延原時行歌集「命輝く」(第880回)(昨日の花壇と一昨日の「布引の滝」と)


      延原時行歌集「命輝く」(第880回)
「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(176−10)妹背会話の歌、連呼生涯の歌、我妻信子の歌、今やの歌、信子笑み且つ称ふの歌、箴言悟りたりの歌、古希フォト飾るの歌、妻人生の歌、今朝の歌、久々にの歌、笑み三態の人の歌、笑みの秘儀に驚きぬの歌、日々と変貌の歌、復活の家今の歌、語りかけの歌、元気ノーちゃんの歌、涙の歌、妻よの歌、妻笑み三態の歌、棺中御恵みの里の歌、時かけ箴言満々の歌、嬉しさ一枚の歌、驚けり恩寵世界の歌、朝まだきの歌、微笑奇蹟の歌、傑作人生の歌、妹背対話の歌、飛翔の歌(2014年3月21−31日)

    3月27日
          元気ノーちゃんの歌四首

   驚きは6%ノーちゃんが命元気の恵み三年
(備考:生存率6%と宣告されし我妻ノーちゃん3年4か月活力に満ち元気元気で生きたること、実にこれ奇跡なり。それ記したる拙著『あなたにいちばん近い御方は誰ですか――妻と学ぶ「ラザロとイエスの物語」』[東京・日本基督教団出版局、2011年]の示したるごと)

   新年や錠剤固し言ふゆえに粉末にせりなお元気なるも
   (備考:これ異変なりき。嚥下きつくなりおりしかな)

   生涯のしごと成りたり汝(なれ)棺中笑み増してこそ箴言詠ふ(備考:箴言第一条詠ふもの汝(な)が棺中の微笑三昧:”God blessed the good day of self-reflection and self-dedication.”)

   我妻の遂に示せる笑みこそは宇宙目的旋回姿(備考:賀川豊彦博士『宇宙の目的』(東京/大阪・毎日新聞社、昭和33年)=英訳:Cosmic Purpose, Edited with an Introduction by Thomas John Hastings, New York: Veritas, 2014=遂に宇宙目的論以下の如く考へり:「宇宙悪よりの解脱救済の道を、昔から人間は三つの角度から考えた。第一はインドの宗教の形式、すはわち、虚無思想である。第二は西洋思想として発達した有神論的救済の道である。第三は近代科学思想による宇宙悪の追放である。私は、この三つの思想はたがいに対立するものではないと考える。(中略)しかし、人間の力には限界があるから、人間を生存せしめ、進化発展せしむる力を先験的に準備している宇宙の絶対意志にすべて依存するよりほかに解決の道はないと思う。」(364−365頁)問題は、既述の三思想がいかに関連するやにあるも、博士それ語らず。然るがゆえに、賀川著実は『宇宙目的論序説』An Introduction to Cosmic Purposeを描きしものなり。三思想、私見によれば、①峻厳なる原事実(恩師滝沢克己の言ひし「絶対にコンティンゲントな即自存在」、ホワイトヘッドの言ふ"the temporal phase of pysical origination"[PR, 350]; ②原事実キリストの祈りによりて華やぎたる「復活体」(その表現我妻の「笑み増し」なり);③永遠の御国入り即旋回の姿(我が新著『宇宙時代の良寛・再説――ホワイトヘッド風神学と共に』[新潟・考古堂書店、2014年]末尾に明らかにせし、神の慈悲の地上への旋回なる「ともかぜ」=良寛の生涯最後の思想「我が後を助け給へと頼む身は 元の誓ひの姿なりけり」に出現せる「宇宙目的を欣求しつつも今此処へと旋回せる《大変貌の姿・弥陀の五劫思惟の姿なる苦境甘受の良寛》」、ホワイトヘッドの言ふ「交互関係」("What is done in the world is transformed into a reality in heaven, and the reality in heaven passes back into the world. By reason of this reciprocal relation, the love in the world passes into the love in heaven, and floods back again into the world. In this sense, God is the great companion—the fellow-sufferer who understands” (PR, 351) 「この世において為されるものは、天国の実在性へと転換され、天国の実在性は逆に、この世へと移行していく。こうした交互関係のゆえに、この世の愛は天国の愛に移行し、そしてふたたび、この世に還流する。こうした意味で、神は偉大な仲間――理解ある一蓮托生の受難者ーーである。」(ホワイトヘッド著作集 第11巻『過程と実在(下)』山本誠作 訳:京都・松籟社、1985年、2000年、625頁)の極致「Co-suffering」なり。賀川思想には、遺憾ながら、この創造三相未だ思索せられたるごとくならず。拙著ではホワイトヘッド風神学に、第一に「無→者」恩寵の風ありたる上に、これら三相(理解の風、冒険の風(=笑み増し)、還流・慈悲の風)ありとせり。この思索、賀川流宇宙の目的序論の後に窮めらるる本論の如し。賀川著出版の後55年目に英訳され欧米に紹介せらるるは、慶事なり。Dr. Hastingsの多大なるご貢献大いに称すべきなり)


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 ここまで延原さん御夫妻の写真を順不同にUPしてきました。この機会ですので、手許に在る延原さんの写真のいくつかを、これまた順不同に収めて置きます。

 今回は、1980年1月にクレアモントで撮られた二枚です。



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 「子供の日」の今日は、朝から曇天、お昼前に降る雨は「くすりふる雨」といわれて、なんでも「神の水」なのだそうです。うまくできています。今日は「菖蒲湯」にも入る日だそうですね。

 この連休も孫たちがきたり、娘が帰省していたりしておりましたが、今晩からはまた静かな日常が戻ってきます。

 昨日の朝のNHKEテレの「こころの時代」は、同志社神学部時代のクラスメートの犬養光博さんの「筑豊」で生きて来た歩みを振り返りつつ、いまを伝える、とてもよい番組でした。犬養さんによれば、今月10日(土)午後1時に再放映があるようです。昨日は久しぶりに彼に感想を認めてお便りをいたしました。

 さて今日の写真は、昨日の私たちの花壇の花や一昨日の「布引の滝」の写真を少々収めます。