延原時行歌集「命輝く」(第2832回)(神戸映画資料館:島田耕さんの講演と映画「武器なき闘い)」

              
  延原時行歌集「命輝く」(第2832回)
  「復活の家出発進行―感謝無限の旅一歩一歩」
延原先生は昨夜無事、ポルトガルでの大仕事を終えてご帰国、深夜便でメルマガ「風の便り」で「今日の歌」が届きました。早速今朝はその歌をUPさせていただきます。

ここでは羽田をご出発の日の7月24日までの歌を収めていましたが、今朝届いた歌は、先生が記念すべき傘寿を迎えられた7月23日、ご自宅を発たれる日に詠われた歌です。

    7月23日

            出発の日の歌八首

 一 我が傘寿寿ぐやげに「ホ西」ぞや上昇成すや平安至極
   (備考:旧24日付、参照)

 二 成田のやExpressの車中にてまたまた神愛世にと嬉しや
   (備考:『ヨハネ』3・16英文にて、”God so loved the world”と、成田エキスプレスの車中にて思うだにも嬉しさ込み上げるなり)

 三 エコロジー確かに倫理なるなれどまずは御神のお優しさなり
   (備考:『マタイ』6・28-30:「野の花がどうして育っているか、考えて見がよい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、あなたがたに言うが、栄華を極めた時のソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。今日は生えていて、あすは炉に投げ入れられる野の花でさえ、神はこのように装って下さるのなら、あなたがたに、それ以上よくしてくださらないはずがあろうか。ああ、信仰の薄い者たちよ!」

 四 ホ氏の言うPartaker[与る者]一語にや“God so loved the world”のぞ香気やあるや
   (備考:ホ氏生涯の最後に言へり:”God is ‘in’ the world, or nowhere, creating continually in us and around us. This creative principle is everywhere, in animate and so-called inanimate matter, in the ether, water, earth, human hearts. But this creation is a continuing process, and ‘the process is itself the actuality,’ since no sooner do you arrive than you start on a fresh journey. In so far as man partakes of this creative process does he partake of the divine, of God, and that participation is his immortality, reducing the question of whether is individuality survives death of the body to the estate of an irrelevancy. His true destiny as co-creator in the universe is his dignity and his grandeur.” November 11, 1947の記述、弟子のジャーナリスト、Lucien Priceが速記なしたり![Dialogues of ANW, 366])

 五 我妻や絶後笑み増し不思議やも深き低みの底ぞ飛翔す
   (備考:復唱)

 六 底の底在りてや誠飛翔せばこれぞ実証嬉しや嬉し

 七 御神や野の花をぞや装ひて祝し給ふやげに香ばしや
   (備考:成田東武ホテルエアポート、7月23日、我が傘寿誕生日夕餉にて)

 八 我やしもげにお優しき御神の招き受けてぞ原受肉
   (備考:原受肉講、University of Azoresにて26日朝なすなり。「原受肉」《The Proto-incarnation》はや、神学史において初めての開陳なり。如何に嬉しき。恩師の「原事実」《The Proto-factum》はそれだけでは、単に「偶有」なるだけの太初の事象ぞ。それに「神と共なるロゴス」(『ヨハネ』1・1・第二項)受肉なさる事ありて、初めて命の溢れあるなり。《The Proto-incarnation》 ありて初めて《The Proto-factum》花咲くや!恩師を含めてほとんどの人、この重大事、知らぬなり。御神に申し訳なき事甚だし)




昨日午後は、映画監督の島田耕さんの講演「独立プロ映画運動(1950年代)の監督たち」が神戸映画資料館であることを耳にして、チャリンコに乗って出かけてきました。

島田さんは大津に在住で、かつて研究所で仕事をしていた時に、何度か雑誌に寄稿をしていただいたことのある御方で、ぜひ!ということで・・・。

しかもこの日は、むかし学生時代、同志社山宣会(代表・住谷悦治)製作の「山宣・渡政労農葬:嵐の日の記録」と山本薩夫監督作品「武器なき闘い」の上映もあるということで・・・。

島田さんのお話も心打つものでした。ご一緒にお仕事をされた亀井文夫監督の作品は、わたしには学生時代(1960年)につくられたドキュメンタリー作品「人間みな兄弟ー未解放部落の記録」を観た強烈な印象もあって・・・

同志社の教授「山本宣治」の闘いの記録「武器なき闘い」の映画は、やはり感動モノでした!! 夕食を頂いて、夕刻の「ぶらり散歩」もかねて自宅まで・・・・