延原時行歌集「命輝く」(第856回)(昨日の沈む太陽と神戸諏訪山ビーナスブリッジ)


       延原時行歌集「命輝く」(第856回)

「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(175−8)
歌の歌、歴史皮肉の歌、どれ今日もの歌、宇宙時代良寛の歌、にせ正義と風の歌、電子ざんげの歌、風の歌佳しの歌、風の歌メタフィジックス大発見の歌、如何なるやの歌、箴言の歌、この時代の歌、突然にの歌、我切にの歌、今日の歌、春の歌、今朝の歌、妻の歌、前夜式の歌「御神示しぬ」、信進みぬの歌、信の道の歌、友ありての歌、あの日の歌、祝ひの歌、我妻の道の歌、朗々の歌、驚きぬの歌、華やぎの春の歌、天がける日の歌、大仕事の歌、これからの歌、時の救ひの歌、人如何にの歌、篤き言の葉の歌、我妻よの歌、さながらやの歌、延原信子フォトの歌、フォト見るの歌、我覚るの歌、御旨一枚の歌、呼び掛けの歌、ようやったの歌(2014年3月1−20日

    3月11日
              妻の歌十五首

   今一番幸せやとぞ笑みて言ふ我が妻逝けり昼餉最中に
(備考:朝の会話の話題是なり。それがぞや、午前中片桐医院行きたる後の昼餉にぞ、ああ)

   怖ろしき蒟蒻ほどのものあるや妻苦しいと言ひつ息咳く
   何で我金てこ口に入れてそれ取り出さざりし機転なき馬鹿

   救急車呼ぶや人々呼吸をば呼び戻さんと努め給ふも

   一瞬の油断ぞ実にも怖ろしきかな我妻逝くや

   箴言の本になること楽しみし妻の心を我喜ばさん

   ある日ふと父さん看るは誰かしらなどとぽつりと言いし妻なり
(備考:死期を悟りたある故か。前々から「私は仕合わせやったなあ。これだけは父さん覚へといて」と言ふが常なりき)

   されど今笑みつ横たふ信子様天国其処に在るや誠ぞ

   かつて妻焼却超へて天父にぞまみへまつらむ言ひたる文書く
(備考:2010年11月30日の朝、雪囲ひの梯子から落ちる直前のことなりき)

   何時か此の瞬間あると思ひしもいざかくなると我現実かとぞ

   それにせよ先週土曜我妻や七條朗々人驚けり
   (備考:人とは大島誠雄北越病院療法士その人)

   ノーちゃんよ此処で箴言吟ずるや今朝医院でぞ我訊きし
   (備考:「まさか」)

   今頃は天父の許でノーちゃんは朗々と実に朗々たらんよ

   汝(な)が使命God blessed the good dayをぞ伝ふことにぞありたるよ実に(備考:”Of self-dedication” as well as of self-reflectionなりこの度ぞ)

   我が信子ああノーちゃんよ高々と昇れや昇れあまがけよ今


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今回の上の「妻の歌十五首」は、奥様御逝去の日:3月11日に詠まれたものです。「その日」にこうして「歌」が溢れ出てくることも誠に稀有なことに存じます。まさしく忽然と奥様は、高々とあまがけていかれました。

先生からすぐに病院より、この事態をお伝えいただき驚愕いたしました。早速予定をあれこれ整えて、新発田市内のお宿を予約し、翌朝(12日)早く新幹線を乗り継いで、延原先生の御自宅へ向かいました。あの二階建ての「トキ」に乗って(「トキ」は延原時行さんの親しい呼び名)。

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ここに、先生が3月12日の前夜式にご準備いただいた奥様の略歴がありますので、掲載させていただきます。

延原信子
昭和17年6月17日生まれ、平成26年3月11日永眠享年71歳
関西学院神学部修士卒業と同時に豊中教会伝道師(1967年〜)。
加茂兄弟団伝道所教師、啓明女学院教師(1969年〜)。
夫延原時行の同労者として渡米、クレアモント神学院在籍、ダスキン米国本社社長秘書
在米補習校あさひ学園教員(1977年〜92年)。
ジョン・B・カブ・Jr.著『とりなしの祈り』(ヨルダン社、1990年)時行と共訳。
時行の敬和学園大学赴任と引退に伴い内助の功に励む(1992年〜)。
2010年12月1日より新発田病院、新潟リウマチセンター、豊浦病院にて治療。
2011年10月5日退院。以後、豊浦愛宕の園・ショートステイはあとふるあたごデイサービスセンター城北町、北越病院、片桐医院、サンフラワー介護福祉センター、信田眼科医院、高橋クリニック等のケアの実践に助けられる(〜2014年)。
この間『英文箴言:God blessed the good day』時行と共に執筆、刊行が待たれる。

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先生から奥様のお写真など郵送頂いていて、本日到着する予定ですので、次回から「歌」と共にそれらも添えてUPしてまいります。



上の写真は、昨日のベランダから眺める「沈む太陽」です。たいへん珍しい景色です。

以下の写真は、諏訪山の「金星台」から「諏訪神社」を経て「ビーナスブリッジ」までの数枚です。