延原時行歌集「命輝く」(第804回)(冬の小さな旅)

   延原時行歌集「命輝く」(第804回)

「復活の家出発進行――感謝無限の旅一歩一歩」(169−5)
元旦の歌、正月二日の歌、正月三日の歌、正月四日のお歌、正月五日の歌、正月六日の歌、言の葉の歌、朗々の歌、新著出でんとすの歌、我が人生の歌、春の気配の歌、道二つの歌、共風の歌、妻の立証の歌、今の歌、嫁帰りの歌(2014年1月1−10日)

    1月8日
          新著出でんとすの歌一首

   今正に新著再説出でんとす幾多ご教示友給ひたり

(備考:ことに山本良一東大名誉教授『環境新聞新年号』書斎の「環境胎蔵曼荼羅試作」示し給ふ。有難し。かくて『宇宙時代の良寛・再説:ホワイトヘッド風神学と共に』あとがき満載なり)

    1月9日
           我が人生の歌一首

   誠これ綱渡りごと人生ぞ祝されて超ゆ千尋の谷

           春の気配の歌六

   朗々をこともなげにぞ妻の成すこの幸ひは何時備へらる

   誰よりも良寛再説出ずること喜びてこそ妻の笑み佳し

   久々にブラッケン師のメールありホ学会にて共に語らむ

(備考:2015年国際ホワイトヘッド学会クレアモントにて開催にカトリック・セッション作る予定にて我に旧友ジョゼフ・ブラッケン師(ザビエル大学)プロテスタント・バルト学派から来たれと招き有りたり。カブ先生の後押し在りて)

   再説本最終稿を打ち出せりこれにて行かん合いの手や佳し

(備考:第四省察とあとがきかなり補筆したりて満足なる本作りなり。相方考古堂柳本氏より良しとの声あり。嬉しも)

   これやこの七十路(ななそじ)いよよ立体化思ひもかけぬ春の気配ぞ

   御神の祝福受けし妹背とて春の日和を楽しみつ行く



待望の延原先生の御著書『宇宙時代の良寛ホワイトヘッド風神学と共に』が、愈々一両日中には考古堂さんよりお目見えします。

全国の書店に並ぶのはしばらく時間がかかりますが、新著が完成する前の、このワクワク感は、何度経験してもワクワクいたします。

この著作は、いまはやりの「電子書籍」としても仕上げられるそうですが、わたしにはまた「電子書籍」の世界はまったく不案内ですが、それもまた楽しみです。


各地の雪便りが届いていますが、神戸も今朝はみぞれから雪になってきました。みるみるうちに、真っ白な雪景色です。

三日前(2月11日)の夕べは、「宮沢賢治の世界ー詩と童話より」「Missa Augusta」など、若き学生たちの美しいコーラスを楽しませてもらいました。高校生たちも加わったステージもたいへん感動的なものでした。

そして翌朝から二日間、冬の小さな旅に出かけてきました。今朝からその旅の記録を残しておきます。

いつものように、一冊の本をポケットに入れて――今回は上田閑照先生の「岩波現代文庫」所収の『西田幾多郎とは誰か』−−・・・・。

上の写真は、福井県越前市のあたり「南条ST」に、だいぶん溶けかかった雪だるまですが、ここには「あすの月・・・」の芭蕉の石碑がありました。



ここからさらに北陸自動車道を走り、右に日本海の荒海をながめ、左には立派な白山を望みながら、まずは金沢まで。

金沢にはこれまでいくども訪ねた場所ですが、西田幾多郎鈴木大拙の馴染みの場所でもあり、『愛の詩集』などでも知られる室生犀星の生誕地で、昼食の部屋にも彼の詩が描かれていました。



旅先にはどこにも、歴史を刻んだ仏教寺院が数多くありますが、この金沢市内にも寺また寺といった趣があります。

食事の後、ぶらり「妙法寺」まで・・・。