延原時行歌集「命輝く」(第842回)(隣の小学校にこぶしの花咲く!)


       延原時行歌集「命輝く」(第842回)

「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(174−1)
踊る人の歌、物語の歌、今朝の思ひの歌、有難きかなの歌、謹呈嬉やの歌、急上昇の歌、朝一番の歌、考量の歌、ともかぜの歌、久々にの歌、第二・三条の歌、華の歌、一日終るの歌(2014年2月21−28日)

    2月21日
           踊る人の歌一首

   華やぎの己れ道知り踊る人重圧の怪何処行きしか
(備考:ソチ冬季五輪にてSP失敗したるも浅田真央選手フリーで満舞最高の演技なりき)

    2月22日
           物語の歌四首

   物語金に勝るや面白し電子時代の偽らざる幸
(備考:「ソチ五輪フィギュアスケート女子フリーで見事な演技を見せた浅田真央選手に対して中国のインターネットでは「感動した」と激賞の書き込みが相次いだ。日中関係が悪化する中、有力紙も浅田選手を「伝説的選手」と紹介するなど高い人気を誇った。中国版ツイッター「微博」では「マオのファンになった」「あなたの最後の美しい演技をありがとう」などと書き込みのほとんどは称賛だった。21日付の有力紙・光明日報も、浅田選手のトリプルアクセル(三回転半ジャンプ)について「現役の中で唯一、成功させることのできる選手だ」とした。」新潟日報2014年2月22付)

   ロマンスは神与ふもの国家又社会も造る能(あた)はざるなり
(備考:東京五輪・パラレンピック組織委員会会長の森喜朗元首相20日の記事:「福岡市の講演で、ソチ五輪フィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)で16位だった浅田真央選手を「見事にひっくり返った。あの子、大事なときにはかならず転ぶ」と評した。」新潟日報2014年2月21日付。翌21日「フィギュアスケート女子フリーが行われ、前日のショートプログラム(SP)16位の浅田真央(23)=中京大=はトリプルアクセル(三回転半)を含むジャンプをほぼ完璧に決めて意地を見せ、SPとの合計198.22点で5位と挽回した。浅田真央の話:自分を信じて、練習してきたことを信じて、きのう(ミスがあったSP)のようになってもとにかく跳ぼうという気持を持った。終った時はやったという気持が強くて、すごくうれしかった。」新潟日報2014年2月22日。思ふにこれ、ロマンスー精密化―普遍化のホワイトヘッド教育の目的論の、秀逸なる例証なり。ロマンスの段階なしには、以後の二段階(精密化と普遍化)ならず。ロマンスなしに精密化―普遍化ごり押しするもの、国家主義また社会運動主義なり)

   社会にて人観る人等高々や自慢話に花咲かすのみ
(備考:これ人を社会運動面で捉へ得るとする御仁らの限界なり。そこに弧絶と失敗また再起のドラマあるなし。社会運動者に人の面影なし。あるはイデオロギー的自己証明のみなり。ここに自慢話胚胎す。これ何らかのイデオロギーにかこつけての自我主張に他ならず。自慢話の対極は告白――懺悔と回心の表白なり)

   語るなら己が失敗含めてぞ華やぎの幸神誉めつ言へ
   (備考:かくてこそ歌なり)




昨日と打って変わって今朝は、明るい日差しが差し込んでいます。

どなたかの歌に「ひとは皆なにかに励み初桜」というのがあります。神戸も愈々その季節を迎えました。

お隣の小学校には、数本のこぶしの樹があります。今年も校舎の隅っこに、ひそと美しい花を咲けせていました。

今回はそのこぶしだけを並べて見ます。

その前に、昨日はプリンストンヘイスティングス先生より、新著 Kagawa Toyohiko『Cosmic Purpose』を寄贈いただきましたので、その表紙をUPさせていただきます。

これは、賀川の代表作『宇宙の目的ーPurpose of Universe』(毎日新聞社、昭和33年)の英訳で、55年ぶりに初めて欧米の読書界にお目見えとなります。英訳書にはヘイスティングス先生の序文が収められています。今年7月には、ヘイスティングス先生を神戸の賀川記念館にお迎えする予定にもなっています。