs of Blessing: Nobuko Nobuhara's English Provers』のことなり)

   いや果てに何もかもぞや有難ね言ひたる間にや絶命入国
   入国の前には棺中笑み増して右眼うっすら天父仰ぐよ


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 今回の歌に添える延原さんの写真は、一枚だけですが、私たちの同志社神学部の学生時代の白黒写真です。

 1959年9月26日の「伊勢湾台風」は三重県や愛知県に大きな爪痕を残し多数の死者を生む大災害でした。

 あのときすぐに、神学部の学生達も急遽、教授方と共に現地の救援活動に参加しました。当時二回生の私はお粗末なことに風邪ひきで寝込んで居て加わることができませんでしたが、クラスメイトや先輩たちは大活躍をいたしました。なぜかその時の白黒写真が一枚、わたしの手許に残されています。

 延原さんはこの時、同じ神学生の壮図寮で過ごし四回生でした。もっぱらルター研究に打ち込み、寮でもK・バルトの『教会と国家』の読書研究などリードしておられました。

 この写真は、桑名市の清掃局のダットサンの荷台に詰め込まれて移動する神学部の学生達です。

 クラスメイトの荒川・真下・宮崎・大泉・平松などの顔の他に、延原さん達のクラスの広沢さんの御顔もあります。

 延原さんはここでも一番目立っている精悍な顔の男で、手拭いを頭に巻いている学生です。いい写真ですね!!



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 本日も神戸はよく晴れ渡った爽やかな朝です。小鳥もベランダに出して、瀬戸海方面を眺めて、嬉しそうに鳴いています。

 今日の写真は、昨日に続いて「永沢寺の芝桜」です。